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【多重人格商店街】はじまります

いきなり、心打たれる、稲妻のような詩を読みました。
できた、と渡されて、ふいに。とにかく驚いて。
しばらく創作できなかった、と柘榴(ざくろ)さんは言って、そのときわたしは柘榴さんが「こっち」の人だったことを知ったのです。
見つけた、と思いました。

柘榴さんは、彼、と紹介されても、彼女、と紹介されても、違う。柘榴さんというアイデンティティを持っています。
一見線の細い感じに見えるけれど、なにか、芯のような、しなるものを、ピンと張り巡らせて、正確に言葉を紡いでいる。誰にも知ってほしくない、でもすべての人に知ってもらいたい。相反する感情を内包し、物語にしています。

出会ったときと今ではまったくちがう。はじめは、わたしと話すと、固まって、一言、話すことすら難しかったんです。

柘榴さんは、すごいスピードで羽化をしています。
弱いけど強い人。醜いと感じているけれど美しいとも知っている人です。

りん、として生きたいと願っていて、そして、それが実現するだろうとも思います。
詩は助けになる。ぜったいに助けになります。

きっと、誰かにも必要だし、伝わるでしょう。果てのない暗い孤独と泥から這い上がるような力強さと春風の如く吹く尽きない愛を同時に書くのは柘榴さんしかできないことだから。

連載してくれて、ありがとう。

青嵐柘榴「多重人格商店街」はじまります。(くし田)



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