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同好の士を見つけろ!Creepy Nuts好きJリーガーを探してみた

Jリーグ開幕があと数日にせまった2/15、サポーター待望の選手名鑑が発売された。僕も早速エルゴラッソのハンディ版選手名鑑を購入した。

選手名鑑でみんなが一番じっくり読む箇所はどこだろうか。僕は応援している北海道コンサドーレ札幌のページはもちろん真っ先に読むが、それ以外にも各監督・選手のアンケートの回答に注目している。

監督だと「注目しているチーム、指導者」の回答を確認して、その監督がどんなクラブや監督を尊敬していたり、普段どのクラブの試合をよく見ているのかを想像することが好きだ。

選手の場合は、自分と同じ趣味持っていたり、好きなアーティストや芸能人が同じ人を探して勝手に親近感を感じたりする。あるいは個性的な回答を見つけて心の中でツッコミを入れることも好きだ。

このように様々な楽しみ方をさせてもらっている選手名鑑だが、今回の記事では僕が大好きなアーティスト「Creepy Nuts」が好きな選手を調べてみようと思う。

Creepy NutsはDJ松永とR-指定の1DJ、1MCで構成されたヒップホップユニットである。僕は彼らがレギュラーをつとめるラジオ番組(オールナイトニッポン0→オールナイトニッポン)で知り、2020年初頭から一気にハマって応援している。僕がのめり込んだきっかけになったラジオ番組は、今年3月で終了することになり非常に残念な限りだ。

なおCreepy Nutsの魅力については、以下のnote記事が詳細を語っている。2年ほど前の記事だが是非読んでほしい。

選手名鑑を眺めると今年のアンケートは、毎年あった「好きなアーティスト」が「最近よく聴く曲」という項目に代わっている。正直、最近よく聴くからといって好きなアーティストなのかは何とも言えないところだが、「好きなアーティストに違いない!」という気持ちで同好の士と認定しようと思う。

これから紹介する選手のみなさん、本当はCreepy Nuts好きでなかったらごめんなさい。

選手は選手名鑑に掲載順で紹介していく。なお調査によるとCreepy Nutsが好きと推測されるJリーガーは7人おり、J3には一人もいなかった。

守田達弥(柏レイソル)

2022年途中にサガン鳥栖から加入し、そのまま第2GKの座についた。名鑑の予想フォーメーションには名前がなかったので、今季も第2GKのポジションを他の選手と争うことになっているのかもしれない。

僕の中では東口選手(ガンバ大阪)がアルビレックス新潟を抜けた後に正GKだったイメージが強い。松本山雅が2度目のJ1昇格を決めたときの立役者でもあった。

そんな守田選手は『かつて天才だった俺たちへ』を最近よく聴く曲にあげている。

Jリーグは、各地で天才と言われた選手たちが集う場所だ。天才たちが集合するとその中で序列が生まれ、ずっと天才と言われ続ける選手もいれば、プロになった途端まったく言われなくなる選手もいる。

この曲は幼いころは何にでもなれると信じていた、まさに「天才」だったすべての大人たちへの応援歌である。守田選手もひょっとするとこの曲を聞いて、己を奮い立たせているのかもしれない。

ちなみにTHE FIRST TAKEやライブ映像も公開されている。ここでは案内しないがSixTONESの田中樹ともコラボしている。かなりの傑作コラボなのでぜひ調べてみてほしい

西村遥己(アルビレックス新潟)

今季でプロ2年目のGKである。高卒でプロ入りしており、昌平高校時代は高校サッカー選手権でベスト8を経験している。予想フォーメーションには名前が出ていないことから、まずはベンチ入りが現実的な目標かもしれない。

そんな西村選手が最近よく聴く曲にあげたのが、Creepy Nuts×Ayase×幾田りらの『ばかまじめ』である。

Ayase、幾田りらといえばYOASOBIの2人だ。つまりこの曲は事実上Creepy NutsとYOASOBIのコラボ曲である。両者が「オールナイトニッポン」ブランドのレギュラーを持っていたことが縁で、ニッポン放送主催の映像作品『あの夜を覚えてる』の主題歌として作られた。

どうしても披露される機会がほとんどなく爆発的に広がりにくい曲であるが、僕はCreepy Nutsが関係する曲では一位二位を争うレベルで大好きである。普段うだつが上がらない日常に対してちょっと前を向いて生きていこうと思わせる歌詞、R-指定と幾田りらの相性抜群のハーモニーが心にしみる。もっと多くの方に知られて愛されてほしい一曲である。

大迫塁(セレッソ大阪)

今季、神村学園から加入した高卒新人である。ポジションはボランチやトップ下とされている。

ボルシアMGに所属している福田師王と同期であり、中心選手として高校サッカー選手権ではチームをベスト4に導いた。大迫選手自身も高校2年の時点でセレッソへの内定が決まった逸材である。

彼は特定の曲名はあげてないが、最近よく聴く曲にCreepy Nutsと回答している。ちなみに好きな芸能人は菅田将暉と答えているが、実はCreepy Nutsと菅田将暉も深い縁で結ばれている。

両者ともオールナイトニッポンのレギュラーを持っている縁もあり、ラジオを通してやり取りをする茶番劇を介して距離が近づき、コラボ曲を作成している。それが『サントラ』である。

本来の『サントラ』は菅田将暉がメインボーカル、R-指定がラップパートを担当しているが、Creepy NutsのライブではR-指定がメインボーカルも担当するバージョンがよく披露される。聴き比べてみてほしい。

また、この両者はTHE HIGH-LOWSの名曲『日曜日よりの使者』もコラボカバーしている。これはR-指定のラップパートが挿入されており、その歌詞もいろんな意味がかかっており非常に聴きごたえがある。CDやサブスクなどでぜひ聴いてみてほしい。

工藤蒼生(ベガルタ仙台)

阪南大学から今季加入した新人選手だ。大学時代は主将をつとめていた。また彼は小学生時代からずっとベガルタのアカデミーに所属しており、今回の加入はいわゆる出戻りである。予想フォーメーションでは早速ボランチの控えに位置づけられており、期待の高さがうかがえる。

工藤選手も『ばかまじめ』をよく聴く曲にあげている。ほとんど披露される機会がないこの曲がパフォーマンスされた舞台が北海道の音楽フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022」である。

Creepy NutsとYOASOBIが同じ舞台かつ同じ時間に立っていなければ見ることができないコラボでとても貴重だ。その場にいた観客からすると一生ものの思い出になっただろう。

稲葉修土(FC町田ゼルビア)

今季よりブラウブリッツ秋田から加入したボランチである。僕は秋田でレギュラーを張って活躍していたイメージが強い。調べたところ昨季は主将をつとめていた。予想フォーメーションによるとボランチの控えに名前を連ねているが、当然レギュラーを期待されての加入であることから出番は予想よりも多くなるかもしれない。

稲葉選手の最近よく聴く曲は『のびしろ』である。

おそらくCreepy Nutsの楽曲で最も知名度が高いのではないだろうか。大人になっても自分たちにはまだまだ「のびしろしかない」と歌い上げる歌詞には老若男女問わず励まされること間違いない。ぜひとも聴いてほしい一曲である。

歌詞に「スカイツリー」と「東京タワー」が登場するのだが、僕もこの2つを眺められる場所で『のびしろ』を聴いてしんみりしたものだった。

田部井涼(ファジアーノ岡山)

今季、横浜FCから期限付き移籍してきた選手である。まだ大卒2年目であり、法政大時代は主将とつとめた。トップ下を主戦場としているが、中盤はどこでも対応できるのも魅力である。予想フォーメーションでもボランチの控えに位置づけられている。

田部井選手がよく聴く曲は『板の上の魔物』である。

こちらは漫才を題材にしたドラマ『べしゃり暮らし』(元々はマンガが原作)の主題歌として書き下ろされた。曲自体も漫才をモチーフにしている。芸人の世界では舞台に出ることを「板の上に立つ」ということがあり、曲名はそこから着想を得たとうかがえる。

また2020年のM-1グランプリ決勝の事前告知動画のBGMには使用されている。M-1決勝の事前告知動画は毎年注目を集めており、BGMの選曲センスも非常に高い評価を得ている。毎年決勝の時期になると、前年の告知動画は非公開にされるのが残念でならない。

森海渡(徳島ヴォルティス)

今季、柏レイソルから期限付き移籍で加入したストライカーである。筑波大出身で、大学卒業を待たずに4年生の年で柏レイソルに加入した逸材である。また元々小学生時代よりレイソルのアカデミーでプレーしている。予想フォーメーションではFWの控えとされているが、背番号9を背負っていることからもその期待度の高さがうかがえる。

彼もまた『のびしろ』をよく聴く曲にあげている。THE FIRST TAKEやライブ映像がYouTubeに公開されている。ぜひ通常版と聴き比べてほしい。

Creepy NutsのTHE FIRST TAKEは、曲に入る前のトークパートも魅力の一つだ。レギュラーラジオさながらのゆるく、ばかばかしくて愉快な二人の会話を楽しんでほしい。

今回は僕が大好きなアーティストとしてCreepy Nutsを取り上げて、選手名鑑を楽しんでみた。ちなみに以前僕は名鑑で調べて「坂道好きJリーガーベストイレブン」を作ったし、知り合いのサウナ好きは「Jリーガーサウナ―ベストイレブン」を作っていた。

ぜひ名鑑を読むときは、自分との共通点を探して注目選手を増やしたりして楽しむことをおすすめしたい。

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