【惜別の言葉】応援はできないけれど都倉賢にはこれからも僕の予想を裏切り続けてほしい
まさに青天の霹靂でした。
北海道コンサドーレ札幌のFW、都倉賢選手がセレッソ大阪へ完全移籍しました。
札幌に家を建て、北海道にワイナリーを持つ計画も進めており、北の大地を愛し、そして骨を埋めることだろうと誰もが思っていたはずです。
来季から彼のことを応援することはきっとしばらくないでしょう。
コンサドーレの試合で対戦相手としてやってきたときも拍手で出迎えることはないでしょう。まだそんな気持ちにはなれないから。
じゃあブーイングで?それもないでしょう。ブーイングを自分の力にして結果を出してしまうような選手だと誰よりも知っているのはコンサドーレサポだから。
拍手でもなくコールでもなくただただ沈黙で彼を迎えることになるとは。さみしい限りです。
振り返ると彼に対して僕はいつもネガティブな予想ばかりしていました。
海外のクラブと契約できず、コンサドーレに加入したときは、
「どうせちょっと結果残したらすぐに海外移籍するために退団するんだろう」と。
コンサドーレのJ2残留が決まり、J1に昇格する松本山雅からオファーがあったときは、
「年齢のことも考えたら一年でも早くJ1でもう一度プレーしたいだろうから松本に移籍するんだろう」と。
コンサドーレがJ1に昇格したときは、
「J2だから通用したんであって、J1ではそのフィジカルが思ったほど通用しなくて壁にぶつかるんだろう」と。
ミシャ(ミハイロ・ペトロビッチ)がコンサドーレの監督に就任したときは、
「ミシャのサッカーと合わなさそうだから、適応に苦労するだろうしひょっとしたら出番が少なくなって途中で移籍するかもな」と。
予想が外れるたびに心の中で彼に謝り、声援を送る。その繰り返しでした。
そして今季が終わったときには、
「ミシャの元でもやれることを証明した。札幌に家も買った。きっとこれからも札幌でプレーし続けるんだろうな」と。
残念な方向に予想が外れたのはこれがはじめてかもしれません。
来年以降、おそらく僕はこう思うでしょう。
「きっとロティーナ(セレッソの来季監督)がリクエストした選手じゃない。セレッソで結果を出すどころか、そもそもスタメンで出れるのだろうか」
「フィジカルにものを言わすあの手の選手は年齢とともに衰えていく。きっとあと2~3年でうんと衰えてしまうだろう」と。
相変わらずネガティブな予想ですね。
でも、どうせなら、今までこれだけ僕の予想を裏切り続けてきたなら、どうかこれからも予想を裏切り続けて欲しい。
応援はできないし、今後の活躍でコンサドーレが上に行くことを阻んでほしくもありません。
それでも一人のサッカー好きとしてこんなことを思う日がくることを心の片隅で願っている自分がいます。
「『ロティーナに愛される33歳』だって。おいおい、監督にめっちゃ信頼されてるじゃん』と。
「35歳でJ1でのシーズン得点数がキャリアハイ!?信じられない。自分って本当にサッカー見る目ないなあ」と。
5年間、ありがとうございました。
【今日みたいな気分の日に読みたい本】
GIANT KILLING(14)(ツジトモ)
言わずと知れた人気サッカーマンガ。この巻で石浜という選手がシーズン途中に移籍を決めたことをチームメイトから責められるシーンがあります。
そのとき石浜を責めるチームメイトにチームのベテランGKの緑川が発した言葉が、サッカー選手の移籍について自分が理解するときの一つの指針になっています。
おしまい
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