9月4週中央競馬 血統回顧

ミラノです。血統面からの回顧を行ったので良ければ参考にしてください。

レース会場・番号と求められた能力を太字で示しています。のちにねぎみからの展開回顧も上がるので合わせて次回の馬券へのご参照に。

28日(土)

中山2

レースとしては大方予想通りスタミナと直線の瞬発力が求められました。その点から上位馬の血統を回顧していきます。

1着アマゾーヌ

欧州系ならではのスタミナが強く生きたレース。父のロベルト系のスピードを含むスタミナというのもハナを取り切ることができた要因か。4着のウインランウェイも理由は同様。ただそもそもの馬の力として2・3着馬が強かったですね。

6着リトルマンマミーア

条件はベスト。やはりレース数をこなして良化していくタイプなのでこれからに期待。同条件で次走スムーズ先行なら。

中山5

新馬戦なのでとにかくポジションが取れる血統が強かった印象。本命視したディアコニアは反応が悪かったですね。ただ坂路タイムからも走ることへの地力はあると思われるので叩いて良化か。

2着 リーディングパート

このレースの馬の中では最もレースセンスを感じた。手前の問題があるそうだがそこは鞍上次第。未勝利クラスなら勝ち敗けだろう。

阪神10

芝のスプリント戦ということもありやはり短距離血統が強く生きた。その中でも欧州型、米国型問わずダンチヒ系やデピュティミニスター系などの系統が能力を発揮。本命視したジュランビルは順当な活躍。1着のラルムドランジュは父ダンチヒ系の母父サドラードウェルズ系とどちらも短距離での適性の高い血統であった。

阪神11

予想でも触れたがこの条件で能力を発揮するのはKingmambo系であった。やはり着順を見てもその系統は十分能力を発揮したと言えるだろう。

1着 ロードゴラッソ

母父にKingmamboが付いており、重視する血統を持っていた一頭。条件通りの走りをしてくれたのではないか。

2着 アングライフェン

そもそもダート適性の高い血統ではあるが、ステイゴールド産駒の気性面がやや不安だった。ただ今回は前走に比べ距離は短縮。ここはプラスに生きるだろうと予想したが期待通りの活躍。

4着 ジョーダンキング

父にKingmambo系を持ち好走パターンの血統の一頭。本命視したがどうしても前を捕まえきるまでのポジションを取れませんでしたね。得意条件でメイチでの仕上げだったでしょう。これで今回のような競馬なのでG1タイトルは厳しいか。

中山12

レース振りからも気になったのは

3着 シスル

予想でも▲評価した一頭だがあれだけの差し・追い込みの展開での前残りは上出来だが。スローで流れているのでより好走を期待した。

5着 ブランメジェール

本命視したがここでは凡走。前で勝負したかったのだろうがシスルに譲る形。直線での決め手はないので前で行き切りたかった。ただこの内容で5着なら見直す価値はあり。

29日(日)

阪神2

レース自体としては直線での瞬発力と1800mという非根幹での独特のスタミナが求められた。前者としては日本型の瞬発力、後者としてはキングマンボ系に多く見られる欧州型のスタミナ血統であったといえるだろう。

1・2着 ラインオブダンス・アジャストザルート

どちらも母父にキングマンボ系の血統を持ち、牡系にはサンデー系の中でも中長距離の血統がついていた。

4着 リノ

走りの内容自体は高水準。ここでは米国型という求められない能力を持ち合わせていたため、条件次第では未勝利勝ち負け。

中山6

距離的にも米国型の血統の台頭が目立つレースであった。また、ロングスパートで直線を迎えた馬に関しては欧州型の血統を強く持ち長くいい脚を使ったように見えた。

2着 スズノフブキ

上述した通り、出走馬の中では唯一ロングスパートでの決め手をとった馬。ロングスパート戦での欧州血統には少し分があったか。展開次第では今回のようにはいかないか。

3着 ハルメキ

予想を参考にした方には非常に申し訳ないのだが、見落としていたサウスヴィグラス内包馬。条件的にも絶好であったし、他競馬場で凡走を続け、得意の競馬場に戻ったタイミングは好走のチャンス。

9着 アースヴィグラス

本馬の能力自体もそこまでではないのか。ただ条件的にも悪くなかった一戦。横山典弘騎手のやらずも若干発動していたので再度見直す必要はあるか。

阪神9

2400mという長丁場でのレースということもあり、大方の予想通り欧州型のスタミナ血統の台頭が目立つ。その中でも決め手となったのは日本型サンデー系の瞬発力

2着 ヴィッセン

予想でも血統く注目馬の評価をしたが、しっかり好走。母父にダンチヒ系の欧州血統のスタミナに加え、短距離での好走もみせるスピードを兼ね備えた血統に、このコースランキングトップのディープインパクト産駒。好走の要因はそろっていた。

3着 ルタンブル

注目したもう一つの血統であるキングマンボ系。父にスタミナに濃い血統を持ち、母父にマイル以下でのスピードに優れていたことが直線での瞬発力、スタミナ共に生きたか。

4着 タイセイモナーク

上位馬にも同じような好走要因を持つ血統がそろってしまったため4着となってしまったがレース内容は上々。同条件で再度。

7着エイシンクリック

凡走はしてしまったが血統は問題なかった。同条件で再度。

8着 メイケイゴールド

上記に同じ。ただどうにも休みが響いたか。道中、直線での動きもいまいち。この馬自身のいいときのレースはこんなもんではないので、状態良化で再度。

中山11

モズスーパーフレアの逃げ方から、求められる力が普通の中山スプリントとは大きく異なった。具体的には、とにかくスピードが重視されるコースだが今回はポジションを取りに行けるだけのスタートからのパワー(米国型)とそのポジションを維持したまま直線を迎えるだけスタミナ(欧州型)。プラス要素として直線での決め手が求められるという複雑かつ難解なレースであった。

2着 モズスーパーフレア

血統の持ち味を非常に活かしたレース。馬としては、荒れた馬場でも逃げてスピードを持続できる馬なので、ここでもうまくはまった。血統的には1400m以下のレコード血統であるダンチヒ系の血が強く生きたレースだった。

3着 ダノンスマッシュ

モズスーパーフレアと同じくダンチヒ系の血を内包する一頭。実力ともに上位だったが、今回は直線で外へ追い出さざるを得なかったため、その差が3着という着差に現れたか。

9着 リナーテ

ステイゴールド産駒特有の気性の粗さからか、常時凡走の見せ場なし。三浦騎手は外を回してという感じに映ったがそれでは。あまり手もあっていないようだし、そもそもG1 をとれるだけの地力がなかったか。



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