見出し画像

【徳島スタディートリップ記録⑤🗑ごみを45分別するということ】


こんにちは。
夏のような天気から一変。一気に梅雨らしい雰囲気。

皆さん元気ですか?

雨が降る日は、植物の色が鮮やかで気持ちがいいです。


最近の悩みは「やることはあるのにやらない」「やっても進まない」という現象です。

いつものことなんですが、特にこの5月6月は毎年悶々と考えを巡らせている時期のようで、色んなことをとにかく考えています。

もしかすると知恵熱が出てるレベルです。笑

いつか全部を形にできたらいいな〜。


さて、今回は徳島旅の第5弾!
(まさかこんなに長くなるとは思わなかった、、)

『ゼロ・ウェイストセンター』でのゴミの分別について詳しくご紹介していきます。

前回の記事はこちらです▽▽


上勝町の皆さんはゴミを捨てる際には「必ず」このゼロ・ウェイストセンターにあるゴミステーションにゴミを出します。

なんとその分別項目は2022年4月時点で45種類!

いや、、多すぎです、、。

想像しただけで心が折れそうになります。

でもここに来るとゴミを出すということはそういうことだと実感させられます。


今や分別が当たり前の上勝町ですが、元々は野焼きが主な処理方法でした。

1998年に焼却炉が設置されましたが、ダイオキシンが問題になり2年で閉鎖。2001年より35分別を開始しました。

翌々年には議会ではゼロ・ウェイスト宣言が可決し、以降町民が協力し分別してごみをできるだけ無くす取り組みを行ってきました。

これまでの歴史などがセンターの壁面に飾られています


そして2020年4月に元々のゴミステーションをリニューアルし、つくられたのがこのゼロ・ウェイストセンターです。

ごみを分別するゴミステーションだけではなく、くるくるショップやホテル、オフィスが合わさった、『ゼロ・ウェイスト』の理念を学ぶことのできる施設になっています。

ゼロ・ウェイストを体験できるホテル「WHY」


町民の方がゴミを出す頻度は様々。
自家用車でゴミを持ってきて自力で分別を行っています。

高齢者の方など自力でゴミを出せない方は、運搬支援制度というものがあり、登録すると回収に来てくれるとのことです。

ごみの種類ごとに出す場所が決められていて、それぞれに項目が分かるようになっています。ここまでは他のゴミステーションと変わりません。

注目してもらいたいのが、右上と下の四角の中。

右上には「出」もしくは「入」と書かれています。

これは処分するのにお金がかかるもの=出と、資源になりお金になるもの=入の区別です。

横には1キロあたり「処分にいくらかかる」or「資源化するといくらになるか」分かりやすく数字が書かれています。

そして看板の下に記載されているのは、回収された後に「どこで」「どうなるか」といったごみの行き先です。

例えば、乾電池なら「北海道」で「鉄鋼製品」になるということが分かります。

ごみの処理にはかなりの費用が必要ですが、少しでも多くの資源を売ることで町の負担が軽くなります。

こうして数字として見ることができて、更には行き先まで分かるというのは、主体性が高められるような仕組みで面白いなと思いました。

資源化できない可燃物には「どうしても燃やさなければならないもの」との記載が。
泣く泣くここに入れるという感じが伝わります。


ちなみに全国のごみのリサイクル率は20%ほどですが、
ここ上勝町ではなんと80%以上という驚異的な数字を達成!

凄すぎて唖然です。


プラマークの有無であったり、瓶の色、アルミかスチールか等、本当に細かい分別がされていて、改めて町民の方々の理解なしでは成り立たないなと思いました。

しかしこのゴミステーションでも回収されないゴミがあります。

それは「生ごみ」です。

事業者向けの大型生ごみ処理機はありますが、家庭で出る生ごみについては各家庭でリサイクルすることが求められています。

また、ゴミの中でもまだ使えそうな物については、施設内の『くるくるショップ』に持ち込むとゴミにならず、次に使ってくれる人に引き継ぐことができます。(前回の記事で紹介しています。)


まだまだ伝えきれていない部分ばかりですが、分別方法や施設について興味がある方はぜひこのサイトを見てみてください。

とても分かりやすくまとめられていて、よくある質問も興味深いものばかりで読んでいて面白いですよ。


この分別を実践する上勝町の方々は、同じ国で生活しているとは思えないほど、ゴミへの意識が全く異なる気がします。

ゴミを出すには「必ず責任が伴う」と改めて気付かされたツアーでした。

プラスチック包装は便利な部分も多いですが、必ずしも必要かと言われればそうでないものも沢山あります。

野菜は八百屋さんに行けば包装されていない新鮮なものが手に入るし、お肉はお肉屋さんで買ったり、トレー無しのものも増えてきました。

ごみが全て悪いものということではありませんが、環境のことを考えるといずれは必ず向き合わなくてはいけない課題だと思います。

改めて、ゼロ・ウェイストセンターの皆様。
最高の学びの機会をありがとうございました。

今年のプラスチックフリージュライ*には、これまで以上に「ゴミを減らす」ことにチャレンジしてみたいと思います。

Plastic Free July(プラスチック・フリー・ジュライ)
:オーストラリア南西部パース近郊に住むレベッカ・プリンスルイズさんが考案した7月に行われる参加型の「脱プラ」チャレンジ


次回は、徳島旅記録の締めくくり。

この施設にあるホテル『WHY』での宿泊体験をご紹介して終わろうと思います。

あーこんなに長く書いたのは初めてかもしれない!

ここまで読んでくださった方。
拙い文ですが読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。


深夜2時。明日から連勤なので早く寝ます。

では。


今日のnegoto:「ついに韓国語の辞典を買いました(本気度が試される気がします)」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?