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【映画レビュー】発光少年や精霊が紡ぐ他者への理解の人形アニメ映画!『トニーとシェリーと魔法の光』の感想

今更ですが、東京国際映画祭2023で観てきた映画の感想。


ざっくりとした『トニーとシェリーの魔法の光』の感想

『トニーとシェリーの魔法の光』を観ました。

トニーとシェリーと魔法の光
(英題:Tony, Shelly and the Spirit)
制作年:2023年 / 制作国:ハンガリー、チェコ、スロバキア
80分
監督:フィリップ・ポシヴァチュ

生まれながらに“発光”の体質を持つ11歳のトニーが、クリスマスを前にシェリーという少女に出会ったことをきっかけに冒険に旅立つというストップモーションアニメーション作品。

本作で監督デビューとなるのが、幼い頃にイジー・トルンカ作品で育ったというフィリップ・ポジバック監督。アヌシーのコントルシャン部門にもノミネートしていた作品です。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと…..

佳作。

キャラクターデザインと細やかな動きが可愛く丁寧で優しい逸品。
体が光るという性質だけでなく、親が過保護気味だったり、不思議な生物がカギとなっていたり話にも厚みがあります。

ムカつくあいつをサクッと精神操作しちゃったりとちょっと意地悪な顔を覗かせる感じのユーモアもあったりで、そのバランス感も好きです。

©️Fil­ip Pošivač/Tony, Shelly and the Spirit

ネタバレありでもっと詳しい感想を書いていきます。


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もっと踏み込んだ『トニーとシェリーの魔法の光』の感想


■少年だけでなく少女、そして家族の成長の物語

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