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〜防災教育 ストローハウス編〜

「防災は防災だけにあらず」というのは、
防災に携わっていると日々実感することで、
「あー、なるほど。ここはこうつながるのか!」と、
発見したことが嬉しくて学びが深まったり、
「この問題って、災害起きたらとてつもなく大きな問題になるんじゃないの⁈」と、心配になったり。

防災が「防災」単独で存在しているわけでない、
ということをきちんと認識すると、
防災への入り口も沢山あるし、
防災からの広がりも無限にあると思うのです。
学校での防災教育でいうと、文部科学省の
「学校防災のための参考資料 『生きる力』を育む防災教育の展開」でも、
防災教育を教科等の指導と関連付ける旨や、その具体例が示されています。


さて、それでは標記のストローハウス。
筋交いをいれることによって、建物が強くなることを、
体験によって確認できるコンテンツです。

【筋交いをいれて、三角形を作ることで強くなる。】

ふむ。この辺りはセンスの問題なのですが、
実は私、「三角形で強く??」となるセンスのなさなのです。
「なんで三角形が強いんだろう?」と。
夫はバリバリの理系なので聞いてみると、こともなげに、
「辺の長さが決まったら、一通りにしかならんから。」と
教えてくれるのです。
わかったような、わからんような。いや、いまいちわからない...
ということで、ストローハウスの授業では、
【三角形と四角形、どちらが強いか?】の問いを投げかけた上で、
時間が許せば、児童・生徒に三角形と四角形を作ってもらいます。
時間がなければ、私の模型で実演。
子ども達、実際に作って自分の手で動かしてくらべると、
顔がぱーーーーっと明るくなります。
こんな違うんや!!って。
ストローハウスが出来上がった子には、
「上に物おいてみる?」
「どっか筋交い外してみる?」等々の声掛けで、
子ども達が色々試していきます。
これって学びの原動力だと思うのです。

中学生であれば、ストローハウスを作っていく上で、
展開図にもつなげることができます。これは数学領域。
強い構造物をつくるという観点からは技術領域。
耐震補強と家具固定を絡めて話せば、
安全な住まいということで家庭科領域。
どんどんつながっていきます。
トップ写真の右側のストローハウスは、
小学生の子が傾けた状態で見せてくれて感動した角度。
水平に机に置くより、ずっときれいに見えます。

防災の目的が命を守ることであるのは当然で、
防災教育でそれを第一に伝えるのは大前提。
ただ、学びの入り口はいくつあってもいいと思うのです。
そして、それを防災を通して学べることも、
たくさんあるし、それに子ども達がふれることができるなんて、
いいことしかないと思うのです。
貪欲に学びを追求していきたいと思っています。

#防災教育
#文部科学省
#生きる力を育む防災教育
#学校防災アドバイザー




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