自分でデザインした無属性ぬい(あちらでは「棉花娃娃」と呼ばれるタイプのコットンドールです)を、中国のぬいぐるみ工場さんへオーダーし、無事手元にやってくるまでの記録です。
随時更新して行きます。

※スクショや相談内容の一部を掲載することについては、事前に工場の担当者様に許可を得ています。

2024/02/05
ぬいぐるみ工場のサーチ中に、気になるポストを発見。
新規設立したぬいぐるみ工場のようで、とても豪華なキャンペーンを開催されていました。
まだ作例写真は少ないものの、素体の写真や立体前髪などの写真も可愛らしく、綺麗。

それがこちら、
Hong Li Doll Factory／泓利玩偶定制さん
X ID ：　@hongliwodz

正常体の体型が可愛い！
私が知っている工場の多くは20cm、15cm、10cm(たまに5cmもある)というサイズ展開のようでしたが、15cmと10cmの間に「13cm」という展開があるのも珍しくて、まず興味を持ちました。
10cmも正常体と海星体の2種類あり、5cmボディもある！

他の工場ではあまりラインナップに入っていない、下半身が魚型の「人魚」のようなボディがあるのも面白い！

立体刺繍の前髪も処理が綺麗です。

このとき私が工場オーダーに出したいと考えていたのは、大好きな「福瑞体」と呼ばれているケモ手足の特殊体型のデザインだったのですが、残念ながら素体一覧にはありませんでした。
ただ、まだ準備中だが今後も体型は増えるということがポストされていたので、ダメ元でお取り扱いの予定があるかだけでも問合せてみることに。

プロフを見る限り、XのDM機能を使ってお問合せが可能とのこと。

アカウントは韓国語で運営されていたので、翻訳機能を使って韓国語でお問合せしました。

使ったのは、精度が高いと評判が良かったDeepL翻訳です。

私が「日本人で、韓国語が話せないので翻訳機能を使っています。言葉に不自然な部分があったら申し訳ありません」と伝えたからだと思うのですが、お返事は英語でくださいました。

お恥ずかしながら不勉強でハングル文字は全く読めないので、英語対応は私には本当にありがたかったです！
「作れますよ！でも今は工場の職人さんが休暇中なので、まだ準備中です」というのが解る…！
ありがとう、義務教育…！

日本では馴染みがない文化なのですっかり失念していましたが、中国では春節という旧正月の大型連休に当たる期間でした。

お休み中に問合せてしまったこと、それなのにお返事をくださったことにお詫びとお礼をしつつ、
「連休が終わって、サンプル素体が完成したら写真を見せてもらうことは出来ますか？」
とさらに質問。(ここからはお互い英語でやり取りしています)

「もちろんです！」

と快くお返事を頂きました。

この他にも、キャンペーンの内容についての不明点やオプション料金、電子刺繍について、修正費用、複製する場合の最低数や料金についてお問合せさせて頂き、とても丁寧なお返事を頂いています。

聞きそびれたことについても先方から補足してくださったり、「韓国語が話せない」と言った私に英語対応してくれたりと、親切で気配り上手な担当者さんだなと思いました。

これは本当に失礼なお話ですが、今までに
「中国の工場にぬいぐるみをオーダーしたら、お金だけ持ち逃げされてぬいぐるみが届かなかったという事件があった」
「ぬいぐるみの製作中に工場が倒産してしまった」
という怖い話を聞いたこともあって、他の人の口コミが聞けない新規設立工場さんに少し不安があったのは事実です。

でもDM担当者さんが本当に親切で優しく、無料キャンペーンへの参加方法など、私が理解できていなくても工場側は何ら困らない情報まで丁寧に教えてくださったので、この工場さんにお願いしてみたいな！という気持ちが俄然大きくなりました。

2024/02/09
依頼したいぬいデザのブラッシュアップが完了したので、いざお申込み！！
その時の提出画像がこちらです！

先人のありがたいお言葉により、事前にWeChatと呼ばれる、中国でシェア率の高いチャットツールをインストールしておきました。
DM経由よりお返事を早く頂けることが多いみたいです。使い勝手はLINEによく似ています。
(WeChatに移行してもいいかも、事前にDM担当者さんに確認済。その際に、英語対応はあちらも翻訳機能で頑張って下さっていたと発覚。優しさに感謝しつつ、お互い翻訳機能を通すより、先方にはネイティブな言葉で話して頂いた方が意思疎通の手間が一段階省けるな？と思って、中国語での会話に合わせて移行)

私の指示書の準備を見守っていて下さった相互さんがウカを気に入って下さって、複製するならお迎えしたいと言って下さったので少数複製前提でお申込みしました。
このとき、丁度HongLi工場さんでは「依頼者の中から毎朝先着1名に限り無料でサンプル作成」という太っ腹すぎるキャンペーンが開催されており、何と幸運にもサンプル1体は無料で作成して頂けることに…！
(当然ながら、日本への送料や複製費用はお支払いします！)

担当者さんから、こちらを提出してくださいねとテキストのオーダーシートを送って頂きました。

WeChat自体にも翻訳機能が付いているので、ボタンひとつで翻訳してくれます。
解らない部分はコピペしてDeepL翻訳にかけたり、それでもどうしても解らない部分は「助けて先輩ー！！」と経験豊富な相互さんに泣きついたりしました。

他にも使える布のサンプル帳の画像を送って下さって、ぬいぐるみのどの部分にどの布を使いたいかは自分で選ばせて頂けました。
(無料サンプルだと全部工場にお任せになるケースもあると先人の知恵袋で拝見したことがあったので、嬉しかったです)

解らないことは聞いてくださいね！と、相変わらず親切な担当者さん。
本当に感謝です。

この時点ではまだ春節のお休み中で、工場は稼働していませんでした。

布の色見本帳の現物は担当者さんの手元にはないので、布の比較写真などは連休明けに送ってくださるとのこと。
お礼を言って、よい休日をお過ごしくださいね〜！と一旦やり取り中断。

2024/02/21
HongLi工場さんのお休みが終わり、お願いしていた布の比較写真を送って頂けました。

「写真だと色の違いが解りにくいのですが、5mm普通毛のL45とL1はどう違いますか？　写真を見せていただけますか？」
という質問に、現物写真と
「L1の方が少し暗い色です」
と言葉でも説明をつけてくれています。

他にも、

比較をお願いした2種類の布の写真(狐狸毛と刷花兎毛)と、「狐狸毛は厚いからこの部分に使うのはあまりお勧めできませんよ」という有り難すぎるアドバイス！
布の厚みまでは画像では解りにくいので、とても助かります。
「あなたの作りたいぬいぐるみには、この布は適していないですよ」
と事前に教えて貰えるだけで、完成したときに
「やっぱりイメージと違う」
という事故はかなり減らせそうですよね！
(それでもこの布がいいんです！と言えば作っては下さると思うけど、結果は自己責任だもんね)

2024/02/23
深夜にWeChatに通知あり。
(中国との時差はあちらが−1時間とは言え)
この時間にまだお仕事してるの！？
大丈夫！？　身体壊さない！？
とびっくりしつつ確認すると

るんるんのハチワレちゃんのスタンプと共に、福瑞体のサンプル写真が！！！！
「……ヮ……ﾜｧ…！！！」
って、私がちいかわみたいな声を出しました。

(まだ公式アカウントに載っていないので一応モザイクをかけましたが、天才的に可愛いバランスとボディラインで、めちゃくちゃ好みでした！！　もうすぐ公式アカウントにもUPされると思うので、皆様楽しみにお待ちください！)

※【2/26追記】
HongLiさんの公式Xアカウントでも公開されました！
めちゃくちゃ可愛くないですかー！？

早い！！！
お仕事が早い！！！！
まだ工場のお休み明けから2日ですが！？
しかも、ご自身の広報アカウントに掲載するよりも早く見せて下さって……。
工場の立ち上げ＋大型連休明けで他にもたくさん業務があっただろうに、「早く見せてあげよう！」っていうご好意で画像を送って下さったんだろうなあ…とすごく嬉しくなりました…！！

HongLiさんの窓口担当者さん、大好き…。

2024/02/24
最初に提出した指示書にはぬいぐるみの布の切り替え位置に跨ってしまう刺繍があったので、刺繍の位置を変更して指示書を再提出。
ついでに、指示書自体もより解りやすくブラッシュアップしました！
顔やボディの刺繍詳細と、2色の布を貼り合わせて欲しい部分、後ろ髪の構造(肩を通して体の前側に持ってきたい)などの資料も追加。

仮に自分がぬいぐるみを作る場合でも、先入観なしにこの指示書だけを見て構造が理解できるか？
この指示書だけで情報が伝わるか？

ということを、自分なりに一生懸命考えました。
合わせてテキストのオーダーシートも提出しています。

提出後に「OKです！」とお返事を頂いたので、一安心。

進捗がありましたらまたまとめます！！

HongLiさんの窓口担当者さんが本当に親切でフレンドリーで、この対応に対して何かお礼がしたいなあ…と思い「他にも興味がある人があなたの工場のことを知れるように、注文の経緯をWEBレポートにして発表していいですか？」とお聞きしたところ、もちろん！とご快諾頂いたのでまとめています。

新設工場さんですし、まだ私のぬいぐるみ本体が出来上がっていないので、今後の経緯や完成したときの出来栄えを皆さんに共有できたら嬉しいです！

ウカ〜！
可愛く立ち上がってくれ〜！！