教習タイトル2

限りなく本当に近い車の免許を取る話~4講習目~初めての教習所~

「えっ?ここ?」

私は近くの教習所を訪れようと家を出た。駅から徒歩5分。私の家から駅までは徒歩15分なので、家から20分の場所にあると思われる。30分もあれば着くだろうと、そんな風に思っていた。

言うまでもないがめちゃくちゃ甘かった。

もちろん住所は事前に検索していた。サイトに記載してある住所をGoogle Mapに入力したのは良かったものの、指し示す場所にはそれらしき建物が見当たらない。目の前にはどこかの小さな工場に見えるが人の気配を全く感じない。

ここ絶対違うでしょ!Google先生!

と心の中で叫んだが、そんなことを言っている場合ではない。私には時間がない。16時から始まる説明会に参加せねばならなかったからだ。

後で知ったことだが駅のホームからその教習所は見えていた。なぜ私はあんなに迷ったのか今でも謎。あと振り返ってみると、あの時に直接教習所に電話して道を聞けば良かったのかもしれない。Google先生は間違った場所を教えてくれたが、近いことは間違いないので、電話をして聞けばあんなに迷うことはなかった気がする。しかしそんなことを考えられないのがパニック状態の人間である。

さまようこと数十分。あっちへ行ったり、こっちへ行ったりと悩み苦労したが、ようやくそれらしき看板を発見した。

スマホで時間を確認すると、16時ちょっと前。

4階建ての赤い屋根の建物。屋内にはコースらしきものがあり、白い教習車が走っていた。

間違いなくここだ!

受付は2階ということで、階段を上がる。ちょっと古びており、小学校や中学校のような歴史を感じる。中に入ると職員室のような雰囲気。あまりフレッシュさは感じられないが、貫禄とでも言うべきなのか身なりや対応はしっかりとしているような人が多い印象だった。そして、これから説明を受けるであろう人々がたくさんいた。よしっと気合いを入れてから私は意を決して受付の女性に言葉を発した。

「あの……免許を取りたいんですけど」

そう言うと、彼女は慣れた口調で「あちらへどうぞ」と椅子へと案内した。早速、目の前に資料が用意される。少し悩みながら記入を終え、資料を渡す。

*事前に必要なもの*※学校により異なる

・住民票(6ヶ月以内に発行のもの)

・身分証明証(健康保険証など)

・入学金(私は8万程だった)

・顔写真4枚(顔写真はその場でもお金を払えば撮れるが、しばらく見るものなので事前に撮っておくといいかも)

・印鑑

そして、簡単な視力検査と身長を測ることに。色の確認みたいなものもした。赤と黄色と青の札を見て何色か答えた。標識や信号をしっかり見分けられるのに重要なのかもしれない。一通り終えると彼女は言った。

「今日は説明会がもう始まっているので、来週またいらしてください」

時刻はすでに16時15分、先ほどまでたくさんいた人々はいつの間にかいなくなっていた。

受付の時間を考慮していなかった!!

16時に着いても、受付の時間があるではないか!というわけで、どうやら書類を書いていて説明会が始まったみたいである。初っぱなから前途多難。

つづく。。。

☆今回のポイント☆

受付の時間を考慮し、場所が近くても早めに着けるように家を出ましょう!出来るなら下見をしておくとなお良い。

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