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医学部マッチングのポイント

こんにちは、医学科6年のNekoと申します。

先日無事国試が終わり、来年から医師になれそう!と分かりましたので、
この1年で学んだことや後輩へのアドバイスなどを複数回に分けて書いていこうと思います。

※記事の内容は全て私の経験や主観によるものです。こういう人もいるんだな、と少し参考にするくらいの気持ちで見ていただけたら幸いです。

今回は医学部のマッチングについてです。
この記事は主に医学部5,6年生の方々を対象として書いています。


病院見学のポイント

まずは病院見学について!
所属する大学によって様々だと思うのですが、私の大学ではコロナのためもあり、学外実習(大学病院以外の市中病院での実習)は1か所のみでした。
(もちろん選択するプログラムによってはもっと行っている方もいます)

つまり、マッチングの希望先を探すために、休暇を利用して比較的多くの病院に見学に行く必要がありました
見学を通して私なりに意識したポイントなどをまとめていきます。

病院見学のスケジュール

私のざっくりとしたスケジュールは以下の通りです。
・5年秋:病院見学2か所
・5年冬:病院見学2か所
・6年春:病院見学2か所
・6年夏前~夏:病院見学4か所

計10回、病院見学に行ってきました。
この中には複数回見学に伺った病院も含まれますので、実際の病院数としては7病院になります。

5年秋:大学の関連病院を見学

病院見学ってどんな感じなんだろう?
そもそもどこに行けばいいんだろう??
と分からないことだらけだったため、まずは試しに先輩方のいらっしゃる関連病院に行ってみよう、と申し込みました。

見学生の対応をして下さる研修医の先生方に、
・病院見学時に見るべきポイント
・先生方がどうしてその病院を選んだのか
・どういう人におすすめな病院か
・他に受験した病院は?
などなど質問をしていました。
やはり現地の研修医の先生方のお話はとても参考になります。

2か所異なる病院を見学させていただいたことで、病院見学の流れ(朝集合〜1日見学〜解散)に少しずつ慣れていきました。

5年冬:本命の病院を見学

そろそろ見学にも慣れてきた、ということで本命の病院を見学です。
私は春のレジナビフェアでお話を伺った病院の中で印象的だったところをピックアップして行き先を決めました。

5年冬に本命、というのは良い選択だったと思っています。
なぜなら、病院見学にも慣れてきたタイミング、かつ、もう一度見学に行きたいと思っても十分時間に余裕がある時期だからです。


今回は上級医の先生方ともお話する機会があり、
・どういう人を欲しいと思っているか
を伺いました。

また、研修医の先生方には、5月秋の質問に加え、
・この病院と雰囲気が似ている病院はどこか
・病院の良いところ・悪いところ

なども伺いました。
特に1つ目の質問で教えていただいたところは、その後の見学先を決めるのに非常に参考になりました。

また、2つ目の質問は自分の中での評価軸を定めるのにも有効です。
(経験重視なのか、お金重視なのか、QOL重視なのか、など)
先生方の実際の働き方から、自分にもできそうかどうかも考えていきます。

6年春:以前の見学先で教えていただいた病院を見学

本命は自分の中である程度定まっていたので、第2志望以降を探す旅に出かけます。

受験する病院は第2志望以降であっても2回は病院見学に行きたい!
と思っていました。6年春に1回目の見学は比較的ギリギリのタイミングです。でもまだ間に合います。
実際、ここで見学に行った病院も最終的に受験することになりました。

6年夏前~夏:受験予定の病院の2回目見学

本命を含め、受験予定の病院たちの2回目の見学に伺います。

受験することは自分の中で定まっているため、
・面接の流れは?聞かれた内容は?
・履歴書に何を書いたか(可能であれば履歴書のデータもいただく)
・どうすれば受かると思うか?
・働くにあたって考慮すべきこと(住居, 交通手段, etc)
など実践的な話を聞いていきます。

加えて「今年受験します、よろしくお願いします」と会う人ごとに何度も話していました。
もちろん本命の場合は「第一希望です。よろしくお願いいたします」です。
この病院が大好きなんです、本当に来たいんです、と情熱的に伝えることで先生方も応援して下さりやすくなるような気がします。
(気のせいかもしれませんが…)

履歴書作成のポイント

続いて履歴書についてです。

3つのポイント

結論から述べますが、重要なポイントは
・病院見学で研修医の先生方の履歴書のデータをいただく
・友人、親など立場が違う複数の人に内容をチェックしてもらう
・字が汚くても!丁寧に、丁寧にを意識して書くこと!

です。

1. 病院見学で研修医の先生方の履歴書のデータをいただく

その病院に実際に受かっている先生方の履歴書はとても勉強になります。
もちろんコピペは絶対にNGですが、文章の構成や、その病院のアピールポイントなど参考になる部分は多々あります。
私は文章力に非常に自信がないので、文章構成が大変参考になりました。
その上で、自分が病院見学で感じた魅力や先生方とのエピソードを自分の言葉で混ぜ込んで行けば、強い志望動機が作成できると思います。

2. 友人、親など立場が違う複数の人に内容をチェックしてもらう

他の人の視点を入れることは非常に重要です。
自分の中では論理が通っていると思っていたけれど微妙だったり、具体性に乏しかったり、など、どしどし指摘してもらいましょう。
友人同士だけでなくて、親世代など、異なる複数人にチェックして貰えるとなお良しです。

3. 字が汚くても!丁寧に、丁寧にを意識して書くこと!

字は丁寧に書きましょう!
字が汚くても、丁寧にゆっくり書けば、その頑張りは伝わるものです。
実際面接時に「字が綺麗だね」と今までの人生で初めてのコメントをいただくことができました。
履歴書は手書きの病院が多いと思いますので、じっくり時間をかけて取り組みましょう。

+α:自分が病院にどのように貢献できるか

その他で重要だと思うことが、
「自分がその病院にどのように貢献できるか」です。
病院側としても、ただ受け身で教育されに来ている人よりも、主体的に動けて貢献してくれる人に来てほしいですよね。
考えるのは一番難しい点ですが、自分なりに出せる価値を一度じっくり考えてみても良いと思います。

面接のポイント

3つのポイント

・絶対に聞かれる質問はきちんと準備しておく
・友人同士で練習し、フィードバックをもらう
・第一印象はできるだけ良くなるように!

1. 絶対に聞かれる質問はきちんと準備しておく

どんな病院でも志望理由はまず最初に聞かれがちです。
確実に聞かれる質問に対応できなかったら、準備する気が無いのかな、うちに興味がないのかな、と思ってしまいますよね。
文章を暗記する必要はないですが、話すポイントは自分の中できちんと押さえておきましょう。

2. 友人同士で練習し、フィードバックをもらう

頭の中では上手くまとまっているのに、実際に口に出して話してみると上手く話せない…ということも多いです。
面接時間や形式を似せて何回か練習してみましょう。
友人同士であれば、敢えて意地悪な質問をしてもらうよう頼んでみるのも面白いです。臨機応変な対応が練習できます。

また、自分が話した内容を録音して聞いてみるのも非常に有効です。
話す内容だけでなく声の大きさやスピード感なども客観的に評価できます。

3. 第一印象はできるだけ良くなるように!

第一印象は非常に大切です。
対面の面接であれば、ノックの仕方・お辞儀の仕方などの基本的なマナー。
オンラインであれば、背景がシンプルか、部屋の明るさは十分か、カメラ目線になれるか、など。

対面/オンライン関わらず、イメトレだけでなく、一度は実際に似たセッティングでシミュレーションしてみましょう。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!
マッチングで何をすれば良いか、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
質問・コメントなどあれば遠慮なくご連絡ください。
皆様が希望する病院にマッチできることをお祈りしています!

また、この記事はどなたでも見れるよう無料掲載にしています。
とても参考になったよ!という方で余裕のある方はサポート機能からご支援いただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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