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【お金をかけずに】医師国試対策する方法

こんにちは、医学科6年のNekoと申します。

私が医学部に入って驚いたことの1つに、学費以外に必要な出費が多いことがあります。
特に医学部予備校の教材たちが非常に高額です。

今回の記事では、私が国試対策で購入した教材や、その中で実際に使ったもの・使わなかったものをまとめることで、できるだけ節約して国試に受かる方法を模索していきます。

対象は医学部4年生〜6年生の方々です。
特に、極力お金を節約したい!と思っている方に、少しでも参考になればと思っています。

※お金に余裕のある方は、これ以降は読まず、ぜひ周りの学生と同じような教材を買って勉強して下さい。他の人と違う戦略をとるのは国試不合格のリスクファクターです。

※この記事は全て私の経験と主観に基づいています。皆様の国試合格を保証するものでは全くありません。こういう人もいるんだな、というくらいの気持ちで読んでいただけたら幸いです。

購入した教材一覧(時期別)

まずは、私が購入した教材たちです。
もちろん全てをきちんと使用したわけではありません。実際に使ってみてよかったもの・いらなかったものは後ほどまとめていきます。

医学部3年生〜4年生:病気がみえる

臨床の授業が始まったあたりから、講義のタイミングで該当する診療科の『病気がみえる』を購入していました。
(※全巻は購入していません)

・合計11冊(最初の3冊は書籍、他8冊はアプリ版のみ)
 →合計金額:43,450円(最新版を購入したと仮定した際の金額です)

しかしながら、当時は過去問ベースで試験対策を行なっていたため、これらの教材はあまり活用できていませんでした。授業中に当てられた時に、病みえアプリで検索してそれっぽい答えを言う、という風に使っていました。
(コロナ禍でZoom授業だったため、できたことだと思います)

ちなみに国試対策ではほとんど使用していません。

医学部4年生(CBT前後):Q-Assist CBT、鑑別!1st impression、レビューブック内科外科

CBTの前後の時期には、以下の教材を購入していました。

・Q-Assist CBT 臨床医学・基礎医学 15,400円
・鑑別!1st impression 2,970 円
・レビューブック内科外科 5,500円

Q-Assist CBTはほとんど使っていません。
『鑑別!1st impression』は症状から鑑別を挙げる練習の際や、授業で臨床推論をする際、またPost-CC OSCEの対策をする際にも活用できたので、買ってよかったものの一つです。
また、レビューブックは国試直前にも活用していました。

医学部5年生:Q-Assist

5年生の12月ごろに、Q-Assist prime 2023【先行利用プラン】を利用して購入していました。39,600 円です。
国試対策ではほとんど使用していません。必要なかった買い物の一つです。

医学部6年生:QB vol.1~5, vol7、国試模試4回分

6年生になってから購入したものは以下のとおりです。

・QB vol.1~5 10,500円(書籍のみ、メルカリで購入)
・QB vol.7 必修問題 2,400円(書籍のみ、メルカリで購入)
・国試模試(メディックメディア3回分、メック冬模試・前年度のもの)
 →合計金額:22,000円

QBを普通に買うのは高いからとメルカリで書籍のみ購入しましたが、結局、無料で使える『モントレ国試』を利用したため、必修問題の巻以外はほとんど使いませんでした…もったいなかった…

(ちなみにQB vol.1~5の定価は12,100円x5で、合計60,500円です)

合計金額:102,220円

以上、医学部3年生〜国試前までに購入した予備校関連の教材の合計金額は、上の通り、102,220円となります。高いですね…

買って/使ってよかったもの 

私が購入して/使用してよかったと思っているのは以下の教材たちです。

・モントレ国試 無料
・QB vol.7 必修問題 2,400円(書籍のみ、メルカリで購入)
・国試模試4回分 22,000円
・レビューブック内科外科 5,500円

以上4点を合計すると、29,900円となります。
3万円あれば国試対策ができると考えれば、心の準備がしやすいかなと思っています。
逆に言えば残り7万円程度は、購入してもほとんど使わなかった教材たちです。勿体無い…

また、直接の国試対策では使いませんでしたが、実習やPost-CC OSCEの対策で使用した、
・鑑別!1st impression 2,970 円
も、購入してよかったと思っています。

以下、それぞれの教材のメリットデメリット等です。

モントレ国試 

メリットはもちろん、無料で利用できることです。
QB書籍はメルカリで買ったのですが、結局オンラインで解ける便利さを取り、モントレを使っていました。
年度別、分野別、前回間違えた問題などソートできるので、問題演習もしやすいです。

デメリットとしては、QBほど解説が丁寧でない、と書いている方もいます。
実際、病みえのわかりやすいイラストに慣れていると、わかりづらく感じる場面もあるかもしれません。
ですが、適宜自分で調べながら勉強していけば大丈夫です。

もう一つ、国試数日前にシステム障害か何かで、モントレのサイトに繋がらなくなったことがありました。結局30分程度で復旧したのですが、モントレに完全に依存していた身としては非常にヒヤヒヤした出来事でした。
迅速な対応に感謝です。

QB vol.7 必修問題

これは必要かどうかは人によると思います。
私は1月の直前模試で必修が8割を切ってしまい、このままでは必修落ちがあるかもしれない、と思って急遽メルカリで購入しました。

1周解きながら知らない知識をAnkiに入れて、何回も回したところ、安定して必修問題が取れるようになったため、購入してよかったと思っています。
国試でも無事、必修の予想正答率92.5%を取ることができました。

ちなみに、直前で時間がなかったため、問題集の最後の方にある予想問題は使用していません。

国試模試4回分

必要な回数は人によりますが、模試自体は必須です。

私はメディックメディア3回セットを購入していたのですが、直前模試の結果が悪すぎたため、急遽前年度のメック冬模試を購入しました。

今年度のメック冬模試(WEB受験)が9,900円なのに対し、前年度のものは5,500円で購入することができます。

前年度模試のメリットは、
・割安である
・紙で受験できる
・受験時期によらず、平均点などのデータが出揃っている
です。

デメリットは、
・新しい出題範囲に対応していない可能性がある
・去年の国試を踏まえていない
・WEB上で解答提出できないため、今年の受験生の中での自分の立ち位置を知ることができない
・直前期にならないと販売開始されない
です。

私の場合、デメリットの上2つはメディックメディアの今年度模試でカバーできると思ったこと、紙で受験したかったこと等の理由で、前年度版を利用しました。

自分の勉強・対策の方向性が合っているかを確認するためにも、模試の受験は重要かなと思っています。

メディックメディアの直前模試ではボーダーを切ってしまい、絶望していたのですが、色々と対策を行い、国試1週間前くらいに解いたメック冬模試(前年度版)で受験者平均を上回ることができたので、少し安心して本番に臨むことができました。

レビューブック内科外科

国試対策では、過去問や模試で問われたことの周辺知識を自分なりに整理・理解することが非常に重要です。
しかしながら、インターネットでガイドラインや学会HPなどを調べていると、国試におよそ出題されないような細かい内容も多く出てきてしまいます。

その点、レビューブックは国試によく出る用語などがまとまっており、周辺知識をパッと整理できる点で優れています。

デメリットとしては用語はたくさん書いてあるものの、説明は少なく、病態を理解するには十分ではないため、きちんと理解するには他の教材等で補完する必要があることです。
ただ、国試で解答を選ぶだけであれば十分な知識量だと思います。

買う必要がなかったもの 

国試対策で必要なかったものは以下の2つです。
・病気がみえる
・Q-Assist 国試

病気がみえる

「QBを解く時に病みえアプリを持っていると、関連項目に飛べるから便利だよ」と同期や先輩から聞いた気がするので購入していたのですが、結局国試対策にはモントレを使用したため、活用できずでした。

文章量も多く、見たい項目を読むのに時間がかかるため、私にはレビューブックぐらいさっぱりしていた方が使いやすかったです。

ただ、3~4年生の臨床の授業などでは活用できた記憶があるので、完全に買うべきではなかったかというとそうとも言えないかもしれません。

Q-Assist 国試

多分私にとって一番いらなかったものです。

国試の1年前などからコツコツ勉強できるタイプの方には良いかもしれませんが、直前に何とかしよう、と考える人にとっては、どの講義も長すぎて、見るのは全く現実的ではありませんでした。

問題を解いていてよく分からなかった部分だけ、動画で確認しよう、とお守り代わりに買ったのですが、結局ほとんど見ず、本当にいらなかったと思っています。

唯一使ったのは、公衆衛生の動画の資料をダウンロードして国試1日目と2日目の間に読む、というくらいです。
公衆衛生の知識がまとまっている教材を持っていなかったので、それだけは少し助かりました。

改めて必要経費を考えると…

国試対策のみを考えれば、

・モントレ国試 無料
・QB vol.7 必修問題 2,400円(書籍のみ、メルカリで購入)
・国試模試4回分 22,000円
・レビューブック内科外科 5,500円

以上4点の合計、29,900円。

講義や実習、Post-CC OSCEのことも考えると、

・病気がみえる 計11冊 43,450円
・鑑別!1st impression 2,970 円

を上の4点に合計して、76,320円となります。
病みえは全部で15巻、加えて『公衆衛生がみえる』や『薬がみえる』などもありますので、全巻揃えるとするともう少しお金がかかりそうです。

最後に

私の考える、国試対策における節約ポイントは、

・QBではなく無料のオンライン問題集を使う
・書籍の類はメルカリをチェック
・模試を増やしたい時は前年度版も考慮


です。

ただし、節約ばかり考えていて、国試に落ちてしまったら元も子もありません。今の自分にとって不足しているものは何か、何が必要かを常に考えながら、無駄な出費を抑えていく姿勢が大切なのではないかと思っています。

迷ったら、遠慮なく周りと同じ教材を買いましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
国試対策の節約方法について、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
質問・コメントなどあれば遠慮なくご連絡ください。
皆様の国試合格をお祈りしています!

また、この記事はどなたでも見れるよう無料掲載にしています。
とても参考になったよ!という方で余裕のある方はサポート機能からご支援いただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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