本当に適当なBBTAGサバイバルモードRTA攻略

本記事はダイソンさん主催のBBTAGアドベントカレンダー2020の
20日目の記事となっております。

https://adventar.org/calendars/4967


はじめに

こんにちは!ねこくじゃくです。

近年、RTA(リアルタイムアタック)の人気が高まっている気がします。独特の画面構成とゆっくり音声などで解説をつけるRTA動画や、大規模RTAイベントである『RTA in Japan』などが盛り上がりを見せており、RTAという用語も普通に見かけるようになりました。

RTA:コンピュータゲームにおけるやり込みの一種、「リアルタイムアタック」 (Real Time Attack)。ゲーム内部時間ではなく実際のプレイ時間で計測する。「RTA in Japan」など、集団運営によるイベントが実施されることもある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

対戦格闘ゲームのジャンルでもRTAは存在し、ストーリーモードやアーケードモードをクリアするスピードを競うのが一般的です。

もちろん、我らのBBTAGにもRTAはあるのですが少し他の格闘ゲームとは事情が異なります。なぜならこのゲームにはアーケードモードが存在せず、ストーリーモードはあれでもネタバレ禁止令が発令されているので記録の投稿ができないのです。そんな状況なので現在主流になっている種目は『サバイバルモードRTA』のみです。

サバイバルモードとは、自分のチームが全滅してしまうまでに何組のCPUを倒せるかを競うモードですが、このモードにはクリアという概念がありません。なのでサバイバルモードRTAでは倒す人数を決めておいてその人数を倒す速さを競います。

この記事ではそんなサバイバルモードRTAについての攻略情報を書いております。この記事を読めばWR(世界記録)もワンチャンあるかも?

なお、この記事内ではコマンドはテンキー表示で書いています。
7  8  9  テンキー表示はレバーを倒す方向をPCの
4  5  6  テンキーの数字で表したものです。
1  2  3  上は8、下は、2、右は6を表します。
・テンキー表示の例(すべてキャラクター右向きを想定):
ルビーのライフルショット(↓↘→+A)→236A
ルビーのガンブラスト(↓↙←+A)→214A

カテゴリについて

サバイバルモードRTAにはいくつか種類があり、相手を倒す回数でカテゴリ分けされています。

現行のサバイバルモードRTAには4つのカテゴリが存在します。

5組を倒す速さを競う「Survival first to 5」
10組を倒す速さを競う「Survival first to 10」
15組を倒す速さを競う「Survival first to 15」
すべてのキャラを倒す「Defeat all characters(27勝RTA)」の4つです。

Survival first to 5~15はRTAの記録が掲載されるspeedrun.comで採用されているカテゴリです。攻略がとても単純ですぐに終わるので手軽にチャレンジできるカテゴリですが、運と試行回数が試されるシビアな戦いになりがちです。

Defeat all characters (27勝RTA)は私が軽い気持ちで提唱したカテゴリで、全部のキャラクターを倒す種目となります。多めの対戦回数に加え、サバイバルモードの仕様も噛み合って割と難易度の高い種目になってしまっています。それでも20分くらいあれば終わるのでRTAにしては良心的だと思います。

どちらの種目も最新バージョンかつDLCをすべて入れた状態で走ります。初期バージョンRTAというのも面白そうではありますが、テイガーを引く確率が上がるのでやりたくないです。

次はサバイバルモードの性質について紹介します。

サバイバルモードの性質

サバイバルモードの仕様は主に3つあります。

1. 前のラウンドの体力を持ち越す
サバイバルモードでは体力が減った状態で勝利すると次のラウンドも体力が減った状態で始まります。一応回復はしますが回を重ねるごとにだんだん回復量は減っていくような気はします。RTAでは基本ノーダメージで進むのであまり関係のない仕様です。

2. 20戦目からCPUが急に強くなる
Survival first to 5~15のカテゴリではあまり関係ないのですが、27勝RTAではかなり問題になっている仕様です。

このモードは相手を倒すごとにCOMのレベルが上がっていくようですが(未検証)、19戦までのCOMはとても弱く、開幕は攻撃せずに待ってくれるしリジェクトガードもやってこないしバーストも吐いてきません。

しかし、20戦目からいきなり最高難度の強さを発揮します。
開幕はしっかりボタンを押すようになり、積極的にリジェクトガードで距離を取ったりバーストしたりとちゃんと遅延を行うようになります。さらに、ゲージを持っている状態だとCOMお得意の超反応ディストーションスキルで割り込んできたりしてストレスが溜まります。

先程の体力を引き継ぐ仕様とこの強いCOMが出てくる仕様のおかげで20戦からはかなりしんどいです。ここから7戦もしないといけないのが27勝RTAの難しいところですね。

3. 同じ相手キャラクターはすべてのキャラが一巡するまで出現しない
地味に重要な要素で、例えば5戦RTAでは出たらリセット推奨キャラであるテイガーや電光戦車が何度も出現しないようになっています。
BBTAGにはDLCを含めて全部で53のキャラがいるので27戦すると全部のキャラクターと出会うことになります。この仕様を発見して思いついたのが27勝RTAです。

オススメキャラクターと戦法

自分のTAGで最速を狙うのも楽しそうですが、WR(世界記録)を狙いたい人のためにオススメのキャラクターを2人紹介します。2キャラとも普通の対戦ではありえない戦法をするので対人戦での強さは保証できません。


真田明彦

現時点で最も使用されている(著者調べ)キャラクターであり、5戦するカテゴリにおいては真田先輩の独壇場です。

真田の5Bなどから派生できるソニックパンチとブーメランフックは連発可能かつ高威力で相手をダウンさせない攻撃であり、連続で当てることさえ出来ればものすごい速さで相手のHPを削ることができます。普通の対戦ではそんなこと滅多にありませんが、最初の方に出てくる相手はあまりガードをしてこないので高威力のソニックパンチをどんどん叩き込めてしまうのです。

画像2


真田先輩を使う際の具体的な流れは、開幕は5BのキルラッシュからBボタンを連打、相手の体力がなくなってきたと思ったら2CからAコークやCアサルトダイブを出したりして倒し切ります。二体目の登場攻撃をガードしたらまた5Bを押して同じことをします。これだけです。

運が良ければ驚異の残りタイム170カウントほどでクリアできるのですが、安定はしないので何度もリセットすることになりがちです。幸い真田先輩が通用する種目は短いやつだけなので根気良く殴り続けましょう。以下は参考動画です。​

https://www.youtube.com/watch?v=hmJ8Yu4Y66Y&t=33s

上の動画は5戦のカテゴリですが、5戦以降のCOMはちょっとガードが上手くなるのでソニックパンチをヒット確信してAボタンを押したり、倒しきりのコンボを早めにする方が速くなることが多いです。安定しませんので大人しく次に紹介するキャラクターを使うか、諦めてCOMと何度も運ゲーしましょう。

パートナースキルを使うと変に連続ガードを作ってしまったり、相手を浮かせてしまって連続でソニックを浴びせることができなくなるので、倒し切り以外では封印します。現行の記録でもパートナースキルは使用されていませんが、相手を倒し切れる状態かつ相手のパートナーを巻き込んでいる場合はパートナーを呼んでダメージを稼ぎにいってもいいかもしれません。組ませる候補としては後述するセリカや、倒し切りで使いやすそうなヒルダや雪泉などがいいかと思います。


セリカ=A=マーキュリー

真田先輩は短い区間では最強なのですが、さっき説明したように20戦目から急に相手がリジェクトガードを多用してくるようになります。そうなるとお得意のソニック戦法は通用しません。

そこで登場するのがセリカです。

画像1

セリカの人形を使った技の一部(5Aや2C)は何故かCPUには攻撃に見えてないらしく、目の前でセリカが攻撃していてもガードしてきません。なので、
5A(ガー不)Aディレイ2C(ガー不補正切り)214A→5A(ガー不)〜
なんて無茶な連携が決まってしまいます。

当てやすい5Aから安定したガー不重ねが可能であり、上記の連携を使えば安定して残りタイム165カウントほどで相手を倒すことができます。当然ガードされないのでリジェクトガードを連発する20戦以降のCOMにも対応しています。なので特にこだわりがない限り、ガードの堅い中盤戦以降はセリカで走ることをおススメします。

パートナーに関しては、パートナースキルを使うとパートナーの攻撃をガードするついでに本命の5Aをガードされたりして邪魔なので真田と同じく倒し切り以外封印でいいかと思います。候補としてはそこそこ火力があって序盤の上振れを狙える真田や、6Pの凍結で相手を地上に戻せる雪泉などがオススメです。

私はセリカを使った27勝カテゴリの動画を撮っていませんが、ニコニコ動画にこのカテゴリを走ってくださった素晴らしい兄貴の動画がアップされているので紹介します。


要注意キャラクター

いくらCPU戦とはいえ、タイムを詰める動きをしていると厄介なキャラクターは結構居ます。5戦カテゴリだと戦いたいキャラとだけ戦うことも難しくはないのですが、27戦カテゴリだとそうはいかないので対策が必要となります。

ここでは私が注意すべきと思ったキャラクターと注意点を紹介します。

テイガー

本RTAにおける最重要人物。体力が高いのは勿論、無敵コマンド投げやアーマー技を持っておりまさに遅延行動の鬼。20戦目以降に出てくる強~いテイガーは特に上記の行動を多用してきて危険なので、27戦のカテゴリではなるべく早い段階の弱いテイガーを引けるように努力します。逆に体力が多い相手が嫌な5戦RTAではそもそも戦ってはいけません。テイガーガチャはサバイバルモードRTAにおいて重要な要素です。\神に祈れ!/

運悪く戦ってしまった場合は、テイガーが前衛にいるなら開幕5Bをケアする早め2Cなどを使ってダウンさせ、コマ投げが届かない位置から攻撃を重ねていれば大丈夫かなと思います。後衛にいる場合が厄介で、登場攻撃をガードしてしまうとスキルゲージを持ったテイガーに荒らされてしまいます。登場をジャンプで避けてパートナースキルを当てれば比較的安全にダウンまで持っていくことができると思います。

アズラエル
ステップ持ちはそこそこの確率で開幕の真田5Bやセリカの5Aを避けてきます。また、このキャラのCOMはリバーサルアクションやディストーションスキルが大好きで、スキルゲージが溜まれば状況によらず気分でパなしてきやがります。当たるとリセットなので当たらないように祈りましょう。

ニュー
遠距離キャラだからなのかバックステップが大好きで、バックステップで攻撃を避けてきます。二体目の登場時が面倒で、登場攻撃をガードしてしまうとかなりの確率でバックステップを使ってきます。わざと登場攻撃をくらってレゾナンスを発動させると攻撃を当てやすくなるらしいので安定感を求めるならやってもいいと思います。この戦法はテイガーにも有効らしいです。

アイギス
こいつやイザヨイなどのホバー持ちは開幕でホバーしてくることがあり、コンボが空中くらいになってしまう場合があります。セリカだとたいして問題はないのですが、真田先輩は浮かしてしまうとタイムが著しく遅くなるのでそうならないように祈ります。

また、こいつのCOMもアズラエルみたいにとんでもないところでディストーションスキルを撃ってきます。なるべく当たらないように祈りましょう。

ワイス
20戦目以降でとても強くなるキャラの代表格で、スキルゲージを持っているとこちらの行動に対してかなり的確にディストーションスキルを合わせてきます。なのでゲージを持って出てくる後衛にいてほしくないのですが、前衛にいても強い5Aで開幕行動を潰してきます。テイガー同様なるべく早く戦いたい相手です。

ヤン
\アイバーン/のせいで体力を調整して倒す必要が出てくるのでちょっとめんどくさいです。20戦以降はアーマー付きの5Bをちゃんと振るようになるのでさらにめんどくさくなります。

電光戦車
どうみても危険なやつ。アーマー技のせいでセリカの5Aなどを耐えるので下段技を早めに出すなどの対策が必要になってきます。こいつも記録を狙うならガチャ対象になります。

おわりに

私がサバイバルモードRTAをやってみたのは、27戦カテゴリを思いついた後、本家Speedrun.comにある真田でBボタン押してるだけの5戦カテゴリの動画を発見し、「これなら僕にもワンチャン全一あるで!!」と思いたったからです。
初めてのRTAでしたが一応5勝するカテゴリでWRを取りました。ただ、その記録が1時間くらいで更新されてしまったり(下記ツイートのリプ欄参照)、


私が提唱した27勝RTAのほうも、補正切り連携を考えたくらいでちゃんと詰めて走れていないので正直RTAについてはあんまり自信がありません。しかし、実際RTAを走ってみて楽しかったというのとサバイバルモードの新たな楽しみ方を皆さまに広めたいという思いでこの記事を書きました。

この記事を読んで「なんだ、BBTAGのRTAって簡単なんだな」とか
「…俺のほうが速い」と思った方はぜひサバイバルモードのRTAを走ってみてください。早めにテイガーが出ることを祈っております。

RTAに興味がなくともサバイバルモードはけっこう楽しいモードなので是非やってみてください。100連勝してランキング上位を目指せとは言いませんが、私が提唱した27勝はちょうどいい感じにハードな難易度なので是非とも自分のTAGで挑戦してみてください。

あと本当に最後に、この記事が公開される1週間後にはRTAの祭典RTA in Japan2020が始まります!格ゲーだと最終日にあのカイザーナックルのRTAも行われるようなので是非チェックしましょう。なんならこの宣伝がしたくてこの記事を書いたまであります。

https://oengus.io/marathon/rtaij2020/schedule
こちらはRij2020のスケジュールです

格闘ゲーム以外だと開幕の世界のアソビ大全51や3日目の吉野家のRTAなどが個人的に気になってます。年越しはRiJで決まり!
見逃してもYouTubeにアーカイブがアップされると思うので何度も観ましょう!!それでは!!!















おまけ

こんなところまで読んでる物好きさんのためにサバイバルモードRTAの更新できそうだと思ったポイントを列挙しておきます。

更新できそうな箇所リスト:
2体目の登場攻撃への対処
真田だとガードから5Bで安定するのですが、セリカはあんまりよくわかっていません。セリカの214Bのガードポイントでハクメンみたいに有利をとれるという情報を聞いたことがあるので、もしそれが安定すればテイガーや戦車ともっと楽に戦えるのではないかと思います。

ゲーム機本体
このRTA、めっちゃロードを挟むのでゲーム機本体の性能がもろに出ます。現状本体の指定は特にないので記録を目指すのならロードの速そうなPC版を使えば速い記録が狙えるようになると思います。PS5もロードが速いという噂なので、もし持ってる方がいればサバイバルモードRTAを走ってみましょう。WRを狙えるかもしれません。

パートナースキル関連
BBTAGなのにこの辺が詰め切れてないのは問題です。雪泉の凍結はちょっと悪いことができるらしいのでRTAにも応用できる気はしています。

ハピバの意図的な誘発
真田でソニックフックしていると突然相手のパートナーが飛び出して轢かれていくことがたまにあります。もしこれが意図的に引き起こせるならかなりのタイムの短縮につながるので研究する価値はあると思います。

クロスバースト
20戦以降のCPUは基本的に体力が一定以下の状態で確率でバーストを使ってくるようです(ちゃんと検証してないですけど)。なのでバーストされないようにうまいこと体力調整を行う必要があります。

紹介したセリカの連携は割といい感じに体力が調整できているらしいのですが、空中くらいになったりしてダメージがずれるとバーストされる可能性が高くなります。そのときはバーストをくらうかアシストで拾うかのどちらかになると思いますが、どっちが速いのかは未検証です。


5戦カテゴリは運ゲーだし27戦カテゴリはしんどいのでオススメはしませんが、まだ手薄な10戦と15戦を攻めれば世界一になれるかもしれないのでこれを読んだ方は是非走って世界一になってください。

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