旅行計画と路地
わたしは旅行の計画を事前に立てるのが好きだ。
その街で見るべきものをしっかり見ておきたい。もう一度その街へ行くかどうか分からないから。
計画通りに街を回ると達成感があって嬉しい。ちょっとしたコレクション精神のようなものかも知れない。
父の切手コレクションを物置で発見したとき、わたしの収集癖は父からの遺伝なのかなと思ったことがあるけれど、父が若かったころというと切手コレクションとインベーダーゲーム以外にすることがないような”昭和”という時代なので、みんな切手をコレクションしていたのかもしれないしよく分からない。
just to be sure: 冗談です
旅行に行くと一日中歩く。
男性であってもついてこれないくらい歩くので、わたしは結局気ままに一人旅が好きだ。
観光地を回るのも好きだけれど、大通りから外れた路地にも惹かれる。気になる路地に出会うと気ままに歩いていくのもまた楽しい。
歩いているうちに可愛い雑貨屋さんを見つけたり、マーケットに行き当たったりして、これはこれで面白い。
そしてなにより観光地から少し離れた場所だと、そこに住んでいる人たちの何気ない日常が垣間見れて「ああ、みんな生きてるんだなぁ」となんとなく思う。
なんというか、自分が”こう生きなきゃ”と思っている生き方だけが正解じゃないし、生き方は色々だと再認識できてホッとするのかもしれない。
――とか今思いついて書いただけで、多分本当は路地の見た目がなんとなく好きなだけ。
でも、路地の見た目が好きなのはやっぱり色々な人生を想像できるからかもしれない。
次の行き先はどこにしよう。どこでどんな路地がわたしを待っているだろう。
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