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猫の乳しぼり

ネロラベイビーズの離乳が始まり、子猫達がフードを食べ始めたためママから飲むミルクの量が減ってきました。

ところがママ猫は相変わらずミルクを生産しているので、消費されないミルクが乳腺に溜まってしまいます。
この状態で炎症を起こすと胸がカチカチに固まって熱を持ち、ひどい時には膿が出たりかなりの痛みを伴うようになります。感染したミルクを子猫が飲むのも危険です。特に離乳期はママ猫の胸のチェックは欠かせません。

ネロラベイビーズのママ猫の乳房の1つが固くなっていたので、優しくマッサージをした後、溜まったミルクを出すために乳搾りを結構しました。

この作業は痛みを伴うのでなかなか協力してもらえないのですが、幸いにもママ猫はじっと体を委ねてくれました (ママは元野良ちゃんだったことが想像できないくらい人懐っこい子です)。

乳搾りといえば、ジワっとミルクが滲み出てくる感じなのですが、噴水のように吹き出しで止まりません。
あまりに量が多いので数回に分けて絞りました。

噴水状態
普通はこんな感じ

出産後ミルクがでなくて困っているママ猫さんの子猫達に分けてあげたいくらい!
(哺乳時はフードの質と水分供給がとても大切です。うちでは全ての猫にバランスの取れた栄養学専門の獣医師に作ってもらったレシピのものを食べさせています)。

猫のミルクは子猫が吸えば吸うほど刺激されて生産されます。離乳などで急に飲む量が減る時は、チェックをして溜まったミルクを出してあげると自然と量が減っていきます。一人っ子の場合もミルクの消費量が多頭に比べて少ないので、乳腺炎にならない様注意が必要です。

今回は保存しなかったけれど、余剰生産されたミルクは冷凍保存もできるので、血液型不適合などがある場合(今度別の記事で説明します)に利用できるので便利。

小分けにして保存できます


【お知らせ】
子猫の出産シーズンが近づいてきました。
イタリアでは既に遺棄された乳児の情報も入ってきています。今後子猫を見つける機会が増えてくると思うので、15年間乳児を育てきた経験を丸ごと、必要としている人にお伝えする記事をアップしていこうと思います。

Ciao Ciao!


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