大きな取引所に上場する方法

こんにちは。

NEKOCOIN森本です。

沢山の運営さんが大きな取引所に上場したい!と思っていらっしゃると思います。そもそも大きな取引所って何?ってことなんですが、CMCで見てみると

1.調整取引量に基づくトップ100

2.報告取引量に基づくトップ100

この2つが存在しています。BitMEXは誰もが知る世界一のBTC FX市場です。しかし、実は2.をクリックしないと取引所ランク1位になりません。1.ではなんと204位です(というか調整取引量0円です)。どうしてこんなに差が出るのでしょうか?

BitMEX=取引所の中でしか使えない独自通貨XBTでほとんどの取引を行っている

XBTは報告取引量としてはカウントされますが、調整取引量としてはカウントされないという現象がこれを生んでいると考えられます。このため、モンスター級のBitMexであったとしても、1.と2.で差が生まれるわけです。XBTは専用のDBみたいなものなので、調整取引量ではカウントされないような認識です。そこで一つ注目してみましょう。

取引所や運営が行っている自動売買について

Blockchain Transparency Institute (BTI)が発表した結果において、調整取引量と報告された取引量との差異が1対1に近いもの=信頼性のある取引所、というふうに考えがちですが、MEXの件も合わせるとこれはそうとはも限らなくなってしまいます。MEXは信頼性のある最も大きな取引所と誰もが知っているにもかかわらず、取引所の作りにおいてこのような結果を生んでしまうわけです。

BTIの主張は、差がない方が捏造が少ないという内容です。詳細はCoinCoiceの記事を御覧ください。

そもそも取引所はVolというマーケットをメイク出来ます。毎日同じ値段で自己売買をせくせくと行えばそれが可能です。例えば10satでVol=0の場合、自己売買で10satで買って10satで売る、を繰り返すとVolは無限に上がります。もちろんこれを仮想通貨運営が行えば取引所に手数料を取られてしまいますが、単純にVolを稼ぐことに比べるとリスクはあまりなく激安なので、行っている運営も存在すると思います。そして取引所自体がそれを行っている場合、手数料はただです。そうすることで、取引所側も「取引量多いよ!」仮想通貨運営側も「上場後にこんなに取引あるよ!」と見せる事ができます。

この自己売買について、調整取引量と報告された取引量のどちらに振り分けられるかというと、私達には知るすべもありません。本当に取引が行われているのであれば、調整取引量に該当するかもしれません。つまりここまで来るとわかるのですが、自作自演がある程度できるスキームがあるということを少しは頭に入れておいた方がよさそうです。

取引所のVol実態は超有名取引所以外はぶっちゃけ雰囲気なところある


ツイッターフォロー数はそれなりに見る

大きな取引所でかつ老舗なところはツイッターフォロー数がついています。

有名なところをピックアップしました。それなりにフォロー数とCMC順位は合致しているのですが、こうしてみると比較的新しい取引所であるTopBTCやCoinsuperは取引量ではStexに勝っているものの、フォロー数はStex以下となっています。むむ、これはどういうことだ。

TopBTCやCoinsuper等新しい取引所がbotを使ってVolを上げている?のかどうかは私達には知るよしもありませんが、そうでないならフォロー数的にはStexよりも下(有名ではない)だけど、取引量は多いね、という事なのでしょう。やっぱり雰囲気です。

そしてCoinexchangeはやる気なさすぎますね。ただし日本人アカウントはぶっちぎりに多いので、見えない闇の力がCEでは働きますので、上場候補にはなると思います。国産草では「日本人アカウント数」は割と重要なファクターとなる可能性があります。ドージ落ちという地獄の門も近くにありますが。

本題に戻って、大きな取引所に上場することを考える

ツイッターフォロワーやCMCを見て、上場したいところを選択します。上場は取引所のApply to listとかRequest等を探すと良いと思います。

Huobiの基準をご存知でしょうか

·Submitted documents are complete and accurate.
·Fulfill the professionalism and compliance requirements with no policy risks.
·Meet the standards in SMARTChain Blockchain Asset Evaluation.
·Strong team or community maintenance.
·Projects have actual technical support or practical application.
·Disclose project information, including white papers, periodic development and progress reports in a truthful and timely manner.
·Other sperified requirements for being listed on Huobi Global.

・正確で完結な提出物
・コンプライアンスの要求とプロフェッショナルな要件をポリシーのリスク無しで満たす
・SMARTChainブロックチェーン資産評価の基準を満たす。
・強力なチームまたはコミュニティのメンテナンス。
・プロジェクトには、実際の技術サポートまたは実用的なアプリケーションがある。
・ホワイトペーパー、定期的な開発および進捗報告を含むプロジェクト情報を真実かつタイムリーに開示する。
・Huobi Globalに上場するためのその他の必要条件。

ふわっとしていますが、SMARTChainについては僕は説明を避ける(というか難しすぎて出来ない)のでこちらを御覧ください。

この中で注目するところは、

"コンプライアンスの要求とプロフェッショナルな要求"の部分です。

ある程度大きな取引所になってくると、リーガルチェックやコイン自体の脆弱性診断を求められます。取引所からすると、運営会社がテロ組織だったり反社だったりすると困るわけですし、コイン自体の作りに問題がある場合、自分の取引所にダメージがあります。草コインを取り扱っているCEやSTEXなんかはこんなチェック全くしませんが、ある程度の取引所であれば必ず求めらます。上の取引先を狙う為にはまず、運営会社の証明とコインの証明が必要です。リーガルについては弁護士にでもお願いして英訳してもらえば解決ですが、問題はコインの診断。

これはもう業者におねがいするしかないわけです。日本ではNRIセキュアテクノロジーズが第一線で活躍しており、米フィンテック企業のコンセンシスと開発パートナーとなっています。この会社にお墨付きをもらえるのであれば、そのコインの脆弱性診断はできる可能性があります。

しかしコインを作って診断してもらい、脆弱!脆弱!と判断されると、ここで終了です。CEかSTEXで我慢するか、Swapしましょう。また、その診断結果について上場OKかどうかのジャッジは取引所が行います。ボールはこちらには一切ありません。そしてさらにこの診断が実際いくらかかって、期間がどのくらいかかるのかというと・・・ぜひNRIさんに聞いてみてください。

しかしここで晴れて診断OKであれば、かなりの道が開けます。Huobiなんかはそもそも上場資金の問題で草コインには難しいですが、もしかしたら10位~50位くらいまでならいけるかも?


次回は、まだ記事内容を決めていないので、ふわっと考えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?