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御身を拭うは何のため?清凉寺のお身拭い式に行ってきた。

4月19日、京都は嵐山にある清凉寺にて、お身拭い式がありました。

別名・嵯峨釈迦堂。本尊の釈迦如来は日本三如来の一つ。そんなお釈迦様の御身を拭うのが、このお身拭い式です。

仏像のサイズは手のひらサイズから東大寺のようなビッグサイズまでいろいろですが、こちらはお釈迦様が37歳の時の生き姿をそのまま写したと言われています(正確には、「生き姿を写した仏像」を写した仏像です)。

そうか、じゃあ私たちと同じサイズか。

と思って「お釈迦様 身長」とググってみました。
経典によると、なんと4.8mもあるらしい。

さすが、人間を超越していますね。


しかし清凉寺の釈迦如来像は162cmだそうです。

…そういうことです。


とはいえ身体を拭くには大きなサイズなので、お坊さんたちが数人がかりでせっせと拭いていくのかなぁと思っておったのですが。

実際には、ご住職がお一人で拭いていました。

白い布でさっさっと拭いていく。
この白い布で着物を仕立てて亡くなった方に着せると、その人は浄土に往生できますよ、と言われています。


お釈迦様をきれいにする会だと思っていたけれど、というよりは、極楽往生を願う人々のためにお釈迦様パワーの宿った布を用意する会なのかも。


ライブでアーティストが投げたタオルゲットしたみたいな気分かな。ちがうか。


このお釈迦様、仏像の中に絹で作られた五臓六腑が入っているのも特徴的です。リアル!985年に作られたそうなので、1000年以上前の人たちも人体の仕組みわかってたってことなのです。一見の価値ありでございます。


嵐山は混んでいるイメージですが、清凉寺まで訪れる人は少ないのか、広い境内をゆっくり堪能できるのでおすすめです。庭園は極楽浄土さもありなん、という穏やかな空間です。


ではまた~。

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