アスリート系摂食障害のキッカケ

いわゆる「マラソン大会」と呼ばれるロードレースに
出場し始めたのは、小5の秋でした。

そのときの学校の担任からは
嫌われていたことを自覚していましたが、
初めて出たロードレースで
小学女子の部3位になったとき、
その担任が、私を皆の前で
「すごいね」的に言ったことが
不思議でした。

担任は、私が3位入賞したこと
についてだけ評価の対象にしたので
その結果のどのポイントが「すごい」のか
私には分からなかったのでした。

少しおかしいかもしれませんが
当時の私がいた公立小学校では
競争は「悪」で、
皆一緒が良いという教育方針でした。

そのせいか、私の中では
「上位入賞がすごい」という概念が
ほとんどありませんでした。

それでも担任の一言は大きかったのか
クラスで私を馬鹿にしていた一部の女子は
その後からは親しげに
話しかけてくるようになりましたし、
とりあえず学校での生活は少し
気楽になりました。

とりあえず、ロードレースで結果を出すと
自分の学校生活が快適に向く
という原因もあったかもしれませんが
なにより、クラスでは孤立しがちでも
コーチや陸上仲間と走っているときは
楽しかったので、
練習には欠かさず行きました。

中学に上がると遠征もするようになり
色々なロードレースに出ることも
楽しみになりました。

しかし、当然のことながら
記録というのはいつまでも
同じような調子で塗り替えることは
難しくなってきます。

そのうち専門雑誌や本で
いかに速く走るかとか
有名選手は何をやっているのかが
気になり始めました。

そしてあるとき
記録を更新したいならダイエットをお勧め…
という趣旨の雑誌記事を読んで
今度はダイエット本にハマりました。

アスリート系摂食障害への入り口って
私の場合はこんな風でした。


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