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助成金でTNRされた埼玉県春日部市の団体様からのご報告

今回は春日部市N地区の団体様のTNRのご報告です。
 Facebook 団体様の活動記録です。

不妊をせずの餌やりで増える野良猫の糞尿・鳴き声・敷地内に鳥を捕まえて来る等、ご迷惑をされているご近所の方より、春日部市役所へ連絡。
春日部市では野良猫問題を取り扱わない為、再度、埼玉県庁へ連絡。
餌やり宅へセンターが訪れるも、事が解決する訳ではなく問題はそのままとなっていました。
地元議員Yさんへこの問題が相談され、埼玉県動物愛護推進員でもある春日部市議会議員Aさんの耳へ入り、次いで私へ。

現場を確認しますと、クレームになっていたお宅だけでなく、近隣お寺さん含め数々の餌やりさんがいる事、それに伴い野良猫の繁殖も凄まじく、あるお宅では近親交配による奇形も出ていました。

捕獲中、元気だった猫の突然死がありました。
奇形によるものなのか、外傷のない事故によるものなのか、毒によるものなのかは分かりません。
が、この数日後、同じ場所にてタヌキの死体がありました。
餌やりさんによると、泡を吹いて亡くなった猫達もいるとの事。

これ以上問題が大きくならぬよう、自治会・議員さんを巻き込んでのTNRとなっております。

リターンされる猫たち
次回TNRされる予定の猫たち
まだまだたくさんいます
思うこと

最近全国的に多頭崩壊が増え、また餌のみで異常繁殖した地域も多く社会問題化しています。
春日部市では繁殖制限を通じて苦情、殺処分減少のため
一般公益財団法人どうぶつ基金の行政枠を利用し市でさくらねこ無料不妊手術事業を行ってさくらねこチケットを申請者に交付してそれをもって指定不妊去勢専門病院・「大変ベテラン獣医」に行くと無料でできますが手術までの時間のスパンがあり追いついていないきがしました。
どうぶつ基金 – どうぶつ基金は、猫や犬とヒトが幸せに優しく共生できる社会を目指します。 (doubutukikin.or.jp)
去年の8月から今年3月末までで100匹以上の不妊手術実績とのこと。
全国でも同基金の行政枠を使う行政がふえており予算を特別計上しないで済むことから全国では多くが協力を仰いでいます。

多くの行政窓口での苦情対処として餌やるな、やらなければどこかに行きますよという常套文句は死語にしたい。
海外では不妊去勢手術がスタンダードというのに日本では政策の未熟さ、時代遅れがはなはだしい地域も多いようです。
自治体によっては不妊去勢手術を愛護センター内でしないところも多く、
動愛法37条の飼い主のいる犬猫の繁殖制限から管理を必要とする無主の犬猫の繁殖制限は当然解釈され 37条ノ二で愛護センター業務として繁殖制限が加筆されることも当然の帰結と思います。
動物の愛護及び管理に関する法律 | e-Gov法令検索
それにより自治体でのやり方はさまざまであっても全国津々浦々同じサービスが受けられれば住民の利益にもなり動愛法の法意は生きてきます。

【動物は繁殖するのは基本でそのこと自体は罪でなく人間が動物に不妊去勢手術をしてあげないことが罪なのです】

最近のうれしいニュースで新潟市動物愛護センターでは内部に民間不妊去勢手術専門病院を開業しようとしています。
多頭飼育崩壊に歯止めを!行政施設内に「不妊手術専門病院」の開設へ(新潟県動物愛護協会 2024/02/14 公開) - クラウドファンディング READYFOR
全国でも多発する多頭崩壊などにそなえ一度に多数の手術ができるなど一歩も二歩もすすんで時代の要請に応えています。
大変希望がもてたニュースの一方、他の愛護センターとの落差が目立ちました。
センターで不妊去勢手術をしてはいけない理由があるのでしょうか、頑張っていただきたいものです。



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