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助成金でTNRされた山口県宇部市の団体様からのご報告

今回は山口県宇部市の団体様からのご報告です。
行政より多頭崩壊で32匹TNRについて依頼がありました。
現在24匹が不妊手術済みになりました。
残りの8匹は特に警戒心が強いため、少し時間をかけて捕獲したいと思っています。
住民は81歳独居老人です。
認知症の傾向にある、という程度ですが、日に日に進んでいるように思います。

ゴミの山と🐈🐈🐈🐈🐈

こだわりが強く、不妊手術の必要性など、何度話しても納得されないため、成年後見人の方からの依頼で、TNRを進めてきたわけです。
現場の猫は、どの子も本当に痩せていて…住民男性は、時間軸が狂っているようで、日にちの感覚がなく、何日もご飯をもらえてない子もたくさんいました。

子猫もたくさんいます🐈🐈🐈
思うこと

山口県には私共の助成金を申請される猫ボランティアさんが多数いらっしゃいます。

県内各市によっては、飼い主のいる犬猫のみまたは飼い主のいない猫または併用と様々で一年一家族一匹3,000円から地域猫として20,000円まで幅広い助成金や様々な支給方法の市町村がありました。
その中で光市、熊毛郡・平生町は助成金はでていませんでした。

各市で助成金の使い方に工夫は見られますが県内で多発している多頭崩壊や多頭現場も多くまた助成金も限られた予算からの捻出で、猫問題に取り組む意欲は感じられるものの十分助成金が利用されない市もあるようです。
まずは一般クリニックの手術費用に対して助成額が低すぎるとあまりメリットがないと感じました。
助成金の予算の獲得は厳しいので足りない分はふるさと納税など利用されてる市町村もありますが、飼い主のいない猫等の不妊去勢手術の費用を安く提供いただける動物病院が増えれば助成金も生きてまいります。
「例えば石川県など」

各市町村は【飼い主のいる・いない犬猫】から派生する諸問題、共生のための前提が不妊去勢手術【繁殖制限】との認識で頑張っています。

県の役割はなにか?
県の動物行政の拠点である愛護センターは広い手術室、優秀な職員獣医がそろっていて譲渡対象の犬猫のみの不妊去勢手術とは不思議なことです。
海外イギリスを含め市、官・民の動物のシェルタアーでは、何人もの獣医・職員獣医や一般公募の獣医がせっせと不妊去勢手術をしておりました。
動物は繁殖するということは基本ですのでまず不妊去勢手術ありきで、譲渡対象に手術をするのも2次繁殖を防ぐに他ならないからですね。

今回の多頭問題も想像するにまずは1匹から2匹と保護するにしても早い時期に不妊手術をしていれば回避で来てたはずですが、費用がネックで出来なかったケースで全国的に多発しております。
行政の依頼で後のフォローには動かざるをえないのはボランティアなのですが主役は行政と思うので民間に単に丸投げ、費用負担はあってはならず官民の上手な協動が前提です。

県「愛護センター」で最も重要なことは無料で地域猫・野良猫問題の解決出来る場所と職員獣医の提供です。
これからは高齢化も進み上記のような事案が多発すると愛護センターの重要性は増します。

山口県動物愛護推進計画によると
令和1年   野犬捕獲数  1、609頭
犬猫引き取り数
令和1年   「犬」53頭
        「猫」2、386匹
犬猫の殺処分数
       「犬」78頭
       「猫」1,024匹
路上死は多いところは10倍近い数の自治体もあると聞く。
「殺処分は机上の数字であり、それのみで判断すれば問題が見えない」

最近多頭崩壊の現場や持ち込みで子猫の引き上げによる譲渡会の多さには喜んでいられず、持ち込みは外で産んだ野良猫の子猫、いかにい不妊去勢手術が行き届いていないかの裏現象なのでまず不妊去勢手術ありきの政策を進めていただきたい。
行政主導の施策は餌をやるなの方法論ではなく不妊去勢手術が容易にできますよという体制づくりをお願いしたいものです。

ボランティア活動は多岐に渡りそれらは対策で乗り切れますがすが手術費用は個人の対策で解決いたしません。
ある意味彼らは無作為から生じた被害者ではないかと思うのです。
それにしても県では野犬が多く対策は捕獲のみなんでしょうか?
猫以外も大きな問題を抱えてるようです。

県の「動物愛護管理推進計画」にある地域猫対策として山口大共同獣医学部に係わられる頭数は年間微少な数で資格のない学生にはさせられないし、センターでの野良猫の不妊去勢手術はボランティアも喜ぶだろうと、以前にうかがったことがありました。
県の【地域猫活動の推進】とあるにもかかわらず地域猫活動の原則である不妊去勢手術の具体策は見当たりません。

県動物愛護センターでの不妊去勢手術の対象を【譲渡対象の犬猫】のみならず技術力のある職員獣医師により「飼い主のいない猫】に拡大していただけないでしょうか?
私共は県人ではないですが助成金の申請の多さから県民の方々の状況をうかがい知れるのです。

山口県動物愛護管理推進計画 50285.pdf (yamaguchi.lg.jp)



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