元繁殖犬を迎え入れて、2ヶ月。一緒に暮らしてみてわかったこと・感じたこと。
久々に犬の話。
繁殖犬というのは、本当に繁殖のためだけに飼育されてきたのだなぁと、こてつを見ているとつくづくわかります。
病気やケガをしても、適切な医療処置などは受けさせてもらえません。
かけるお金と手間は、最低限なのでしょう。
失明した右目や外れた股関節、歯石だらけの歯、折れ曲がったしっぽ、慢性の炎症を起こしている肉球。
彼の今までの犬生が決して恵まれた環境ではなかった事を物語っています。
性格は大人しくて基本的に攻撃性はありませんが、家族以外の人間にはまだまだ恐怖心があり、来客等には、吠えて警戒します。
遊んでもらった経験がないためか、ボールやオモチャには関心を示さず、常に隣にいて、抱っこして欲しがります。
外なら、私を追いかけて遊びますが、室内では、時々手にじゃれて甘噛みするぐらいしか遊びがない。
分離不安まではないようですが、私が家にいる時は後をついてくる事が多いので、まだまだ不安はあるようです。
お散歩も、肉球の炎症と股関節の脱臼のため、長く歩くことができません。
どちらも慢性的なもので、対症療法しかありません。
狭くて不潔なケージに入れられっぱなしで生活していた影響だと思います。
それでも、ひょこひょこびっこをひきながら、嬉しそうに後をついてくる姿には、愛おしさしかありませんが(笑)
毎日散歩から帰ってきたら足を洗って乾かし、炎症がひどくならないようにし、その後はマッサージして関節の強ばりを和らげます。
ご飯は朝晩2回。
安い粗悪なフードばかり与えられていたのか、来た時は毛づやが悪く、とても痩せ細っていました。
本当に、ギリギリ生かすだけの餌だったのでしょう。
我が家も決して裕福ではないので、高級フードをあげているわけではありませんが(笑)、ある程度信用のおけるフードに茹でた野菜や鶏肉を混ぜ、そこに煮干しを粉砕したものと、アマニ油を小さじ二分の一ぐらい垂らして与えています。
頑張った甲斐があり、やっと4.2kgになりました😊
毛艶も良くなりました。
何より変わったのは表情。
こんな顔で笑ってくれるようになりました🎵
犬の表情筋というのは、ちゃんと笑顔を作れるようになっているそうですね。
こんな表情を見ると、我が家にくる前よりは幸せを感じてくれてるのかな、とちょっと嬉しく思います😊
世の中には、まだまだ繁殖目的の為だけに生かされている犬や猫がいます。
たった一匹の犬を引き取った所で、何も変わらないという意見もあります。
自分は無力だなぁと感じますが、実際私には目の前のこてつを幸せにするぐらいしかできません。
ただ、こうやって、実際に繁殖犬を受け入れてみてわかった事や感じた事を発信して、繁殖犬の存在を知ってもらい、その環境がいかに過酷かを知ってもらう事はできます。
ぜひ機会がありましたら、「繁殖屋」や「パピーミル」等で検索してみてください。
直接引き取ってあげる事ができなくても、お金や物資の寄付で支援する事もできるようですので、機会がありましたら、ぜひご検討いただくのも良いかと思います。
因みに、シリアスブリーダーと呼ばれるきちんとしたブリーダーもいるそうです。
犬を大切にし、ちゃんとその犬の特性を熟知していらっしゃるブリーダー。
依頼に合わせて無理やり繁殖させるのではないそうですね。
命を売るという意味では繁殖屋と同じと思われるかもしれませんが、種を絶やさない為には必要なのだろうと思います。
高い専門性を持った人達なのだと思います。
不幸な犬がいなくなり、どの犬もハッピーに暮らせる未来の為に、私達にできることを考えたいなぁと思う今日この頃です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
初めてご訪問くださった方、宜しかったら、明日の朝の占いにもお越しくださいね。
いつも読んでくださっている皆様、また明日お会いしましょう😊
では、良い日曜の夜を😊
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