自分の声と、なりたい自分の声

導入

自分に対して「地声の方がかわいい」とか言われると、俺の中に居るねこますちゃんが「こなくそ~~~ねこますちゃんの声(ボイチェン使用)の方がかわいいもん!!!少なくとも、ねこますちゃんの声の方が抜ける!!!」と息巻いてしまう。

しかし、ここ最近(地声の方”””も”””いいな…)と”””分からせられる”””事の方が多い……その原因を探ってゆく。

前提

まずはVRソーシャル(VRChat)におけるボイスチャットのパターンについて整理します。
1.地声でボイスチャット
2.無言(身振り手振り、スフィア盤やペンなどでコミュニケーション)
3.ゆかりねっと(合成音声)でボイスチャット
4.ボイチェンでボイスチャット
以上、主に4つのパターンに分類される。

VRだと姿(アバター)だけでなく声も選択できるので、自分が見せたい自分を見せる為に、上記の中から目的にあった手段を選択する。
そして、声を変える(又はしゃべらない)目的は人によって多種多様である。
キャラクターのイメージを崩してしまうからとか、美少女の中から男の声が出ると違和感があるからとか、無言の方が純粋なコミュニケーションができるかとか。
本人なりの美意識とか問題意識とか理想とか、そういう何かが声を変えるという行動を引き起こしてる。

まず、この時点で自分を押し殺す行為に”愛”お”し”さ”を”感”じ”る”

本人にとって自分の声(地声)に問題点があると判断するからこそ、自分を出さずに無言になってたり、ゆかりねっとを使ってたり、ボイチェンをするわけで。
もしも最初から本人にとって納得のゆく声が出てたなら何も苦労しないわけである。
特に無言は無言であるが故に、状況によっては誰ともコミュニケーションとれなくなってしまう事もある。これは経験者にしか分からない孤独がありそう。
無言プレイヤーに対する知識が浅いプレイヤーからは何か言われてしまう事もあると思う。

それでも、”””自分の見せたい自分”””を守り通す為に、リスクを取ってでも無言を選択するのである……。

地声を聞いてしまう

ところが最近、無言でプレイしていたプレイヤーの声を聞いてしまった。
当然、男性の声が聞こえてくる。
””””それがいい”””” んだよぉ~~~~~~~~~😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

なんて例えればいいんだろう。
魔法少女モノのアニメで魔法少女ではない普通の友達に本当の正体を隠していた主人公が、ある時友達に「これが本当の私…」と真実を打ち明けるシーンのような感動がある。
なんというか、隠してた自分を見せてくれたっていう所にとてもグッとくる。本人にとって色々勇気もいるだろうし。もしかしたら、嫌われてしまうだろうとかそういう心配を乗り越えて、それでも聞かせてくれた事のなんというか愛おしさが色々相まって伝わってくる。相手との距離が縮まったような感覚もある。どこに居るかもわからないのに。

無言プレイヤーの人がボイチェン声でしゃべるだけでも、余計かわいいみたいになるのに、そこからさらに地声になろうものなら癖がねじきれるぐらい言い難いかわいさを目の当たりにした。(私の主観です)

そして、地声と、地声で話される言葉からじゃないと分からない情報が沢山あった。
同じ時間を過ごしていると思っていて、同じ場所に居ると思っているけど、心はずいぶん遠くにあるものだと思った。現実でも同じだけど。

生きたい自分で生きる

VRソーシャルは「生きたい自分で生きれる場所」だと自分は思ってる。
綺麗ごとを言いたいわけじゃない。
少なくとも自分は、徹底的に性癖を拗らせて「けもみみの女の子として生きるの楽しい!!!」という感じでやってるし「かわいいを見せたい」という欲求の根底にあるものは、ドロっとした直視しがたい現実かもしれない。
所詮、ごっこ遊びなのかもしれないし、薄いものなのかもしれない。
でも、そこでしか生きれない何かがあって、どうしようもなくそれが好きだ。

何がいいとか悪いとかではなく

ここで「やっぱ地声がいい」とか「ボイチェンがダメだ」とか言いたいわけではなく。
大事なのは「見せたい自分を見せてる行為」と「本当の自分を見せる行為」せめぎあいにある心の機微だと思う。
まず、見せたい自分を見せてくれてるフレンドがかわいくて、そのかわいいフレンドが本当の自分(地声)を見せてくれるってのもまたかわいくて、その両方を含めてのあなたがよくて。
でもそれは綺麗ごとではなく、現実の直視し難い何かが根底にある欲求のはずで、自分はそこに「最初から綺麗な何か」よりも強い魅力を感じてしまう。

最初から、綺麗なダイヤの原石よりも、ダイヤになれなかった何かがダイヤになろうとしてる苦痛みたいなのの方が自分にとっては来るものがある。

まとめ

地声を知ってしまったからこそ、その人がなりたい声(無言を含め)との差を知る事ができた。
そして、それが愛おしかった。

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コメント2件

私ねこますさんとここの性癖一緒かもしれんな……と思いました
えもい...とてもわかる...それに萌えを感じてしまうわけが少しわかったきがする
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