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Mz² vol.19 『一筋差す / Lucky Kilimanjaro』

ども、思いつきのダンスで踊るほう担当のねこむらだよ。
vol.19ということだそうで。今夜紹介するのはこの楽曲です。

『一筋差す / Lucky Kilimanjaro』

次は同じ大学のサークル6人組で構成された世界を踊らせるポップバンド、名前が長くて覚えられないハッピーヒマラヤこと、Lucky Kilimanjaroの一曲です。彼らはもう常に踊れる曲を作っていて、春も夏も秋も冬もいつだって人々を躍らせようとしてくる要注意人物の集まりなんですが、ちょっとこれはもうカーディガン一枚羽織るだけじゃ流石にキツくなってきたぞみたいな冷たい風の訪れと共にリリースされたのがこの楽曲になります。春夏秋冬、オールシーズンに対応するような楽曲があるにはあるんですけど、やっぱり楽しくてノリの良いダンスミュージックと言えば眩むような真夏日に野外でガンガン鳴らしてこそだよな!流れる汗と共に踊ろう!みたいなイメージもありますよね。だからこそ冬にも踊れる曲を、ということでしょうか。

よくサカナクションからの影響を指摘される彼らですが、山口一郎本人からは“メロの乗せ方に、フィッシュマンズとRIP SLYMEを感じるね”って言われてましたね。前者はそりゃアンタもめちゃくちゃ影響受けてるだろうし、脈々と受け継がれる魂だね……って感じ。フロウには確かにラップのエッセンスも感じますが、USのラッパーにはそこそこ影響受けてるんだとか。あと実際のとこ、ラッキリの側としてはサカナめっちゃ好きらしいです。真似をしているつもりはまったく無いらしいけど。全然違う舞台で演っているって認識らしい。でもお互いのファンは多分どっちも好きだよな。それと打楽器系統はDÉ DÉ MOUSEなんかの影響をかなり受けているそうで、その辺の界隈からもダンスミュージックの要素拾ってたのはちょっと意外でしたね。

彼らはいつも“起きたら13時だったけど部屋で踊るぜ!”だとか“起きたら13時だったけど二度寝するぜ!”だとか“ペペロンチーノめっちゃ食うぜ!”だとかの曲を書いているんですけど、バンド史上最もアップテンポでダンサブルな楽曲だと評される本作はそこからさらに一歩踏み出し、本当に何も考えずにただひたすら踊ろうとする作品になっております。ただただ厳しい冬の寒さに打ちひしがれ、踊る理由さえ見失い、そんな鬱々とした日々に一筋差した光。じゃあ、踊らなきゃ。踊れる曲がなくっちゃ。そういった楽曲。

曰く、彼らの言う“踊る”とは、“自分なりに自由に表現すること”だそうで、即ちクリエイターとしては“生きる”と言い換えても良いのかなと個人的には解釈しているんですが、そう思うとまた印象が変わって見えますよね。

あと公式でダンスビデオも公開されていて、降りしきる一面の雪景色のなかでなんかすごい遠くから来ておもしろいのでおすすめです。さむそう。

ってな感じで、またこんど!


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