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Mz² vol.15 『HYPERMARKET / キツネリ』

ども、何も買えないほう担当のねこむらだよ。
vol.15ということだそうで。今夜紹介するのはこの楽曲です。

『HYPERMARKET / キツネリ』

はい!『まにまに』以来のボカコレ枠!こちらは秋の投稿作品となります。今回は第一位とかではないんですが、ルーキーランキングで個人的にめちゃくちゃ刺さりまくった枠ということでひとつ。ちなみに頂点獲ったいよわの『熱異常』もマジでありえん良いので聴け。足立レイというプロジェクト、メカニカルガールから派生した、中の人の存在しない合成音声を使用しての楽曲が一位獲ったの、おもろすぎ。いや……ボカロじゃないじゃん!これがニコニコの懐の深さですね。まあ今作も可不だからCeVIOなんですけどね。いよわの怪作でも余裕で一本書けそうなので余力あったらなんかするかも、やっぱしないかも。では、本編へどうぞ。

さて、そもそもキツネリというのはグミ山氏とN-Roach氏によるユニットの名称だそうでして、二人組でやってるボカロPってあんまりいなかったから新鮮で面白いですよね。近い位置にいるアーティストだと、TEMPLIME……はトラックメイカーとDJだからちょっと違うかな?Neko Hackerなんかのほうが近いのかな。あっ、Omoiはそれこそ二人組のボカロPでしたね。『テオ』と『グリーンライツ・セレナーデ』しかまともに聴いたことないので、ちょっと軽く勉強してきます。こうして使えない知識の海を広げていって、浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んで、ビーチでBBQしましょう。

彼らは21年初夏にデビューした新顔ながらも、最初から確固とした世界観を持っているし、いつも様々な顔を見せてくれてめちゃくちゃに良いですね。手の内が無限にあるのか?これもやっぱ二人で曲作ってるからってのがあるんでしょうか。その新曲出すたびに鮮やかに移り変わるイメージもさることながら、おれは彼らのリリックや押韻がすごいすきで、『赤色3号』なんかがコミカルながらもヒップホップの精神をバチバチに感じて面白いですね。もっとラップする曲もガンガン書いてほしい。この変な題材で真面目に韻を踏んでくるの、SUSHIBOYSみたいでかなりツボでしたね。スシボと言えば、心拍数15Q at 2022に出演したのも衝撃だったな。そろそろ新譜なんかも期待して良いんでしょうか。もう二年以上待ってるんですけど!!

あっ、本題。HYPERMARKETの話もしましょうか。まずこれ、再生ボタンを押した瞬間からもう最高すぎる。前述の『まにまに』なんかがかなり攻めた構成をしていましたが、こちらはむしろ今の流行りに真っ向から乗っかっていますよね。一番聴かせたいメロディを、いきなりぶつけてくるっていう。最近の若者はイントロ聴かないらしいからね。それでいてコロコロと変わる曲調がテクニカル。あと歌詞もすげえ良い。マテリアリズムからの脱却……なんてこと言うつもりはないんですけど、なんか満たされねえ!ってのも、これ一つだけは握りしめていたい!ってのも、すげえ良いんだよな……特に“気づいたら”と“傷、痛みに”の押韻が心地良すぎたり、ずっと“いぇいぇい”と歌っていたのがラストで“言えよ”っていうメッセージになったり、こういうとこめちゃくちゃに良いよな……音で遊んでる……やっぱラッパーじゃん……

そしてこれも触れずにはいられないこととして、MVもポップでかわいくて最高ですよね。プリティーアニメーションを担当されたぽころチャレンジ氏にもビッグなリスペクトを。このクレジット表記、天才じゃん。あと作者のTwitterで呟かれていた「【リーク情報】MVで11secって表記されてる間奏、7秒だった」が好きすぎる。そうなんだ……そんなことある……?

ってな感じで、またこんど!

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