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私を構成する42枚 Part2

続きやらせてください、今回は22枚目から
前回記事は↓


22.the pillows/HAPPY BIVOUAC (1999)

8枚目のアルバム 前作「RUNNERS HIGH」(こっちも同じくらい好き)はパンキッシュかつヘビーなサウンドプロダクションを聴かせてくれたけど今作はUSオルタナ色が強くメロディーの立ったアルバム ただ単に軽い曲が並ぶわけじゃなくてM4「カーニバル」、M6「Crazy Sunshine」、M11「Advice」なんかはピロウズらしい反骨精神が全面に出てめちゃくちゃかっこいい そして捨て曲なんか一切ない、ピロウズ聴くならまずはここから 個人的な話だけどバイクで日本旅してるときによく聴いてたアルバムなので聴くたびに当時の旅の情景が思い浮かんでくる

■特に好きな曲
 M2 RUSH:パワーコードで掻き鳴らすポップ・ロック シングル曲だけどあんまり評価されてない感ある、でもめちゃくちゃかっこいい
 M8 kim deal:ピクシーズのベースボーカル、キムディールに向けて捧げたラブソング この曲のメロディーの良さはピロウズ随一だと思う ポップなのにどこかセンチメンタルなサウンドワークは天才的 これタイアップついてたら爆売れしてただろうな
 M9 Funny Bunny:ピロウズとの出会いの曲(というかスケットダンスで知った) 等身大で誰にでも刺さる歌詞が大好き これからも語り継がれてほしい、小さくて大きな大名曲だと思う

21.NUMBER GIRL/SAPPUKEI (2000)

3枚目のアルバム、ナンバガの最高傑作だと思う 前作 「SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT」よりも明らかにサウンドが鋭利になってる気がする M1「BRUTAL NUMBER GIRL」〜M6「TATTOOあり」までの前半の圧倒的な勢いも好きだけど一番やばいのはM8「U-REI」からの劇的な展開 このアルバム聴いてると酒のんでないのに泥酔してるような感覚になる 初期ナンバガは夏に聴きたい曲が盛りだくさんだけどこのアルバムは個人的に冬の夕方に聴きたい、俺、憂い夕暮れにたまーにサァーとなるカンジ

■特に好きな曲
 M2 ZEGEN VS UNDERCOVER:爆音ドラム、変態ベース、鋭角なギター、そして向井秀徳のバリヤバイボーカル、SAPPUKEIを代表するような超名曲
 M8 U-REI:ナンバガで一番好きな曲 イントロから感情おかしくなる 特に夕方の帰り道に聴くとこの曲の感傷と鋭さがぶっ刺さる   
 M9 YARUSE NAKIO の BEAT:イントロの冷たいギターから世界観に惹き込まれる 前曲「U-REI」に引き続き寒い冬の夕暮れの感傷と激情 向井秀徳の幼少期を歌った曲なのかな

20.中村一義/金字塔 (1997)

天才 中村一義さんの傑作デビューアルバム 優しさで包まれた「太陽」、前衛的な「ERA」も生涯聴きたい大傑作だけど1枚選ぶならこれ ほんとに全部自分一人で作ったの?ってくらい凝ったサウンドワーク、凡人には思いつかない歌詞、ビートルズばりのグッドメロディー、自分が語るまでもなく大傑作だと思う 人生あんまりうまくいってない時にこのアルバムに出会って以降「金字塔」に度々救われ続けている

■特に好きな曲
 M2 犬と猫:デビュー曲からものすごい曲 初っ端の「どう?」からやばすぎる 歌詞は最初よくわからなかったけど最近ようやく理解できてより好きになった、新しい一歩を踏み出す後押しをしてくれる大名曲
 M6 魔法を信じ続けるかい?:ポップスの金字塔だと思う ポジティブで元気な歌詞と最高なメロディー 何百回聴いても全然飽きない
 M12 謎:中村一義さんでたぶん一番好きな曲 劇的な曲展開と人生観が全面に出た哲学的な歌詞、いつまでも大事にしまっておきたい大切な曲

19.七尾旅人/雨に撃たえば...! disc 2 (1999)

鬼才 七尾旅人さんのファーストアルバム(一義さんが天才なら旅人さんは鬼才ってイメージ) 1曲目の「最低なれピンクパンク...!」からほんとにこれは日本の音楽なのか?って考えてしまう そこからM5「オーギュ,空を撃つ。」まで中世ヨーロッパにタイムスリップしているような気分になる 特に、大名曲M6「萌の歯」を挟んでからM7「ガリバー2」〜M11「コーナー」までの展開はヤバすぎる 何百回と聴いたなのにきっとまだ自分はこのアルバムを理解しきれてない 旅人さんのアルバムは全部持ってるけどこのアルバムと2作目「ヘヴンリィ・パンク・アダージョ」がやばすぎて3枚目以降あんまり聴き込めてない、、

■特に好きな曲
 M7 ガリバー2:10分あるけど全く長さを感じさせない、気がついたら終わってる 異常な程作りこまれた完璧な曲構成だと思う
 M10 バニフォー おもちゃ工場の連中だよ! ~露コナツ最初の日~:旅人さんのエンジェル・ボイスが炸裂するドラッグ・ソング SF映画を観ているような不思議な歌詞も大好き
 M11 コーナー:人生で好きな曲ベスト5に入るくらい大好きな曲 激情のイントロ、かっこよすぎるサビ、加速するBメロ、そして不幸な人を必ず救いに行く歌詞 個人的には夜にバイクで高速走ってるときによく聴く そして歌詞の世界観を見事に表現したPVも良すぎるので是非一度は観てほしい

18.スーパーカー/スリーアウトチェンジ (1998)

ファーストアルバムでギターロックの大名盤 全19曲も入ってるのにいらない曲が一切ない 膨大なストックから自信のある曲だけ選んだみたいだけどほんとに全曲名曲 M1「cream soda」から開幕してM19「TRIP SKY」で終わるドラマチックな曲順も好き このアルバムは大学2年の頃に出会ったんだけど1ヶ月くらいこのアルバムしか聴けなかった時期ある、10代終わりを彩ってくれた思い出深いアルバム

■特に好きな曲
 M6 u:アルバムの中で地味なほうかもしれないけどこの曲大好き 轟音ギターと浮遊感のあるナカコーのボーカルが最高 (ただ歌詞はちょっとダサいと思う、、)
 M15 PLANET:このアルバムで一番好き とっても綺麗なロック・バラード バイクで日本旅してるときに青森に数日間滞在してたことあるんだけど、滞在時に街を歩きながらこの曲聴いて涙してた
 M18 Hello:すべてを置き去りにするような疾走キラーチューン この曲嫌いなロックファンはいないと思う サビのフルカワミキのボーカルも大好き

17.THE YELLOW MONKEY/SICKS (1997)

人気No1の6枚目のアルバム 初期のグラムロック三部作も大好きな作品だけど一枚選ぶなら絶対コレ 前作「smile」「FOUR SEASON」は売れ線を狙った感あるけどこのアルバムは明らかに雰囲気が違う「SICKS」(病気)というタイトルが示す通り全編通してただならぬ雰囲気が漂っている M7「天国旅行」なんかはこのアルバムを象徴したキラーチューンだと思う イエローモンキーをただの歌謡曲バンドだと思ってる人はこのアルバムを聴いてぶっとんでほしい

■特に好きな曲
 M4 TVのシンガー:重くて気怠げなロックチューン、めちゃくちゃかっこいい アルバムで一番好き
 M9 HOTEL宇宙船:エロティックでギラギラしてる最強のグラム・ロック ラブホテルを歌った曲ってことで合ってるよね?
 M11淡い心だって言ってたよ:SICKSの良心のような綺麗なドリームポップ と思いきや曲最後でロビンの感情が崩壊する

16.ユニコーン/ケダモノの嵐 (1990)

4枚目のアルバム ユニコーンとの出会いはわりと昔で中学1年生のとき(親がよく聴いてたので) 「服部」「ヒゲとボイン」「PANIC ATTACK」ユニコーンには名盤たくさんあるけど、シリアスとお笑いが高次元で融合したこのアルバムを最もよく聴く 歌詞の登場人物も濃すぎる(風俗通いの男、結婚式中に結婚を後悔する男、やばいオタク、自転車泥棒、交通事故で亡くなった男、スライム、仮病で会社休む男、順風満帆なロックスター、、)奥田民生ソロも大好きなんだけど、「私を構成する42枚」のマイルールとして「1ボーカリストにつき1枚」という縛りを課していたので泣く泣く外した 本当なら「E」は余裕で選んでる(いつかこのアルバムについても語りたいな)

■特に好きな曲
 M4 ケダモノの嵐:アルバムの中で数少ないストレートなロックチューン そして歌詞もシリアスでクール かっこよすぎる
 M5 エレジー:歌詞が衝撃的 Aメロの歌詞は内気なオタクが女の子を自分の部屋に呼ぶときの誘い文句が綴られているけど、サビでオタクの本性が明らかになる 終始鳴り響くキーボードが不穏な空気をより助長させる
 M13 働く男:聴いた当時はそれほど好きじゃなかったんだけど、社会人になってからめちゃくちゃ好きな歌になった 仕事上手くいってるリーマンの苦悩を歌った曲

15.フジファブリック/TEENAGER (2008)

3枚目のアルバム、そして志村さんとの出会いのアルバム(存命時にライブ観に行けなかったこと今でも後悔してる) チャット・アジカンとあわせて高校生の頃にめちゃくちゃ聴いててティーンエイジを彩ってくれた 邦楽ロックの金字塔M4「若者のすべて」、M2「記念写真」、M12「星降る夜になったら」、M13「TEENAGER」、、若者に刺さる曲が多数入ってるのでまだ聴いてないティーンエイジャーはいますぐ聴いて青春の1ページにしてほしい

■特に好きな曲
 M2 記念写真:フジファブリックで1番好きな曲 自転車で疾走してるようなイントロ、明るいサビが大好き でも歌詞はかなり切ないこと歌ってる、その反比例がよりこの曲の良さを引き立てていると思う
 M4 若者のすべて:フォロワーさんが企画してくれた「邦ロックベストソング100」で見事1位だった フジファファンにとってもそうでない人にとっても、永遠に大切にされる大名曲だと思う
 M8 ロマネ:QUEENの某曲的なリズムに合わせて日々誰もが思うような感情を歌う ギターソロも意識してる感ある 歌いやすくてメロディーが超いいのでカラオケでよく歌っては涙目になる

14.フィッシュマンズ/空中キャンプ (1996)

5枚目のアルバム 色んな雑誌のランキングで絶対上位にランクインする邦楽の大名盤 「世田谷三部作」はどれも大傑作だけど1枚選ぶならこれ 自分が考える「空中キャンプ」の一番のすごさは流れだと思う 1曲目は絶対「ずっと前」じゃないといけないし、カオスなM3「SLOW DAYS」〜M4「SUNNY BLUE」から美しすぎるM5「ナイトクルージング」の流れがハマりすぎてる あと大名曲M7「すばらしくて NICE CHOICE」はこの位置じゃないといけない 自分の心に繊細に寄り添ってくれる大名盤

■特に好きな曲
 M1 ずっと前:ディストーションの効いたイントロのギターリフから「空中キャンプ」の物語が始まる この曲の孤独で繊細な空気感が大好き
 M4 SUNNY BLUE:アルバムで一番好きな曲 灼熱の太陽の下で好きな人への思いを綴るがかなりヤバめな雰囲気 後半は音像がぐちゃぐちゃになって混沌のまま終わる
 M5 ナイトクルージング:前曲の混沌から一転してものすごく綺麗な曲 イントロのアナログノイズから心掴まれる 終始鳴り響くピアノ、ノイズの効いたギター、佐藤伸治のねちっこいボーカル、全ての要素が「ナイトクルージング」の世界を構築してる

13.椎名林檎/加爾基 精液 栗ノ花 (2003)

3枚目のアルバム これはもう芸術だと思う 「無罪モラトリアム」「勝訴ストリップ」、東京事変の各作品どれも大好きだけどあえて1枚選ぶならこれ ホラーでエキセントリックで蠱惑的な大名盤 11曲全部が繋がっててかつ総再生時間が44分44秒なのも凄い アルバムのテーマは「輪廻転生」だと思ってるけど実際どうなんだろう もう一度だけこの路線でアルバム作ってほしいな

■特に好きな曲
 M1 宗教:開始3秒でスピーカーから手が出てくるような衝撃的なイントロ、「加爾基 精液 栗ノ花」の冒頭を飾る超名曲 歌詞は宗教批判?自信ない
 M2 ドツペルゲンガー:幽霊が彷徨っているようなメロトロンの音色が大好き(+めちゃくちゃ怖い) ドッペルゲンガーがそこかしらに憑依しているような音作りは天才的 が、この曲の真骨頂は逆再生だと思う 下の動画から見れます
 M4 おだいじに:「加爾基 精液 栗ノ花」唯一の良心かつ純粋で綺麗なメロディーと林檎嬢の優しさ溢れる歌詞 誰が聴いてもいい曲だと思うはず

12.thee michelle gun elephant/High Time (1996)

伝説のロックバンドの2枚目 今更なんだけど、12番目に置いたの結構後悔している 次、構成する42枚アップデートするなら10番目に置こうと思う チバさんの影響受けてタバコ吸い始めたし(銘柄はラッキーストライク)ビール好きになったしこれからも永遠の憧れで居続けると思う ミッシェルから1枚選ぶとき、「ギヤ・ブルーズ」と「High Time」どっち選ぶかめちゃくちゃ迷った 「High Time」選んだのは軽快な曲が多くて聴くシーンを選ばないから、という微妙な差(ギヤ・ブルーズは濃厚でヘビーなので腰を据えて聴きたいというのもある)どっちも違う方向性ではあるけどロックンロールの大名盤

■特に好きな曲
 M3 恋をしようよ:曲名の元ネタはルースターズの曲から?(曲調は全然違うけど) この曲全然人気ないけどめちゃくちゃ良いと思う 歌詞・サウンドともに不思議な世界観が大好き 「猫のスタイルですがりつけ」…座右の銘にしてる
 M5 シャンデリヤ:天才ギタリスト アベフトシの本領発揮 イントロだけで1分あるけどカッティングがかっよすぎるからいつまでも聴いていたくなる
 M11 スロー:この曲もあんまり人気ないけどめちゃくちゃ良いと思う 綺麗なメロディー・かわいらしい歌詞と相反するガレージサウンドが大好き

11.Flipper's Guitar/DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔- (1991)

ラストアルバム フリッパーズギター、小沢健二、コーネリアスの全作品から1枚だけ選ぶのかなりの苦行で、「犬キャラ」「LIFE」「69/96」「FANTASMA」「ヘッド博士」どれにするかめちゃくちゃ迷った 選出基準は「30年後になっても愛聴してそうなアルバム」というよくわからない選び方をした 実際、聴くたびに新しい発見ができるこのアルバムは一度たりとも飽きたことないしどの曲も同じくらい好き オザケンの歌詞もこの頃が一番良いと思う 唯一の不満点は音が小さくて曇ってるところなんだけど最近それもアルバムの雰囲気を助長させてると思えてきた 音の万華鏡という言葉が似合う渋谷系の金字塔

■特に好きな曲
 M2 GROOVE TUBE/グルーヴ・チューブ:グルーヴィーでファンキーでかなりエロティックな曲 断片的なサンプリングもいい味出してる
 M4  GOING ZERO/ゴーイング・ゼロ:ソロ含めてオザケン作詞曲で一番好きかもしれない 前曲「アクアマリン」から一転して異国情緒あふれるサウンド、ダウナーな歌メロも大好き
 M6 WINNIE-THE-POOH MUGCUP COLLECTION/ウィニー・ザ・プー・マグカップ・コレクション:縦ノリUKロック ディレイの効いたギターと淡々とした小山田圭吾のボーカルの塩梅が好き そしてタイトルは「くまのプーさんのマグカップのコレクション」、この曲好きすぎてプーさんのマグカップ買ったことある


ラスト10枚はもっと長くなりそうなので一旦切ります、またやります
最後まで読んでくれてありがとうございました

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