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副業の音楽制作屋が、1ヶ月間毎日1曲を作るチャレンジをして感じたメリットとデメリット

毎日1曲作ろうと考えたきっかけ

こんにちは。ネコノヒゲと申します。音楽歴もDTM歴もまあまあ長いのですが、今は平日昼間は会社で働きつつ、副業的に音楽制作をしています。正社員ですが副業OKの会社です。働き方改革。

実は以前は完全フリーランスだったので、その当時からのご縁で時折仕事の依頼は頂くのですが、依頼が無い月もあり、かといって自分で新規開拓する気力もなく、依頼以外のオリジナル曲を作ることも忘れ、ここ数年のんべんだらりと生活してきたのですが。

突如創作意欲がわき、2019/2/13、ほぼ突発的にツイッターの音楽アカウントを作ってしまいました(@nekonohige10)

で、アカウントを作って何をしようかな、と思っていたところTLに流れてきたのが大好きなこおろぎさんの3ヶ月で100曲制作したブログの話。

当時リアルタイムでブログを拝読していて、ただひたすらすごいなー、と思っていただけだったのですが、リハビリも兼ねて自分に鞭を打つ方法としてこれはいいんじゃないかと思いまして。

とはいえ、自分の性格上、3ヶ月もあると絶対途中で逃げ出したくなるのが目に見えていたし、4月は物理的に(予定的に)毎日は無理なんじゃないかというところもあり、1ヶ月ならできるかも?というところで書いたのが下記ツイート。

恐れ多くもこおろぎさんにリツイートいただいたので、多くの方に見ていただけました。そして、制作時のスタンスはこれだけ。

・クオリティは気にせず、とにかく継続して1日1曲アップするクセをつける。曲の時間は15秒でもいい。

今まで、仕事が無いときは1週間以上PCを立ち上げないなんてこともザラにあったからです。

また、クセ付けとかリハビリ感は自分の中の感覚でしかないので、やるからには1ヶ月作って何になるのかという目に見える指標、いわゆるKPIを決めようと思い、立てたのは「1ヶ月でフォロワー100人超え」。

フォロワーが多い=良い事とは思っていませんが、フォロワーがそれなりにいないと誰にも聞いてもらえないのも事実なわけで。

そして2019/2/16、「#nekonohige1日1曲チャレンジ」という企画を立ち上げました。

結果、1ヶ月間毎日1曲作り続け、無事完走しましたー!


せっかくなので、働きながら1ヶ月間1日1曲作ってみて感じたメリットとデメリットを書いてみたいと思います。もし、ツイッターとかDTMをはじめてみたけど何をしよう・・と思っている方がいたら、少しでも参考になれば幸いです。

先に悪いことから。

■デメリット

1)とにかく時間にしばられる

予定があるのが分かっているときは先にアップして出かけたりしていましたが、突発的に予定が入ったらもう企画が終わっちゃいますからね。宣言したからにはやり遂げるぞ、と謎の意地が沸き、この1ヶ月間、全然...殆ど遊びませんでした!!正直若干体調が優れない日もあったんですが、どんなに疲れて帰って来ても、今日は疲れたからアップできませんでしたという言い訳だけはしたくなかった。でも逆に言うと、それだけ久しぶりに本気でDTMに向き合えたということです。

2)なぜか眠れなくなった

平日昼間は週5で8時間働いています。音楽系の会社勤務なので、職場では音楽が溢れていますが、やっていることはマーケティング系なので、音楽より文字とにらめっこしている時間のほうがはるかに長いです。

8時間働いてまぁまぁ疲れて帰宅し、家事やらなんやらご飯やらでいったん落ち着きその後1~2時間で制作し0時までにアップする、という日々を送っていたのですが、微妙に不眠症になり、深夜3~4時くらいまで眠れないことが多々ありましたw

医者ではないのでただの自分なりの仮説ですが、いったん脳みそと身体を緩めたあと、疲れた身体に鞭打ってクリエイティブな方面の脳みそをこじ開けているので、真夜中にアドレナリンが出るはめになっていたのではないかと。

ちなみに1ヶ月中「残業」というツイートをぼちぼちしていますが、うちはフレックスなので基本残業がありません。(便宜上残業という言葉を使用しました)

要は、上記の通り眠れなくなることにより朝なかなか起きられず、コアタイムギリギリの出勤となり、結果人より退社時間が遅くなるという自業自得以外の何者でもない生活サイクルになっていたのです。なんなら現時点でトータルの労働時間に3時間くらい満たないです。月内のどこかで取り戻さなくては…w

しかし、考えてみましたが、デメリットってコレくらいですね。

■メリット

1)フォロワー数が増えた

先述したとおり、フォロワー数が多いこと=良いことだとは思っていません。ただ、作って発表する以上、ある程度フォロワー数がいないとだれも聞いてくれませんし、フォロワー数が多いということは魅力的なコンテンツを発信している分かりやすい指標にもなるので、やはりそこは否定できないのです。

で、フォロワー数を1ヶ月で100人にすると決めていましたが、1ヶ月間終えたところでフォロワー数180を超えていました。やったー!

これは、RTしてくださったこおろぎさんのおかげだったり、「#深夜の2時間DTM」に参加することで増えたというのも大いにあるのですが、それで来てくれた方が面白がってフォローしてくれたケースもあるんじゃないかなと思っています。

所謂、フロントエンド商品とバックエンド商品、そしてその横展開ってやつです。

「#深夜の2時間DTM」「#DTMerと繋がりたい」タグに積極的に参加すること=フロントエンド

 ↓横展開

#nekonohige1日1曲チャレンジ 、やその他自作曲=バックエンド

と捉えました。そしてここで重要なのは、バックエンドに魅力が無いとみんな去っていくということです。結局肝心なのは音楽の中身なわけで。

ただ、今になってこういうことかな?と検証しているだけで、はじめた当初からマーケティング的なことを考えていたわけではありません。どっちかというと、気負わずにその日の気分で好きなように好きな音楽を作っていました。とにかく楽しかったし、それが良かったのかなと。楽しんでやるって、多分何より大事です。私も、好きなことを楽しそうにやっている人を見るのが大好きです。


2)PCを立ち上げソフトを開く習慣がついた

何よりコレが大きいです。疲れててもとりあえずCubaseProを立ち上げ鍵盤を触ることが苦じゃなくなりました。毎日触ることで、操作にも慣れる。しばらく触らないといくら歴が長かろうが忘れるんです。


3)とりあえず曲をまとめる力が上がった(気がする)

今回曲作りをしていて、作り方は大きく3パターンありました。いくつか例をあげてみます。

A:先にテーマを決めてから制作する...これがいちばん多かった&テーマさえ決まれば一番作りやすいです。ゲーム想定、CMやPV想定、子供番組想定など、先にしっかり世界観を決めてから作り始める。深夜の2時間DTMにも助けられました。


B:その日の日記として感じたことを曲にする...次に多かったのがコレ。大体「残業で疲れた」とか「頭痛」とかが多かったですが、おかあさんといっしょのよしお兄さんの卒業にちなんで作った曲や3/11の想いで作ったなどもあります。


C:何も浮かばないときは最初に出た音色から曲を興す...冗談抜きで鍵盤を押すまで何も浮かばなかった最終手段。ジングルやSEとなることが多い中、27日目の曲は思わぬ副産物。鍵盤を触って最初に押したコード進行が気持ちよかったから作った、という曲です。


以前は、作り始めたけれどいまいち進まなくて途中で放り出していた曲なんてのもぼちぼちあったのですが、短くてもよいから1曲として仕上げる力があがったような気がする。音楽を作って人に聴いてもらうことってこんなに楽しかったんだ!っていう感覚も久々に戻ってきました。いつでも制作できる精神面での体勢も整った感があります。こういうクセ付けの訓練には最適だと思います!

結論、1ヶ月間の挑戦、おすすめします。1ヶ月と思えば割と頑張れます。なにかやってみようかなー、と思っている方、ぜひお試しください。


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