成長株「ファンダメンタル分析編」

こんにちは。
かぶとら(@kabutotora)です。

現在僕は、資産運用目的に投資を行っています。

投資スタイル:中期投資、割安成長株

今回このようなものを書いているのは、株式投資を始めたばかりの人に何か役立つ情報をと思ったからです。

株を始めたばかりだと何を学べばいいのかわからないですよね。

特に兼業で投資をしていると勉強もなかなか手に付きません。

かといってわからないまま始めると大損してしまう可能性も・・・

初心者株投資家の人が、大損をしないためにはとりあえず知識をつける必要があります。

僕も、投資を始めた頃は買ったり負けたりを繰り返していてなかなか安定して勝つことができませんでした。

そのような経験から、同じような人が勝てるように少しでも僕の知識を役立ててほしいと思っています。

今回は、投資で利益を出すために必要な知識であるファンダメンタルズ分析について解説していきます。

ぜひ読んでみてください。

【ファンダメンタルズ分析とは】
中長期投資において重要なのは「ファンダメンタルズ分析」です。

投資を行うにあたっては、企業のことを理解していなければいけません。

・企業がいかに割安か?
・企業にどれだけ成長余地があるか?
・企業の財務は大丈夫か?

このようなことを決算短信や、四季報から読み取り分析することを「ファンダメンタルズ分析」といいます。

この先の内容は決算短信・四季報が読めないと理解できないと思います。

下の記事も合わせて読むとより理解が得られますので合わせて読むことをおすすめします。

銘柄選定

中長期投資において一番重要で難しいのが、この銘柄選定です。

一つの銘柄に投資する期間が長いため、誤った銘柄に投資することは大きな機会損失となってしまいます。

そもそも買う銘柄が間違って入れば、株価が上昇することもないですよね。

【銘柄選定のポイント】

銘柄を選ぶ際の着目点は

・割安要素
・成長要素
・財務性

この3つになります。

割安要素

割安かどうかは「PER」、「EV/EBITDA」、「PCFR」で判断します。

【PER】

過去のPER、同業種のPERを元に割安かどうか判断しましょう。

過去のPERよりも低くかつ同業種の企業よりもPERが低ければ割安判断です。

【EV/EBITDA】

簡単に説明すると

EV=企業価値
EBITDA=事業で得られるお金(利益)

となり、企業を買収した際に何年で元を取れるかという指標です。

この指標は数字が小さいほど稼ぐ力があり割安という判断ができます。

EV/EBITDA=(時価総額+有利子負債-現金・預金+一時保有有価証券)/(営業利益+減価償却非)

で出すことができます。

一般的に8倍以下が割安と言われています。

この数字は鵜呑みにするのではなく自分に最適な数字を探していきましょう。

【PCFR】

PCFRは、株価を営業で得たお金(CF)で割ることで出すことができます。

営業で稼ぐお金(CF)に対しての株価の割安度合いを測ることができるわけですね。

PCFR=株価/営業CF

これもPER同様、過去との比較、同業種との比較をして割安かどうか見てみましょう。

これらの指標は絶対ではないことを心に止めておいてください。

あくまで参考程度に見るようにしましょう。

割安か判断するのは、自分なりに決めた基準です。

成長性

成長性は

・売上高
・営業利益
・営業利益率

を見ていきます。

前期とで成長率を比較してみましょう。

理想は、継続成長していること。3年以上は決算短信を振り返って見る必要があります。

財務性

基本的に財務性をそこまで重視していません。

というのも成長している企業がそう簡単に潰れないだろうと考えているからです。

そうは言ってもやはり気にはなりますよね。

お金がかかっているのだから安全性はみないと。

そこで流動比率の確認をします。

流動比率=流動資産/流動負債×100(%)

流動比率は短期的な資金繰りをみる指標です。

「流動比率が大丈夫なら1、2年は持つっしょ!」という考えです。

この数字が120%を超えていれば安心なんていわれていますが、これは上場企業の平均を表しています。

そう考えると120%を超えない企業もたくさんあるわけですよね。

少し見かたを変えたほうが、可能性を広げられるのではないでしょうか。

そこで流動資産の中でも現金化しやすいものにスポットを当ててみます。

【流動資産の現金化しやすいもの】

・現金及び預金
・受取手形及び売掛金
・有価証券

などがそうです。

これを足した金額で流動負債を割ってみましょう。
私の場合は、これが100%を超えていれば安心と判断しています。

目標株価

目標株価の算出の仕方には、2つあります。

・論理株価
・予想営業利益

論理株価とは、帳簿上の数字から「企業の事業として持っている財産」を割り出したものです。

【論理株価の算出手順】

①事業価値を見積もる
②財産価値を見積もる
③企業価値をだす
④1株の価値を出す

①事業価値を見積もる

事業価値=将来営業利益×0.4(実行税率)/0.06(株式期待利回り)

②財産価値を見積もる

財産価値=(流動資産ー流動負債)×1.2+投資その他の資産

③企業価値を出す

企業価値=事業価値+財産価値-固定負債

④1株の価値を出す

1株の価値=企業価値/発行済み株式数

【予想営業利益からの目標株価算出】

企業が発表している予想営業利益と、決算短信内容から予想される営業利益予想額を算出し、EPSを出します。

算出したEPSに、過去のPERをかけることで目標株価を出します。

例 企業Aの場合

  営業利益(百万)
16  1300
17  1500
18  1700
19予 2000

企業Aは、16~18年まで200百万ずつ利益を上げています。

となると19年も営業利益の増加額は200百万なのでは?ということが考えられます。

他にも企業が出す業績予想額が、毎年強気の予想を出すような企業であれば、業績予想よりも低く見積もるなど「企業の癖」を見つけて予想することも重要です。

ここで注意を払いたいのは、目標株価はあくまで割安具合を見る指標でしかないということです。

つまり、買うときに見るけど売るときにには、見ません。

成長株というのは、理論値よりも株価がオーバーシュートするのが常です。

目標株価で売ってしまうと「早く売りすぎたー」と後悔してしまうので注意しましょう。

少しテクニカルも…

ファンダメンタルズ分析を重視していても、テクニカル分析(チャートを読み解く)も少しは必要です。

今回は、株式投資で必須となるテクニカルを少し紹介します。

【出来高】

出来高とは、どれだけ銘柄が取引されているかを表したものです。
別の言い方をすれば、流動性とも言えます。

注目すべきなのは、出来高が伴った株価上昇です。

画像1

赤枠に注目してください。
出来高(下の棒グラフ)が大きく他よりも大きくなっているのがわかります。

それと同時に株価も上がっていますよね。

出来高を伴った株価上昇は機関投資家に買われていることがほとんどです。

機関投資家=金融機関などの大口投資家

つまり、資金を持っている投資家が買いを入れているわけです。

何かあると考えるのが普通ですよね。

最後に…

ファンダメンタルズ分析が絶対ではないのは、マクロ経済が株価に大きく影響するからです。

基本的には、「ファンダメンタルズ分析で優れた株を探しておく→マクロ経済がきっかけで暴落したら買う」と言う手法を取ることをおすすめします。

それを理解した上で、「割安性」「成長性」「財務性」で基準を作り、そこに適した銘柄を見つけます。

見つかった銘柄の目標株価を定めて、監視をしていきましょう。

※くれぐれも投資は自己責任でしましょう。

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