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すじこ2才になる。


▼猫は良いぞ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
家の猫のすじこ君が2歳になりました!
こうして誕生日を迎えられたのは沢山の方々のおかげです。本当に色々ありました。

■出会い
すじこと出会ったのは僕たちが保護猫カフェ開業に向けて、ボランティアを始めた頃。

当時は【いずも】というかっこいい名前でした。
なんとなく、【猿っぽい猫】だなぁという第一印象。

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それからお世話をしているうちに、無表情だったり、無感情で何を考えてるか分からない時をよく見かけました。

うんこを足につけてシャワーで洗われた時もおとなしく全く嫌がらなかったというエピソードを聞いたり。

今でもやる白眼で眠っていたり。

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なんか変なところが可愛いと思い、一緒に暮らしたいと思うようになりました。

▼先住との相性━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ただ家にはすでに「しらこちゃん」という猫ちゃんがいて(超絶な麗しさ)その子との愛称がかなり重要でした。

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しらこも保護猫カフェ出身で、猫カフェ時代の他の猫に対する態度は割と強気だったそう。
【他の猫が寝ていても、そこで自分が寝たければその猫の上に乗って寝ても良い】
という暴君ルールを持っていました。※麗しい女帝。

猫カフェで暮らしていたのはかなり前ですが、新しい猫が現れると、このルールが発動する事も考えられたので新しく迎える子は、少なくとも【上に乗られても良い】というドM猫である必要があり、少なくとも好戦的な猫はNGとしていました。

その点、すじこ君は誰かに喧嘩をふっかけられても真っ先にポテっと寝転んでお腹を出す(猫界の降参)をすぐやる猫で優しい性格というのはわかっていたのですじこなら大丈夫だろうと思いました。
後すじこは猫が大好きでよくお世話をしてくれるくぅちゃんや大人の猫に付き纏っていて、猫が嫌いな猫にすら付き纏い仲良くなるという飼い主にはないコミュ力を持っていました。

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2匹目を考えてる方はここら辺の先住と2匹目の性格を分析すると良いと思います。

結婚して引っ越しの時にしらこちゃんを【猫縁】さん(すじこのいた旧店舗)で、2日間ほど預かっていただきました。

そこで2人を対面させてみたところ、しらこちゃんは予想通り、久々に見る猫にイライラ威嚇を連発。

https://m.youtube.com/watch?v=FFPaalNJ4sg

すじこはしらこちゃんを見てからすぐに目を逸らし、敵意がないことをアピール。
※予想通りの優男。

それからすじこを我が家へお迎え。
最初は怒るしらこちゃんも3日目ぐらいには仲良くなり、楽しい生活が始まりました。

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▼FIP
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すじこが来て5ヶ月ぐらい経った頃。
すじこはFIPという致死率ほぼ100%の病気にかかりました。

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このFIPは割と仔猫に多く、特に一才以下の仔猫で確率的には100匹中4匹ぐらいはかかってしまうらしくそこまで確率は低くない病気です。
一才を超えると確率はどんどん下がるらしい。※すじこは一才3ヶ月くらいで発症。

FIPにはドライ型とウエット型というのがあります。
簡単に特徴を説明すると下記の通り。
■ドライ型
発熱、神経症状、体内に肉芽腫ができる、目症状(目の形が尖ってくる)、元気がない、食欲減。1ヶ月ほどで死亡するが、薬などで延命して2年くらい生きている猫もいるとのこと。日本の治療では延命するくらいかできない現状。

■ウエット型
発熱、元気減、食欲減、胸や腹に水が溜まる胸水腹水というものが発症。
一週間から10日ほどで死亡。発症してからものすごいスピードで進行するためドライも同じですが特にウエットは素早く判断をする必要があります。

詳しくすじこの闘病日記をこちらに書いているのでよろしければお読みください。

https://note.com/1haikeinekosama

すじこ君はドライ型になってしまいました。
6月ごろに発症し、8月には保護猫カフェをオープン予定だったため、金銭的にも精神的にも人生で1番ピンチでした。

すじこの具合が悪くなって一週間もしていないのにお医者さんの診断はドライ型の後期。

このまま延命処置をしても、身体に合わなくてコントロールできなければ意味が無いし、いずれにしても若くして死んでしまう。

できれば治してあげたい。すじこがいなくなるのは辛すぎる。
そのためには海外の治療薬を使う必要があります。
この薬がFIPを治せるかもしれないということで今もかなりの猫ちゃんに使われています。
しかし日本でまだ承認されていない新薬のため、値段が本当に本当に高い。

体重とか、ドライ型かウエット型がなどで薬の量が変わり値段も変わります。
すじこはドライ型で尚且つ後期だったので通常の2倍の薬を使う必要があったらしく、値段は200万円以上。

どうする。

このままでは1ヶ月以内にすじこは死んでしまう。
毎晩夫婦2人で泣きながら眠り、すじこが生きてるのか真っ先に確認する朝。
2人で話し合い迷いましたが、noteやショールームですじこがFIPである事を発表。

周りの友達や、お店の常連さん、里親さん、noteを見てくれた方々など沢山の人たちからご支援応援をいただき、3ヶ月の治療、3ヶ月の経過観察を経てすじこは寛解。

そして本日3月15日に2才になることができました。
本当にありがとうございます。
自分たちだけではすじこを助けれなかったし、すじこがいなければ保護猫カフェを続けるのはかなり辛いスタートだったと思います。※すじこが死んでしまっていても断念はしなかったろうし、頑張ったとは思うけど。本当に感謝です。

▼お金と心の問題
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保護猫カフェの運営という僕らの夢は色々楽しい事も有れば辛い事も沢山あります。
特によく考えるのは【お金】と【心】の問題です。
経営運営を出来るだけ長く続ける事が大事でそのためにはしっかり【お金】の事を考えないといけない。
芸人だとかその他の業種のお店だとかいろんなお仕事の全ての挑戦はこの流れが断ち切られしまうと終了する事になってしまうので今後もしっかり考えていきます。

あとは【心】の問題。
辛い事が沢山あり、今後も命と向き合う以上、辛い決断を迫られる事も出てくると思います。
しかし楽しい事も沢山あるし、プライベートや、家族の事での癒しがあってまた頑張っていこうという気持ちさえ続けば挑戦は持続できます。
辛いだけだと夫婦2人の心が病んでしまった時に持続が難しくなる。
お互いに協力しながら頑張っていきます。


余談になるけど、【売れないお笑い芸人】はお笑い以外に大抵バイトをして生計を立てている。
その際、実際にはやりたくない仕事で生計を立ててる事がほとんどだと思う。
僕もコンビニとかのバイトをしていたけどとにかく早く売れて辞めたかった。
【お笑い】の活動で大事なのは【売れるまで続ける】だと思うが、もう一つの収入源も【お笑い】並に自分の大好きな事だとしたらもう一つの仕事をやめる必要もないし、お笑いも辞めないで済むし芸人はバイトなど副業の方を本当にしっかりお金も心も持続できる業種にすべきでお笑い以外にも興味を持っていた方がいいと思った。
お笑いは副業頑張ってるとバカにされがちではあるんだけど。

▼すじこが生きていて良かった
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色々脱線したけどとにかくすじこが僕たちの活動を続けるにはとてもとても大事で人生になくてはならない家族です。
そんなすじこを助けてくださった沢山の方々に毎年毎日感謝してこの活動を続けていきたいと思います。本当にありがとうございました!

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