小説入門書の紹介

昨日の読書会で、普段本を読まないけれど読書に興味を持ってくれた方🆒🆒🆒がいたので、その人に向けておすすめの本と紹介文を綴ろうと思います。そう、君のことだよ、寝落ちの翁。

猫鮫のおすすめ

七十四秒の旋律と孤独
【短編話あり】短くて超おすすめ
ワープ航行する宇宙船を守る、AI戦闘機の話。
時空転移の際には、人間には知覚できない時間の間隙があり、特殊な疑似神経回路を持ち合わせるAIだけがその瞬間を知覚し、行動することができる。74秒が気の遠くなるほど長く感じて、一瞬で駆け抜けた読後感が得られます。

なめらかな世界と、その敵
【短編集】どの話も短くまとまってて面白い
表題の「なめらかな世界と、その敵」は設定が本当に面白い。平行世界を行き来する話はかなり出尽くしているように思える中で、この作品では世界間の移行がタイトルの通り非常になめらか。まるで階段を上り下りするような感覚で、平行世界の自分に知覚を移すことができる。五感と同等の知覚感覚で平行世界を行き来する人々が見る「世界」とはどういうことなのか。

あなたの人生の物語
【短編集】表題作だけでも楽しめる
【映画版あり】「メッセージ」というタイトルで映画化していてこちらもかなりおすすめ
表紙が「ばかうけ」に似ているからって馬鹿にしてはいけない。わずか数十ページ程度なのに世界観、言語観が変わる物語です。というか物語とは何なのか?さえ考えさせてくれる物語です。



他参加者たちのおすすめ
・人間たちの話【短編集】
・夏への扉
・旅のラゴス
・東京奇譚集
・富豪刑事

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