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私の脳内を文字にする。

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体験談を通して、伝えたいことをエッセイにする。それが #私の脳内を文字にする です。このハッシュタグで投稿してもらえば、「いいな」と思ったものをわたしのnoteで紹介します。
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#私の脳内を文字にする

時は無常、私は無情。

時は無常、私は無情。

「あ、個性が消えたな」と、思うときがある。
いつも文章を読みながら、このひとはどんなひとなのか想像をふくらませている。それがある時、パタッと消えてしまうのだ。好きな文章を読んでいると、影響されてしまうのはだれにでもあること。でも、自分が消えてしまうぐらい"ウケている文章をそのまま真似する"ものは読みたくない。

"祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり"

平家物語にそんな一文がある。
わたしはこれ

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結局、愛

結局、愛

化粧水がふたつ同時になくなった。
ひとつがカランコロン、と音を立てて床に転がってしまった。「まるで私みたいだ。」わたしはポンっと押されると変に自信をつけて流されてしまう。それは根底の自信がないから。ぐるぐる巡る思考。

結局、すべて"愛されたい"に戻ってくる。

私は時間だけはたっぷりあって、お金がない。仕事がない。社会のレールから外れてしまって、ベッドの上でぼーっと天井をみつづける日々。かな

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1人の先生のせいで、音楽が好きになった

1人の先生のせいで、音楽が好きになった

いつもエレクトーンの先生はゴディバをくれた。

「甘いもの苦手やからあげるわ。」

よく貰うのに嫌いらしい。喜んで食べていたら毎回くれるようになった。"甘いものが嫌い"というのは嘘かもしれないけれど、そんな優しさが大好きだった。

でも、私はその先生になるまでエレクトーンが、音楽が、大嫌いだった。
"女の子は音楽をできた方が良い"という、親の自己本位な理由から始めて、2歳から17歳まで続けた。私

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この世は狂気に満ちている

この世は狂気に満ちている

梅田のビルから女子高生が飛び降り自殺をしたらしい。理由はジャニーズグループNEWSのライブチケットが落選したから。

私は思った。

「そんな理由で?」

でも、これは違う。だって、私がいじめで「死にたい」と、言ったときも同じような反応をされたから。学生時代の人間関係ごときで死ぬのはおかしいと力説された。人生の10分の1にも満たないのだから、と。しかし、私にとっては学校が全てだった。そんな綺麗事ば

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