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空の子、からすの雛鳥

先日たまごボーロが無性に食べたくなりまして、作ってみました。フライパンに並べて焼いた時に、全部繋がっちゃってポンデリングみたいになりましたが、なんとか成功……!大体のお菓子は失敗してきた私でも大丈夫だったので、ぜひ皆様も気軽に挑戦してみてください~(*´▽`*)

今回は言葉の添え木様のお題で作った詩4編と、オリジナルお題の詩1編をお送りいたします。


夢の面影

夢が去った空席に

新しい景色が満ちていく

夢の面影に

すがる時も、嘆く時も


ひたすらに空洞は重みを増して

風船が弾けて太陽になった時

なんとなく、駆けだすでしょう

なんとなく、知るでしょう


夢はいつでも変わり続けて

あなたに寄り添う



雛鳥

紅のゲートを通ればお囃子が

雛鳥の影を追っていこう

電子の花火が待ち構えてる

もう何もないはずの人工の空


たこ焼き、綿菓子の名残は粒子

過去未来からプルースト効果


雛鳥の影を見失わぬよう

遊べや幸あれ、金色近未来



空の子

空を後にして

冷えたパインをほおばる僕ら

東風夜曲の街で迷い子、空の子


屋台に集う人々はよく笑う

節くれだった指と日焼けした顔

目尻をつたうは汗か涙か


空に帰りたいと思うのは

僕らが空の子だから

みんな、みんな空を後にして

果実をかじっている



からす

鴉は影を着たまま

夕方のチャイムを鳴らす


まだ街が透明な朝方

鴉は時々白くなっていたりする

やっぱり雲が測れないことに

安心していたりする


ヒトも影を着る真夜中

鴉は集って羽繕はづくろ

明日の風を作るため

今年のひまわりの影で

化粧するため



死神(オリジナルお題)

夏に打ち明けられなかったことは秋に回して

寝っ転がって、死神が紛れていそうな夜を見つめて

小さなクラゲ気球を飛ばそ


秋祭りの神輿が住宅街の暗闇を突き進む

きっと、道路には私の記憶が張りついていて

私がいなくなったら

死神が掃除機で吸い取っていく、きっと


なんじゃもんじゃの木の影で

もにゃむにゃぐにゃかしゃした気持ち

通りかかった死神に手渡して、ふて寝しよ

涼しくなったら起こして、と

隣の死神に呟いて




お気に入りいただけましたら、よろしくお願いいたします。作品で還元できるように精進いたします。