もうバレンタインデーの季節……？とカレンダーの前で崩れ落ちるお年頃。まだお正月が終わったな～くらいの感覚でありました／(^o^)＼
でもご近所の方にバレンタインチョコとして焼きのどぐろの出汁パックをいただけてわっひょい！

今回は言葉の添え木様のお題で作った詩四編とオリジナルお題の詩一編をお送りいたします。

ポイント

忘れられたポイントは
単三電池にはならないが
炭酸の気泡にはなる

炭酸ポイントは
ジンジャエールに隠れつつ

ぱぴぷぺぽ、ぱぴぷぺぽ。

秋にはレモンスカッシュへ

ぷぱぴ、ぷぺぽ。

ラプソディ

揺れとこ
揺れとこ

君と僕は水槽の中
末永く水草の仲

人工的な砂の大地にも
根を張れるのだ
君の隣ならば
どこにだって

ハンガリー・ラプソディが始まる
即席の特等席で

揺れとこ
揺れとこ

正解

イチョウが隠す石畳を
靴でノックして
正解の黄色を探す

どこにも誰にもあるのに
なかなか見つからない
普遍の正解

みんな大正解でいい塩梅
舞うイチョウは口々に

帰り道へ、いざ
けん、けん、ぱっのリズムで跳んで

地球儀

涙が落ちてきそうな時は
衛星の小さなオブジェを
地球儀の周回軌道に浮かべて

星の粒子を放ちながら
しゃらしゃら回る衛星
落ちるように見えて
ゆっくり引き寄せられる涙

地球儀の海が落ちる音
あなたの涙が落ちる音

ドリンクバー

甘やかな囁き声が手招きするドリンクバー
さぁさぁ何にしましょうか
定番のあれにしましょうか
遊び心と及び腰なそれにしましょうか

グラスにコーラを招待した君
まだまだ飲まずに置いておく
約束を思い出しては置いておく
炭酸と時間がほどよく抜けたコーラにしたくて

ワイングラスの中にお呼ばれした私
いえいえ私なぞ外で十分です
粉雪の粉砂糖は綺麗だけど脆すぎました
こっそりグラスハープをやってみたくて

なんでも、いくらでも、だれでもどうぞとドリンクバー
無限から一つを選ぶ喜びを
毎日ひっそりお届けします
そんな人になってみたくて