かわいいねぇ

ふたり育児、はじまりの雑感。

8泊9日という、なかなかに長い入院から(入院から生まれるまで3日もかかったので、、泣)、木曜に帰ってきました。息子はこんなにママと離れるのは初めてで、夜中にママ探しに行く発作を毎日起こして夫も大変だったと思う。家族それぞれ、試練の9日間。そして家に帰ってきたら、さらに大変な日々の始まりです。

写真は、「りょうやのいもうとのあかちゃん!」との最初の対面時。何故か「おなか、ある?」とおくるみをめくって確かめて笑、「かわいいねぇ」「ちいさいねぇ」とナデナデ。でも、一番嬉しいひとときは、私のベッドに並んで寝て、おっぱいを触りながら好物のクラッカーを食べて(ベッド上が悲惨なことに)、「はやぶさとこまちの連結走行」をYouTubeで見るときでした。嬉しさを堪え切れない表情。

私と赤ちゃんが家に帰ってからも、赤ちゃんが泣くと自ら行ってよしよししたり、哺乳瓶やお風呂を手伝いたがったり。

でもでも、実はほとんどの瞬間で、歯を食いしばって我慢しているのが、良く分かります。「抱っこしてほしい」「ママと保育園いきたい」「ママとお風呂入りたい」「ママと公園いきたい」「パパとママと並んで寝たい」……「ママまだお腹痛いから出来ないの」というと、一回は「イヤ!」と言うものの、そのあとは聞き入れる。自分で別の何かに気をそらせたり、没頭したり、パパのほうに切り替えたりしているのが傍からみてわかる。「いってらっしゃーい」と笑顔で声を掛けたら、「ぐっ」と堪えた複雑な表情で何も言わずに走って出て行ったり。唇をかみしめて泣くのを堪えるような表情をしたり。夜中も、「マーマー」と泣いたかと思えば、パパのほうにくっつきに行ったり。たまにグズグズ甘えることはあるけれど、思ったよりも、「わーん」と泣いてワガママ爆発させる、みたいなことがない。

こんなにこの子が我慢するだなんて思ってなかったから、私が泣けてきます。

「もうすぐお腹なおる?」とよく聞いてくるので、できるだけ安心させてあげなきゃと、痛い素振りも見せられません。陣痛中に一度面会に来て、全く対応できずに苦しんでいる私の姿に大声をあげて泣いてしまったのも切なかった。「ママの具合が悪い」ことが、この子にとって、とても不安なのだろうと思う(これは妊娠期間にも、痛感したこと)。だからきっと、我慢してるんだ。良く考えてみたら、そりゃそうだよね。私も子どもの頃、何が一番怖かったかって、「お母さんが死んじゃう」ことだった、と思い出した。だから、いろいろ彼なりに考えて我慢している。昨夜は赤ちゃんを夫にまかせて息子と一緒に寝たのだけど、私の方が疲労困憊で先に寝入ってしまったようで、夫がのぞいたら、じっと暗い天井を見上げて一人で起きてた、何か考えてはママにくっついたり離れたりしてた、とのこと。

早く元気になって抱っこしてあげたい、公園で走り回って遊んであげたいけれど、約40時間の陣痛&帝王切開でボロボロの身には、入院直前までどうやって抱っこしていたのかというほど、13キロの息子は重すぎてどうにもならない、、

新生児の娘はと言えば、「二人目はラク」「女子はラク」という定説を華麗に裏切る感じの手のかかりよう。。こちらも、妊娠中まったく気にかけてあげられなかったぶんを、最後の水入らずの時間(陣痛中)と、生後に取り戻そうとしているかのよう。笑 明らかに息子の新生児時代のほうがラクだった、、、息子はだんだん大変になるパターンだったので、その逆と思ってがんばる!たぶん娘も「騒がしいところだな~」と思っているんじゃないかな。「あの~いつになったらあの静かなおうち(病室)に帰るんですか?」って感じで怪訝な顔をしたりしています。笑

24時間2人育児で、夫ともども疲労困憊。家は荒れ果て、常に眠く……「カオスだね」と言ったら、「幸せなカオスだからいいんじゃない」と。ホント、そうね。

あと、入院中、深夜のメールやりとりで、今まさに「ママ探しに行く」散歩から帰って疲弊しているはずの夫が「ママ探しに行くモードのりょうや、手におえないパワーだけど、可愛くていとおしい」と言ったのが、なんか嬉しかった。

今日は夫と息子が同じマンションの同じ年の子の家にお邪魔して遊ばせてもらい、ごはん、お風呂まで一緒にさせてもらってる。

一人目よりも、「うちの育児」に関わってくれる人が増えてるぶん、力の抜きどころ、風通しは確保されている感じ。もちろん自分の経験値や、いろんなヘルプについての知識・情報も全然ちがう。あとは、大変なのは当たり前だし、ふたりとも(というか子供たちも)もうじゅうぶん頑張ってるから、小さなことにイラッとするより、嬉しいことを味わおう、と心がけることかな。そうすれば、第二次産後クライシスは防げるはず。笑

(7月11日記)

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