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[沖縄/本部] 美ら海オンザビーチMOTOBU

親しい人との本部町暮らし 部屋を出て60秒で遊泳可能 沖縄のリアルが見える気楽なコンドミムアム (以上、勝手にキャッチコピー)

●ねこトラ宿泊実績/2022年9月4泊、2023年7月4泊


〈 序 〉

その昔、ワイらは那覇で夜遊びをしていた。当時は観光客など寄り付かなかった桜坂の店で、地元の年配客の『うちなーぐち』やカラオケで歌う沖縄民謡にハートを鷲づかみにされ、深夜までオリオンビールを浴びるように飲み、土地の方々と友好を温めた。翌日は二日酔いで観光に素潜り。何年にもわたり、そんな夏を過ごした。土地勘の下地は、ある程度できていた。

それからほぼ10年経った2022年7月、パンデミックによる閉塞感に嫌気がさし、人知れず沖縄旅行を計画した。那覇に4泊。車で1時間ほどの海中道路(うるま市)周辺のビーチに通う。人混みや人との接触を避けながらの旅だったが、久々の沖縄にシビレた。すべてを焼き尽くさんばかりの日差し、山野を埋める猛々しい緑、あの世を思わせるエメラルド色の海。帰宅後すぐに『旅ロス』に陥り、たった2カ月後の9月に再訪。以来、この宿を愛する旅人のひとり(ふたり+ねこねこ社長)となった。

1)この宿に決めた理由

石垣島の友人から「北部の海は素晴らしい」と聞きつけた社員Aは、かつて訪れた本部町の瀬底島を思い出す。加齢で肝機能が低下したワイらに、もう那覇での夜遊びは必要ない。美しい海を眺めて暮らすように旅するのみ。そうして「旅行の計画を立てるのが三度の飯より好き」な社員Aによる宿選びが始まった。

数ある本部町の宿の中から、なぜ「美ら海オンザビーチMOTOBU」さんを選んだのかは、以下の通り。(by 社員A)

●新千歳空港からの直行便(ピーチ航空)は1日1便のみ。飛行機の多少の遅れを考慮しても、なんとか18時頃までには宿に到着できる。夕方近くなると那覇市内は渋滞するので、なるべく早く高速に乗ってしまうのがGOOD。
●北部観光の拠点にぴったりの場所。
●名護市内から近い。「道の駅許田」は空いている夕方が狙い目。「A&W名護店」はパーキングスペースに車を停めて注文すると、スタッフが車まで商品を運んでくれる。「サーティワンアイスクリーム名護店」併設。オススメはカーリーフライとグルメマッシュポテト。
●広さ50平米ほどの2LDK。寝室は2室。これで1人8,000円程度なら文句なし。

2)実際、宿泊した感想

施設や備品について

エレベーター前のフロントで部屋の鍵を受け取れば、あとは自由。自分の家のように過ごすだけだ。宿のスタッフさんの対応は、明るくサクッとミニマム(夜間は不在)。これが心地よい。

炊飯器、調理器具、食器など、自炊に必要なものは最低限揃っている。玄関のバスマットは、泳いで濡れたまま帰ってきたときに重宝する。濡れた衣類やお土産用にも使えるポリ袋(ゴミ袋)もほど良い数。電気蚊取り器も消毒用アルコールも常備。パイプハンガー・衣類ハンガーには助けられる。備品は華美でも優雅でも豪華でもないけれど、ここでの暮らしはこれが良い。親しい人とはどんな生活も楽しめる。まさに足るを知る。洗濯用洗剤・食品用ラップ・調味料は、各自持ち込みされたい。

宿での過ごしやすさは、エアコン・空気洗浄機・換気扇・照明の調整に左右される。1泊目の快眠を獲得するためにも、それぞれの機能や仕事量は早々に習得したい。2カ所に分かれた寝室利用、ふすま・ドアの開け閉めなどでも調整は利くので、不安に思うなかれ。機械が苦手な方でも、十分に個別の過ごしやすさは確保できる。快眠、大事。

持ち込んだパソコン仕事は、ソファか食卓かベランダのテーブルで。窓の外はオーシャンブルー。「早く泳ぎたい、早く泳ぎたい」とヨダレをたらしながら仕事するので仕事効率は上がりっぱなし。

ベランダ付き。窓の外は海。

過ごし方について

あえて書くまでもないが、本部半島には観光名所が多数ある。今日は沖縄美ら海水族館・瀬底島・備瀬のフクギ並木、明日は世界遺産今帰仁城・屋我地島・古宇利島。まずは名所をめぐって距離・道をインプット。それにしても瀬底島の開発っぷりは目に鮮やか。「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」さんがドーンとそびえ立ち、一棟貸しの高級ヴィラも続々建設。ここの観光需要は伸び盛り。「さあ、みんな。単価も上げていくわよ!」というやる気がうかがえる。

宿のビーチだけでは飽き足らなくなったときは、あの世を思わせるエメラルド色のビーチを求めて半島を探索する。瀬底島も素敵だが、今のところは、今帰仁村の長浜ビーチにゾッコン。

食料品の買い出しは、「タウンプラザかねひで もとぶ美ら海市場」さん、「サンエーV21 もとぶ食品館」さんが地元ムード濃厚。県産の野菜や果物は、出かけた先の道の駅で調達するほうが多い。滞在中は自炊するので外食に重きはおかないが、「伊豆味そば」さん、「今帰仁そば」さんには、またおじゃましそう。「新垣ぜんざい屋」さんは行くたび唸り、行くたび恋してしまうワイがいる。

宿は本部町の市街地から車で10分ほど離れた場所にある。夜になれば周辺は真っ暗だ。ネオンが恋しくなる方は、タクシーを手配して夜な夜な名護市の繁華街に通うべし。

ビーチについて

ビーチは宿の裏。部屋から出て60秒で海に浸かれるし、その30秒後には魚に遭遇する。青いグッピー風の魚、派手なウマヅラハギみたいな魚、黄色と黒の縞々の魚などが常駐。左側のちょっとした岩場周辺には、さまざまな種類の魚が集まっている。干潮時なら立ったままで魚を観察できる透明度。お子さんも、愛犬氏も、ワイらみたいな中高年も楽しめる穏やかな海である。人様の愛犬氏がビーチボートに仁王立ちして沖を眺める姿は、まるで演歌歌手のようだった。

魚に興味のない方は、温泉よろしくじーっと海に浸かればよろしい。沖でバナナボートに乗って振り回される方々の悲鳴に耳を澄ますも、積み込みを待つ輸送船の行列(後述)を眺めるもよし。ビーチには宿泊客しかいない。日陰になる時間帯はヒトケもまばら。ワイは起き抜けに海に浸かるが、高確率で誰もいない。これ以上の贅沢はあるまい。

海から上がったら部屋の鍵で外の水道を開栓し、砂を洗い流してから室内へ。そのまま風呂場に直行すればストレスフリー。

建物から出て30秒で遊泳可能。

塩川地区について

名護市街地から車を走らせ宿に近づいてくると、いよいよ砂浜は白さを、海は青さを増してくる。こう書きたいところだが、実際は違う。

本部町の塩川地区に入ると、複数のダンプカーが砂埃を上げて往来し始める。地元の方によると、ダンプカーは、山側の採石場から国道449号線をはさんだ港まで、日に何度も行き来して土砂を運んでいるそうだ。土砂は輸送船に詰め込まれ、海路であの岬へと運ばれる。沖に目をやれば、積み込みを待つ輸送船が長い行列を成している。

この地区を通るたびに、沖縄(日本)が抱える問題について自分なりに考えることになる。青い海・白い砂浜だけが沖縄ではない。これも含めて、ワイらはこの宿が好きだ。

輸送船と私。

3)どういう旅に合う宿か

この宿は、どんな旅のスタイルや目的に合うのかを考えてみたよ。
◎ 親しい人との気楽な旅行に
△ 付き合いだした二人の初めてのラブラブ旅行に
△ 生まれて初めての沖縄旅行に
◎ 何度目かの沖縄旅行に
◎ ワーケーションに

4)2023年7月の宿泊費

美ら海オンザビーチMOTOBU/4泊/食事なし/2人=58,276円

那覇市内ホテル/1泊/食事なし/2人/13,888円
レンタカー(96時間)/20,680円
ガソリン代/6,434円
食費やタクシーなど/約80,000円
合計/180,000円(内、全国旅行支援クーポン20,000円使用)

5)ねこトラX(旧Twitter)

※これは2023年7月の記録です。最新の情報は「美ら海オンザビーチMOTOBU」さんの公式websiteから入手されたし。