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読み聞かせリスト・小学校5年生(裁縫)


家庭科の授業の時間が始まり、針と糸を扱うようになる頃、自分の裁縫セットを持つようになる頃。外国の文化に感心をもつようになる頃に、読み聞かせの時間に持って行った絵本。

あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま
イ ヨンギョン 文・絵  かみやにじ 訳 福音館書店刊

韓国の絵本。
針仕事が得意な奥さんと、7人の裁縫道具(の妖精?)たち。
7人集まって針仕事すると、おしゃべりしちゃうよね? みんな黙っていなくて、そのまま読み聞かせすると、とにかくやかましくなるので、淡々と読む。
年齢も、性格も違う妖精たちが喜怒哀楽をオープンにして、誰が一番針仕事に貢献しているか主張しあう。
韓国の、昔の道具たちです。自分の裁縫箱の中に同じようなものと、違うものがあります。と添える。
こんな風に不貞腐れてもいいんだ。わめいてもいいんだ。と大人が見ても楽しい絵本。

自分で読んでね、と着物についての絵本をプラスしてもよいかも。
・着物のえほん 高野紀子 あすなろ書房


すみれおばあちゃんのひみつ 稲垣歩子著 偕成社


宝物のような絵本。
老眼で、針に糸を通すのが難しくなったおばあちゃん。通りかかった人にお願いします。
遠くから本を広げるだけでなく、おばあちゃんの作り出すものが、とにかくかわいらしいので、あとで近くでも絵を見てもらいたい。レースがついた電話カバーや壁紙の模様。手作りの楽しさが溢れている絵本。

丁寧に暮らすおじいちゃん、おばあちゃんを主役にした絵本はハズレがない! なんて魅力的なのだろうという持論を確かなものにしてくれた1冊。おばあちゃんの丁寧なファッションも注目。


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