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真夏のトルコ旅行記⑦カッパドキアで空をとぶ

トルコ旅行3日目。気球ツアーの予定が悪天候のため中止に。
こんなこともあろうかとカッパドキア滞在は2泊3日にしていたのです!
無事、翌日の天候は晴れ!ついに気球ツアーに参加することができました。

よろしければ前回記事もどうぞ。


カッパドキアで気球にのりたい!大学生のころからの夢でした。
しかし結構値段が高い・・・。
(忘れてて)直前で予約したこともあり、5-6万はザラ。2日かけて探してやっとみつけたのが4万円弱でした。

カッパドキアの奇岩群をたくさんのカラフルな気球が飛んでいる光景・・・
景色をみるだけならタダ・・・。
けれどやっぱり私は気球という乗り物に乗る経験がしたい!!ということで、2人で10万円近いお金を払って気球に乗ることにしました。


気球ツアーは早朝に行われます。
朝4時30分にホテルに迎えに来るということで、4時前に起床しました。
前日は気球に備えて早く寝よう!としていたのですが、いつものことながら遊びすぎてしまい、寝たのは0時過ぎ。
けれども気持ちがたかぶっているせいか、ぜんぜん眠くありません。

日中は35度を超えるカッパドキアですが、朝晩は冷えるのでしっかり防寒をして臨みます。

外はまだまっくら。
車に乗り込み30分ほどいくと、大きな平原に到着。しぼんだ、大きな気球がぽつりぽつり。そのうちの1つに案内されました。

HISを通して予約したためか、周りを見ると日本人だらけ。
定年をすぎていそうな年配の方々。これから始まる非日常体験を前に、子どもみたいに、特におばさま方はキャアキャアと女子高生のごとくはしゃいでいました。

なんだかんだ人って中高生時代からかわらないような気がします。
男はゲームや漫画の話で盛り上がるし、病院の同室のおばさま達はイケメン看護師の話で大盛り上がりしていたし。

年配の方々が楽しそうにしてると、なんだか嬉しくなりませんか?
なにも考えずに純粋に楽しむことが難しくなっていくように思います。なので楽しそうにしている彼らをみてると、歳をとるのが少し楽しみになるというか、悪くないな思ってしまうせいなのかな。嬉しくなってしまうのは。


巨大な送風機で風船に風をおくり、大きなバーナーを使って気球の中の空気を熱すると、少しずつ気球が膨らんでいきます。。

気球は想像以上に大きく、バーナーの火の勢いも音もゴォーーーゴォーーーと激しくて、燃え移るってしまうんじゃないかとハラハラ・・・。

今から本当に空をとぶの?空を飛ぶってどんな感じ?どんな景色がみれるんだろう、何が起こるんだろう!

心の中を疑問と興奮でいっぱいにしているうちに、籠が立ち上がり、気球が完成しました。


朝5時半をすぎ、山際が少しずつオレンジ色にかわりだし、どこからかチュンチュンと鳥たちの声がきこえてきます。
あたりをみると遠く離れた場所から、気球がとびはじめていました。

とうとう気球ツアーがはじまった!

スタッフの合図でいよいよ気球に乗り込みます。
着陸態勢についての指導を受け、ベルトをすると、ついに飛び立ちます。

朝日が昇っていくのをみながら、ゆっくりとゆるやかに、斜め上の方向に向かってとんでいきます。
想像していたよりずっと滑らかで、揺れもなくとても静か。

カッパドキアの岩山を超えていきます。勢いよく削り取られたかのようにそびえ立つ白い岩山は、しんとしていて厳かな感じがします。

下をみてみると、地上から気球を眺め、こちらに手をふる人の姿や
休日の東京駅並みかそれ以上ににフォトウェデイングをしている人の様子がみられました。

まだ薄暗い空に浮かぶ気球がランプのよう!岩肌がリアルにみえる
続々と気球がとんでくる。岩山すれすれを飛ぶパフォーマンスなどがある。

一体いくつあるのだろうか、どこから来るのだろうか。たくさんの数の、色とりどりの気球が飛んでいます。
その様子を眺めながら、ゆっくりと、ぐんぐん空へと昇っていきます。

私たちの気球は、ほかの気球を追い越してどんどんどんどん上昇していきます。思ったより高いところまで登るので、いよいよ下をむくのがこわい・・・。
なので意図的に前を向いて気球をみるのに集中するようにしてたのですが、勇気をだして下をむいてみる・・・
すると眼下に隅々まで広がるカッパドキアの雄大な景色が!

他の気球を超えてどんどん上昇する

近くでみる奇岩も迫力がありますが、全体の地形をみていると、改めてカッパドキアが岩山に囲まれた土地であることがわかります。
そしてこの不便な地形の中で、人々は道をつくり、岩を削って家をつくり、乾いた土地で作物を育てるなど、工夫して生活してきたのだということがわかりました。

カッパドキアは火山灰の蓄積でできた土地であり、長い年月をかけて少しずつ浸食されて、現在のような地形ができました。有名なきのこ岩は、柔らかい地層と硬い地層が重なりあい、それぞれが浸食されて生み出された地形です。

今みている景色が以前はどんな景色だったんだろう、そしてこの先どんな景色になっていくのだろう、など想像しながらワクワクと私は地上を眺めていました。

気球の内部の様子。少し慣れて落ち着いている。
カッパドキアらしい奇岩群に浮かぶ気球が一段とエキゾチックに感じる

少しずつ朝日がのぼっていきます。白い奇岩が朝日のオレンジ色に照らされて、日中とはまた違った姿が素敵です。

悠々と1時間ほど空をとび、またゆっくりと地上に戻ってきました。

しかしこれで終わりではありません。
今度は地上の草原から空を飛んでいる気球を見上げます。

枯草が朝日に照らされてキレイ

カラフルな気球が空いっぱいに、気持ちよさそうに浮かんでおり、ふわりふらりと、そしてゆっくりと地上に降りてきます。

日本からきた若い女の子が厚いセーターを脱ぎ、真っ白いドレス姿になりました。
どうも寒そうな恰好しているな、朝からメイクばっちりですごいな、と思っていたのですが、ウェディングフォトをとるためだったようです。

2人はシロツメクサのたくさん咲いた乾いた草原に立ち、空いっぱいにとんでいる気球をバックに、おじさん、おばさん、外国人、全員まったく知らない人たちから祝福を受け、しあわせいっぱいに笑っていました。
なんとも羨ましい光景で、みてるこちらまで幸せな気持ちになりました。

結論!
地上からみる気球の景色も気球から見る景色と負けず劣らずよい。
この絶景をみながら気球にのるという経験はなかなかできることではないので、私は4万円が高いとは思いませんでしたが、地上からでも十分感動的な景色はみれる!そう感じました。

<ねこうどんメモ>
・カッパドキアの気球は地上からでも絶景!
・気球に乗るなら中止に備えて2泊以上がベター
・夏でも冷えるので長袖長ズボンで!

トルコ旅行記も7回目まで来ましたが、まだ4日目です。果てしない!
次はイズミルはエフェソス宮殿にいきます。

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