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旅行記 / 関東私鉄 東西にすわる二つの山へ (2023/04)

ケーブルカーも鉄道の一種なので乗りつぶしの対象になる…?


関東の乗りつぶしも順調に進んできたものの、ちょっとした支線を含めてまだ残っている路線がそこそこあるので乗りに来たのでした。

でも単に乗り鉄するだけでは面白くない!ということで今回はをテーマに巡ってみました。東の筑波山と西の高尾山です。どちらも列車で麓まで行くことができ、ケーブルカーなどで楽に登れる観光地なのでハードルが低くて嬉しいですね。では早速出発!


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:東海道新幹線、南武線、東海道本線、中央本線、京浜東北線、鶴見線、山手線
● 主な私鉄路線:東急電鉄、小田急電鉄、多摩モノレール、西武鉄道、東武鉄道、東京メトロ、横浜高速鉄道、京急電鉄、つくばエクスプレス、京王電鉄、都営地下鉄
● 主に行った場所:筑波山、高尾山
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]

◆Day 1◆ 新規開業路線も乗りつぶし

今回は珍しく新横浜からスタート。全体で4日間ですが、初日と2日目は別の予定がメインなので少なめです。まずは2023年3月に開業した東急新横浜線へ!相鉄線が繋がって、東急線内で見られる行先の数が増えました。しかしダイヤが乱れた時は大変ですね…。

まあほとんど地下なので車窓の景色の印象はありませんが、とりあえず乗りつぶしはできて満足。時間は朝8時半、時差通勤などの影響もあるのかまだまだ大混雑が続いていました。


武蔵小杉でJR南武線に乗り換え。川崎行きは激混みでした。私は逆に空いている立川方面の列車に乗って、登戸で小田急多摩線に乗り換えて唐木田へ。乗りつぶしがメインのため駅前の写真だけ撮って折り返しです。

続いて小田急多摩センターで下車。ここはサンリオピューロランドの最寄駅ということで、駅のコンコースには(私にとっては)懐かしのキャラクターたちがたくさんいました!

ここで降りたのはサンリオ…ではなくて多摩モノレールに乗り換えるため。一本遅らせて先頭で待ち、前面展望の座席をゲットしました!モノレールは西も東も前面展望ができるので嬉しいですね。

アップダウンを楽しみつつ終点の上北台へ。ここも写真を撮って折り返し、玉川上水から西武線に乗り換えました。新宿線の本川越まで行ってこの日はタイムアップ!昼から別の予定をこなして横浜で泊まりました。

◆Day 2◆ 私鉄支線のイメージを覆す京急

この日もちょっとだけ乗り鉄。宿の窓から見えたのはハマスタとJR京浜東北線のコラボ!朝から鉄分補給です。

昼間は乗り鉄はお預け、夕方に京急大師線に乗りました!関西で私鉄の支線というと、特に盲腸線はそれほど賑わっていないイメージがあるのですが、こちらはめっちゃ混んでいました。ラッシュ時間帯なのを差し引いても驚きです。

そしてさらに大師橋駅で地下に入ったぞ…?これまた意外、と思ったらすぐ地上に戻って終点の小島新田へ。でも何やら仮設ホームっぽい…?実はこの区間、地下化計画の真っ最中とのことです!

「開かずの踏切」や交通渋滞の解消のために連続立体交差事業が各地で計画されていますね。大抵は高架化をイメージするのですがここは地下化。完成したらまた乗りに来たいです。

この日の宿は川崎、しかも旧東海道沿い。友人と東海道五十三次をぼちぼち歩いているので、ここもまたそのうち通ることになりそうです。思いがけず予習となりました。ちなみに2023年末の時点で蒲原宿まで来ましたよ!

◆Day 3◆ つくばエクスプレスに初乗車

やっと一日乗り鉄できる日がやって来ました。この日は日本百名山の一つ、筑波山が目的地です!つくば駅までの往復と筑波山周辺の交通機関に乗れるお得なきっぷ「筑波山きっぷ」をお供に出発しました。

まずは秋葉原から、初めてのつくばエクスプレスに乗車!めちゃ地下深い。他路線との比較広告で「浅草まで最速の4分」と宣伝されてはいるものの、ホームに辿り着くのにそこそこ時間がかかるので優位性があるのかは微妙な気が…。

乗車した快速は新型の3000系でした。扉の上のモニターがデカい。車内には筑波山の登山客らしき人々もちらほら見られました。

浅草方の各駅停車ゾーンを抜けると地下と高架の繰り返しで東へ進みます。これがめちゃ速い…。写真のように線形も非常に良く、大阪近郊の新快速もびっくりの130km/hで爆走していました。

線路を眺めていて気付きましたが信号機がないですね!ATC制御でした。

最後は再び地下に潜って終点のつくばに到着。地上に出て、筑波山へ向かうバス乗り場を探していると…。

うおー、何やこの行列は!良い気候の時季なので、私も含めて皆さん考えることは一緒のようですね。バス一台では余裕で積み残しが出るレベルやけど大丈夫か…?私はギリギリ乗り込むことができました。

満員のバスは出発し、市内を通って筑波山へ。大通り沿いには強そうな研究機関が立ち並んでいました。さすがは研究学園都市・筑波です。

そしていよいよ筑波山が見えてきました!写真の左から二つの頂上が見えていますが、これらは男体山と女体山。実は「筑波山」はこの二山からなっているんですね。初めて知りました…。

バスを降りて少し歩いたら筑波山神社に到着。参拝するにも大行列でした。いつものように旅行中の安全を祈願します。

参拝してそのまま先へ進むとケーブルカー乗り場がありました。

日本百名山・筑波山へ

それではケーブルカーで上まで行ってみましょう!多客期ということで臨時便が運行されており、車内は逆にガラガラで快適でした。

ケーブルカーでは男体山の頂上までは行けませんが、降りて15分ほど歩くと辿り着きます。岩場もあって少々険しい道を行くので、普通のお出掛け用の靴ではちょっと厳しいかと思います。

そして無事に男体山頂へ到達!近くには100年ほど前に建てられた気象観測所の建物があります。空がだいぶ霞んでいて視界はちょっと控えめでした。


ケーブルカーのある御幸ヶ原まで下山(?)し、併設のレストランでつくばうどんをいただきました。つくね、くろ野菜、ばら肉が「つくば」の由来だそうです。汗をかいた身体にちょうど良く美味しかったです!

食べ終えてからもう一つの頂上、女体山頂へ向かいました。男体山と同じく御幸ヶ原から歩いて15分ほどで行くことができます。こちらは緩やかな坂道ばかりで楽に到達できました。

女体山頂では立派な山頂標識が出迎えてくれました!ということはここが「筑波山頂」ということですかね?行楽日和とあって観光客がかなり多く、この標識を撮るのにも一苦労でした。

標識の横は開けていて、下の世界を一望することができました。と言っても山地が広かったですね…。ここも大人気スポットなので10秒ほど眺めてすぐ引き返しました。もう少しゆっくりしたかったですが仕方ありません。

帰りはロープウェイで麓まで下りることにしました。中からの眺めも山頂に負けず劣らず良かったです!

麓のつつじヶ丘まで一気に下りてきました。

西武鉄道を乗りつぶし

…下りてくる途中に目に入ったのは謎の施設。ガマ大明神…?何かのテーマパーク的な感じの場所なのでしょうか。

見に行ってみる好奇心に駆り立てられましたが、ちょうど発車するつくば駅行きのバスの誘惑に負けてしまったので結局行かずじまい。次ここに来た時にはぜひ見に行こうと思います。でもその時まで営業しているのか…?

バスでは気持ち良く揺られて寝ていました。つくば駅から再びつくばエクスプレスで秋葉原に戻ってきました。


続いて秋葉原から中央本線で国分寺まで行き、西武鉄道のうち国分寺発着のぐるぐるゾーン(?)乗りつぶしへ。路線図から分かる通り、この辺りは様々な路線が入り乱れています。西武初心者の私には何に乗ればどこに行くやら、運行形態も全く分かりません…。

とりあえず国分寺線を乗りつぶし。東村山駅は高架化工事の真っ最中。この規模の駅を直上高架にするのはなかなか大変そうです。一駅だけの西武園線にも乗りました。

続いて目を惹くのは萩山駅。ここは拝島線と多摩湖線の2路線が交差する駅で、構造も発着も複雑です。多摩湖線の国分寺行きがホームギリギリの場所から分岐していてアツい。

さて国分寺に戻り、中央本線で武蔵境へ。飛び地路線ですがここにも西武がいます。西武多摩川線です!いかにも古そうな車両がお出迎え。

「多摩川線」とはいうものの、終点付近以外は特に多摩川沿いを走っているわけではありませんでした。でも終点の是政から歩いて、是政橋で多摩川を渡ると…!

夕暮れの水辺の良い雰囲気。空の霞み具合が少しキツいですが、これもまた味があるということで。

そのまま歩いてJR南武線の南多摩に到着。川崎の同じ宿に連泊です。やはり連泊にしておくと荷物が少なくて済むので楽ですね。

◆Day 4◆ 大川支線と競馬場線

最終日は念願のJR鶴見線大川支線からスタート!前年に海芝浦支線を訪れた時以来の鶴見線です。当時は暴風雨の夜でよく見えなかった沿線風景や多数分岐する線路を眺めて楽しみましょう。

武蔵白石のホームの手前で大川支線に進入しました。駅から見ていたらそこそこ迫力あるかも?ちなみに大川支線に入る列車は土休日では特に少なく、時間帯を選んで行かないと乗り鉄できないので要注意です。

終点の大川駅の先には日清製粉のデカい工場がありました。貨物分岐も一応あるようですが、もう使用されていない様子でした。

鶴見まで戻ってJRを乗り継いで新宿へ。もう最終日なので宿に荷物を預けることはできないためコインロッカーに突っ込んでおきました!これで身軽に移動できます。それでは高尾山へ行くため京王線に乗りましょう。

特急は東府中に臨時停車。そう言えば、まだ乗ったことのない支線があるな?ということに気付いたので競馬場線に乗ってみることにしました。なお新宿行きの特急は臨時停車しないようです。

8両編成、複線で10分ヘッド…つよい。一駅だけとはいえ、またしても支線のイメージを覆されました。競馬輸送以外にもそれなりの需要がある、ということでしょうか。

ケーブルカーで高尾山頂へ

寄り道を終えて今度こそ高尾山口に到着。ここから高尾山頂まで歩いていくのは、時間的にも体力的にも厳しそうです。ケーブルカーなる文明の利器でサクッと上ってしまいましょう。

乗り場には金色のサブちゃんが仁王立ちしていました。ちょっと怖い…。

券売機で往復券を購入。リフトとの共通券なので帰りはリフトに乗ることにしておきます。では早速乗り込みましょう!

途中からは急勾配で、下を眺めていると吸い込まれそうな感覚になります。周りは楓の新緑が美しい。これ秋はすごいんやろなぁ…。

で、サクッと山頂に行けるのかと思っていると、どうやらあと40分もかかるようでした!まあここからはハイキングということで歩いていきましょう。こんぴらさんとか久遠寺とかもびっくりのキツい階段も途中にありました。

そして山頂に到着!人だらけ!皆さん同じくハイキングに訪れていました。気候も天気も良いので出掛けたくなりますよね。筑波山よりも歩きやすく、より手軽に来られる印象がありました。

山頂近くの広場から遠くに続く山々を眺められます。下に視界が開けていた筑波山とは全く違いました。

帰りは予定通りリフトに乗車。これが案外長くて勾配もキツい!乗り応えがありますね。

…などと思っていると、リフトが途中で緊急停止!地面が近く勾配の小さい場所だったので怖くはなかったですが、もし急勾配の場所で止まっていたらヒヤヒヤだったと思います。

全席指定のMt.TAKAO号で帰途に就く

2分ほどでリフトは復旧し、無事に麓まで戻ってくることができました。

あとはいよいよ帰るだけとなり、最後のお楽しみでMt.TAKAO号に乗車しました!やって来たのは5000系、ロングシートとクロスシートのどちらの形態でも運用できる新型のL/Cカーです。

発車前の車内で優雅な(?)音楽が流れていて、謎の優越感に浸れました。近鉄のL/Cカーよりも座り心地は良かったと思います。

でも5000系は窓割りがちょっと難しいですね!高尾山口行きならA席、新宿行きならD席がベストでしょうか。とりあえず扉間の3列のうち真ん中の列を選んでおけば眺望は大丈夫でしょう。それにしても日曜の昼間に、新宿方面行きで途中駅からの利用はどのぐらいあるのでしょうか。

ダイヤ的に前が詰まるのか、府中から明大前のノンストップはゆっくりめ。まあ長いこと乗っていられるということで良いでしょう。車内も空いていて終点の新宿まで快適に移動できました。

荷物を回収して東京へ向かい、新幹線で帰りました。EX予約のグリーンプログラム特典でグリーン車に変更!グリーンプログラムは既にポイント加算が終了し、2024年6月末で完全終了の予定です。後継のポイントシステムでは加算率が芳しくないので、グリーン車も縁遠い存在になってしまいそう…。残っているポイントを最後いつ使おうかと画策中しつつ家に帰りました。


今回は山へ行くのをテーマに、東の筑波山と西の高尾山に行ってみました。暑すぎず寒すぎずの時季で、何よりハイキング日和が続いて両方とも楽しむことができました。私鉄の乗りつぶしも順調に進んでいます。もうちょっと乗れば制覇できる…かも?

次は、人生で初めて沖縄に行った話を書きます。

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