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旅行記 / 沖縄 琉球の海とお城と食べ物と (2023/06)

47個目の都道府県に、ついに上陸しました。 


訪問した都道府県の数が46になったまま一年半ほど経ち、やっとこさ沖縄のターンが回ってきました!上陸したらついに47都道府県制覇。ちなみに宿泊実績でいくと、茨城県だけまだ泊まったことないんです。

沖縄については全然詳しくなく、とりあえず聞いたことのある有名観光地やネットで調べて行ってみたいと思った場所を中心に巡ることに。いつも通りなるべく一筆書きっぽくなるように旅程を組んでみました。


そして今回は珍しく鉄道成分がほぼありません!まあ沖縄なので仕方ない。現存の沖縄の鉄道としては唯一「ゆいレール」があるので、当然ながら乗りつぶしておきました。それ以外はひたすらバス観光。何せ文化が全く異なる土地ということで、何が見られるのかとても楽しみです。それでは出発!


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:なし
● 主な私鉄路線:南海、ゆいレール、大阪モノレール
● 主に行った場所:国際通り、海中道路、今帰仁城跡、沖縄美ら海水族館、万座毛、ひめゆりの塔、首里城公園
● バランス:[観光] ★・・・・[鉄道]

◆Day 1◆ 初上陸の沖縄で国際通りを歩く

東へ行く飛行機にはこの年もよく乗りました。でも西行きは実に10年ぶり!関空を使うのもその時以来なので新鮮です。

離陸してから淡路島、小豆島ぐらいまではまだ見えていましたが、そこから先は雲に覆われてしまいました。本州は梅雨の真っ只中。一方で那覇空港は晴れていて29℃との放送がありました。ちょうど梅雨明け発表の直前で、我ながらベストタイミングを選べたと思います。


高度を落として雲を抜けると…窓の外は海!何か南の島っぽい雰囲気!ここまで南に来るのは人生初なのでワクワクが止まりません。何島か知りませんが、いろんな島の周りがエメラルドグリーンでめちゃ綺麗でした。

小さな飛行場がある小さな離島もたくさん。空には積雲がモコモコと湧いていました。もう夏ですね。

10時前に那覇空港に到着。これから三日間楽しみです。やっぱり蒸し暑く、季節の先取りといった感じでした。

空港では「OTOPa」を購入。県外在住者向けの、バスが連続三日間乗り放題となるフリーパスです!高速バスや北部の国頭村方面では使えないものの、中南部のいろいろな観光地を巡るのであれば余裕で元が取れると思います。

今回購入したのはバスだけでなく、ゆいレールの一日乗車券も後で引き換えられるタイプにしました。一日乗車券は乗りつぶしを予定している3日目に使うことにします。


まずは国際通りを歩いてみようと、ゆいレールに乗って市街地へ出ることにしました。8分間隔の臨時ダイヤでの運転。ホームドアは設置途中のためか使用停止中で、係員さんが手動でチェーンをかけていました。運転士さんの制服がかりゆしなのが良いですね!

大阪モノレールと同じく運転台は右側にあり、左側は前面展望座席となっていました。せっかくなのでここに乗ってみましょう。

それでは県庁前で下車して国際通りへ!全国各地を巡ってきたので「初めて足を踏み入れる文化圏」の存在が久しぶりであり、歩いているだけで新鮮で面白かったです。ヤシの木の存在感もすごい。

…それにしても夏本番ですわ。蒸し暑いし日差しがキツい!途中でひと気のないアーケードに避難し、ついでにお昼もいただきました。

「ちゃるそば」で軟骨ソーキそばを注文!馴染みがなく味の想像がつかないのですが、どんな料理なのでしょうか…?

鰹だしのあっさりとした優しいお味。軟骨もトロトロで美味しかったです!

炎天下の海中道路から沖縄の海を眺める

再びゆいレールに乗り、古島で降りてバスでコザ方面へ。うるま市の海岸にある海中道路へ行ってみます!

バス停に向かって歩いていると、調べていた時刻表にないバスが到着!15分遅れ?よく分かりませんでしたが、系統は同じだったのでとりあえず急いで乗りました。


ゆいレールでは全国共通ICカードが使えますがバスは無理なようです。まあOTOPaなら呈示するだけなので特に問題はありませんね。琉球バス交通ではたまに琉球方言での自動放送がありました。

両脇に普天間基地を見ながらバスは北へ。フェンスに囲まれて別の街があるみたいでした。実際そんな感じですけどね…。


コザまでのバス沿線は都市間に田畑が広がるわけではなく、市街地がずっと続いている様子でした。そもそも大きな幹線を走っているからでしょうか。

沖縄市街の胡屋あたりには商店街もあり、どうやら繁華街の雰囲気。バスを降りたコザ十字路には謎の壁画がありました。ここで多くの路線が交差しており、乗換地点となっています。

沖縄の交通事情はよく知りませんが、始発から遠いバス停では、10分程度の遅れはデフォルトのようです。ちなみに次に乗る予定の屋慶名BT行きは30分遅れで来ました。全く来る気配がなく、バス停の位置を間違えていないか、見ているダイヤが間違っていないか何度も確認してヒヤヒヤでした…。

屋慶名BT行きはうって変わって郊外を走っていきます。車窓を眺めていると今更ながら、角張った白い家が多いように感じました。強力な台風に耐える家にはこういう造りが必要なんですね。

終点の屋慶名BTに到着。日陰のベンチでネコチャンがお昼寝していました。後ほど出てくるTweetの1枚目に写真を貼っていますのでお楽しみに…。さてここから徒歩で(!)海中道路へ向かいます。

これぞ私の想像していた沖縄の海!砂浜にうち上がっている白い石は珊瑚の欠片でしょうか?上を歩くとカラカラと高い音が鳴って面白いですね。

立派な平安座海中大橋を渡って「海の駅あやはし館」まで歩いてみました。海風が気持ちいいけど鬼のような日差しと暑さ。持って行った水分が一瞬でなくなりました。

屋慶名BTに戻って再びバスに乗ります。さっきのネコチャンはもうどこかへ行ってしまっていました。

名護のひんぷんガジュマルとネコ

安慶名で名護方面に乗り換え。ここもコザ十字路のような乗換地点ですが、どの位置のバス停がどの方面行きなのか案内が少ないのが気になりました。

窓の外を眺めていると旧石川市の街区表示を発見!こういうのを見つけるとちょっと嬉しくなります。

バスは海沿いの金武と宜野座を通り、辺野古から内陸に方角を変えて名護へ走っていきました。山がちで住宅も少ないゾーン。そして世冨慶で目の前に海岸が見えてきました!東西を横断したということですね。

今晩の宿がある名護で下車。少し歩くと、巨大な「ひんぷんガジュマル」が生い茂っていました。立派な大木です。

この近くにもネコチャンが屯していました。先ほどの屋慶名BTの主も併せてその可愛らしい姿をお楽しみください。

晩御飯は…行ってみようと思っていたお店がことごとく満席やら長時間待ちやらとのことなのでやめました。コンビニ弁当が美味しい。また明日に期待しましょう!

◆Day 2◆ 世界遺産の今帰仁城

今日も移動はもちろんバス。まずは今帰仁城(なきじんぐすく)跡へ行ってみます!出発地の名護十字路交差点は独特の雰囲気でした。

日曜の朝だからか交通量は少なめ。途中で海岸を走るゾーンがあり、朝から良い景色を見ることができました。


バスを降りたら今年初のクマゼミの大合唱!うるさい。一足早くこの季節を体験できて大変喜ばしゅうございます。しかもキツめの坂道を約15分歩いて上らなければならず、到着するまでに体力をそこそこ削られました。

それでは今帰仁城跡に入ってみましょう!

入城する門からして本州などの大和民族の城とは雰囲気が全然違いますね。積まれている石の形が不揃いで、城郭の石垣の高さも普段よく見る「城」と似ていないので不思議な感覚になります。

それにしても海の眺めは最高ですね!そして手前に見える石垣の円弧形状が美しい。朝で人も少なく、景色を独り占めできました。

城跡を出てから、隣にある今帰仁村歴史センターで展示を鑑賞しました。昔ながらの「シマ」(村落)の解説があり、よく照らし合わせてみると、この辺りはシマごとにバス停があるようです。まあある意味当たり前ですが…。

坂を上ってきた分、帰りはもちろん下り坂。目の前に海を見ながら坂を下るというのは糸魚川を思い出します。

美ら海水族館でサンゴ礁の魚を鑑賞する

さてここからバスに乗って向かうのは美ら海水族館です!沖縄の地理がよく分かっていないので意外だったのですが、今帰仁城から近くバスで10分ほどです。

巨大なジンベエザメのオブジェがお出迎え。館内入口は階下にあり、そこに続く下りエスカレーターでは目の前に海と古宇利島が見えます。

ご当地の「ちゅらうみサイダー」が良心的な値段でした。

いろんな生物がいっぱい。立地が沖縄なだけにサンゴ礁環境の展示が多く、普段馴染みのない私にとっては新鮮で嬉しかったです。

美ら海水族館の目玉と言えばジンベエザメのいる巨大水槽!一目見た瞬間に圧倒されました。水槽も魚もデカい…。そしてこの大きさと厚さと透明度を実現できるアクリルパネル、技術力の塊ですね。

2時間半ほどゆったり滞在しました。規模も大きくて面白かったです。名護方面に戻るバスで、疲れて寝ていました。それと、前日の海中道路で日焼け止めをちゃんと塗っていなかったツケが回って来てジンジンと痛みが…。

万座毛で奇岩の絶壁を鑑賞する

朝の出発地点である名護十字路で乗り換えて、次は万座毛へ!バスは沿岸を走るので景色が良い。でも万座毛が最寄りバス停から徒歩1kmと見て、また日焼けに怯えていました。

バスを降りてから、今帰仁城と同じく坂を上って到着!もうヘロヘロです。沖縄はレンタカーでの観光が圧倒的に強いわけですね。バスがせめて入口の近くまで乗り入れてくれれば…。

この真新しい建物で受付を済ませてから見学へ。館内奥から海岸に出て少し歩いてみると…。

これが「万人が座するに足る毛」、万座毛です!パッと見た感じは脆そう、すぐ崩れそうでちょっと心配…。本州でよく見る地形とは違う雰囲気でこれまた面白いですね。逆光で暗くなってしまったのはご愛嬌ということで。

一通り見て歩いて万座毛を後にしました。バス停の屋根に小さいシーサーを発見!ちょこんと乗っていてかわいいですね。

今晩の宿がある那覇方面へ。途中で通る嘉手納基地はかなりの規模。ずっとフェンスが続いていて物々しさを感じます。

嘉手納辺りからは市街地ゾーンに戻り乗客も増えてきました。そして道路も渋滞スタート。これはバスの到着も遅れそうです。バス移動の大きな難点はこれ、時間が読めないことなんですよね…。城間付近は幹線道路を6車線から8車線にする工事の真っ最中。さすが車社会です。


途中で通ったバス停「勢理客」は「じっちゃく」と読むらしい。これは全然分からん。というか今帰仁の方にも同じ地名があったような…?

バスは10分ほど遅れて到着。宿のある泊港周辺は、何かのイベントをやってそうな雰囲気で賑やかでした。

晩御飯は沖縄名物料理で

それでは晩御飯に出かけましょう。「花咲」でいただきました!

オリオンビールからスタートしてミミガー、海ぶどう、ラフテー、…。箸もジョッキもどんどん進みます。

そして泡盛も初めて飲みました。「忠孝」の水割り、泡盛と聞いて想像していたよりもはるかに飲みやすかったです。ほぼ焼酎に近いお酒なんですね。

〆はコンビニで売っていたブルーシールアイス!今回訪問した観光地でも何回か見かけましたが、専門店舗以外で一番安かったのがコンビニでした。しかも10%増量バージョンで何やら得した気分。普通にめちゃ旨い。

沖縄名物をいろいろと満喫できた夜でした。気分よくおやすみなさい。

◆Day 3◆ 戦争の爪痕を残すひめゆりの塔

最終日は月曜日。ゆいレールの一日乗車券と引き換えてホームへ行ってみると…車内は激混み!そもそも乗れるんか?というレベルでした。県庁前まで乗る人が極端に多く、その後はちょっと空きました。増車して3両化するというのも納得です。

小禄からバスに乗って、糸満BTで乗り換えてひめゆりの塔へ向かいました。壕のあった場所に名標とともに塔が建てられていました。

併設の平和記念資料館も鑑賞。地理的にも時間的にも、これまで実感が無さすぎたのですが、悲しい沖縄地上戦の一端を知り恐ろしさが押し寄せてきました。今、平和に生きているのが何やら変な感覚になります。

バスで那覇方面に戻り、赤嶺からゆいレールの乗りつぶしをスタート!昼間でもよく混んでいますね。地形の高低が激しいためか、線路も地上から高いところに敷かれています。

トンネルを抜ければすぐにゆいレールの東端、てだこ浦西に到着!ホームの端から眺めるとトンネルがすぐ近くに見えます。

駅前のロータリーは閑散としていました。さすがに平日の昼間だと、出歩く人も少ないのでしょうか。

守礼門と再建中の首里城を巡る

折り返して首里で下車し首里城公園へ行ってみました。首里からのルートは坂道と階段が多いようで、歩いている人はほとんどいませんでした。

守礼門は想像していたよりは簡素な感じ。でも色彩や細かい造形が美しい!そう言えば2000円札にも描かれていましたね。もう何年も出会っていませんが…。

首里城はさらに階段の上の方。今帰仁城と同じく、上からは円弧状の石垣が見えました。こちらも海が近くて眺めが良いです。

で、肝心の首里城は残念ながら2019年に燃えてしまったので現在復元中。2026年に復元完了ということで、またその時に観に来たいですね。ですが、平日だったおかげで復元作業の様子も覗くことができました。

燃え落ちてしまった龍の髭。これも立派な姿に復元されるのでしょうか。

それにしても前回の復元完了が2019年1月で、同じ年の10月に燃えたということでしょうか?これはつらいですね…。

琉球ラーメンで〆

そろそろ帰りの時刻が近づいていきました。最後は〆に「琉球ラーメン」をいただいて帰りましょう。小禄が本店の「通堂」で細麺とんこつラーメン!

では那覇から帰ります。飛行機はB777のデカいジャンボ、久しぶりでした。何か機首が黄色やな?と思ったらSTAR WARSとのコラボ機だったようです。C-3POによる放送が時折入りました!

日向灘を過ぎた辺りから、窓の外が雲に覆われてしまいました。本州はまだまだ梅雨ですね。伊丹空港には定刻で無事到着。お疲れ様でした。


今回は沖縄に初上陸しました。同じ日本とはいえ全く異文化の土地。景色も史跡も料理も、全てが面白かったです!次に来る時には、ぜひ県北や離島の方にも足を延ばしてみたいと思います。

次は、悪天候の中で佐渡島に上陸した話を書きます。

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