無題

5本のきゅうり

ゲーム会に出かけるとき、僕はその日に遊ぼうと思うボードゲームをあれやこれやとカバンに詰め込むのだけれど、「これもあったほうが良いかもな」と思ってカバンのすき間に忍ばせるゲームがいくつかある。たいていが短時間で遊べるいわゆる小箱系というヤツでこれがなかなか重宝するんです。

例えば、ゲーム会の開始時間を迎えてもまだ人の集まりが悪い。そんなとき、「じゃあ人が揃うまでこれでもやりましょうか?」と持ち出したりする。あるいは、こっちの卓は終わったけど他の卓が終わってない。同じメンツで繰り返し遊ぶのもなぁ、、、って時にも「じゃぁ他の卓が終わるまで、、、」といった感じでカバンからスッと取り出す。つまり、空いた時間を埋めるのにもってこいなゲームなのです。

こういう遊び方が出来るゲームにはいくつか条件があると思っていて、①ルールが簡単で、②人数の融通がきいて、③時間も都合が合わせやすい、④そしてなにより面白い。5本のきゅうりはこの条件を高いレベルで満たしてくれるなかなか稀有なゲームなんじゃないかと思う。

ルールの説明は5分も掛からないし(というか遊びながら説明するぐらいでも特に問題ないと思う)、人数もいちおう2~6人となっているけれど7人でも遊べちゃう。プレイ時間についてもサクッと1ディールで終わらせてもいいし、ルール通り最後の一人までやればそこそこの時間になる。

ただしここについては脱落した人が暇になってしまうので、ルールから外れるけど、「今のは練習ってことで、、、」なんて言いながら脱落しないで遊び続けることもできる。

もちろんルール通り遊ぶのが正しいんだろうけれど、この辺のいい加減さも受け入れてくれるような懐の深さがこのゲームにはあるように思う。

面白さについては文句なしで、トリックテイクらしい手札のマネジメントが分かりやすく味わえるし、ぎりぎりの線できゅうりを喰らわずに済んだときは思わずガッツポーズしたくなる。

というわけで、5本のきゅうりはここ最近の定番になっていて、ほぼ間違いなく持っていくゲームになっています。改めて見てみるとカードに描かれたきゅうりの顔もだんだんかわいく見えてきたりします。

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