トリックテイキングゲームについて

(この記事は、Trick-taking games Advent Calendar 2015 の 12/15分として書いた記事です)

みなさんはじめまして。Trick-taking games Advent Calendar 2015に記事を書かせていただくことになりました猫山です。普段は主にボードゲームで遊んでいますが、トリックテイキングゲームも大好きです。私は自分でゲームを作ったりしないので(作ってる方はただただ尊敬します)ゲーム創作については何も話せませんが、トリックテイキングゲームについて思うことを書きたいと思います。

※以降トリックテイキングゲームのことを単にトリテと書きます。


★トリテは食いつきが悪い?

私はオープンなゲーム会に参加することが良くあります。そこでトリテを遊ぶことがもちろんあるのですが、そういう場でたまに出会うシチュエーションがあります。

それは、他の方が「どんなゲームを遊んでるんですか?」と聞かれて答えた時に、あまり興味をもたれずに終わってまう、ということです。または他の卓には尋ねるのに、こちらの卓は覗き込むだけで聞いてこないということもあります。

これが他のゲーム(例えばカタンの開拓者や電力会社、枯山水とか)だと、「面白そう!やってみたい!」とか「難しそうだなぁ、、、」といった反応があるのですが、トリテは「なるほどねー」で終わってしまう。必ずってほどではありませんが、比較的そういった状況は多いような気がします。

そんなわけでトリテは他のゲームに比べて食いつきが悪いように感じます。(私の説明のしかたが悪いのかもしれませんが)

(ボトルインプ 不気味なイラストが魅力的です)

★トリテは難しいのか?

なんで食いつきが悪いのか考えてみると、トリテを遊ぶのは他のゲームに比べてやや敷居が高いかな、と感じます。

やっぱり大抵のトリテにつきもののマストフォローなどといった専門用語が分かりづらい。インストするときも「トリテって分かりますか?」とか「マストフォローって分かりますか?」から始めることが多いですし。相手に「分からないです、、、」と申し訳なさそうに(もちろん申し訳なく思う必要はまったくないんだけど)言われると、こちらも申し訳なく思ってしまう。

とはいえ、専門用語もランク・スート・リード・マストフォロー・切り札ぐらいが分かれば苦労しないし(少なくとも私は苦労してないです)、それも2分もあれば理解できると思います。難しくないですよ!

(ポテトマン フォローしてはいけない、という独特なルール)

★トリテは楽しいのか?

もう一つ食いつきの悪い原因として、見た目で面白さが伝わりにくい点があると思います。エルグランデやアグリコラみたいな如何にもボードゲーム!みたいな感じもないし、ジャングルスピードやおばけキャッチみたいな動きもないし、テレストレーションやワードバスケットみたいにワイワイ盛り上がる感じもない。

数枚の手札を眺めてウンウン言っているのは、はたから見れば何をやってるのか分からない。良く言えば超シブいし、普通に言えばまぁ地味だ。しかしながら、トリテには他のゲームと同様に「面白さ」がある。これは間違いない。

エリアマジョリティー、ワーカープレースメント、交渉、ブラフ、アクション、ダイスロール等々ゲームのカテゴリはいろいろあるけれどもトリックテイキングはそれらと同様の深さと多様性を持っているジャンルだと思う。

(エグザクティカ スートが4種類!?)

★棋は対話なり

ちょっと話は変わって、私は将棋を観るのも指すのも(ヘボですが)好きなのですが、将棋の世界には「棋は対話なり」という言葉があります。一言で言えば、将棋を指す時には、相手の指し手の意味を読み取る必要があって、それは対話のようなものだ、という意味です。

例えば一方が飛車先の歩を突けば「私はこちらから攻めますよ」ということを意味し、それに対して他方が「それなら私は反対側から攻めますよ」とか「そちらから攻めてくるなら守りを固めましょう」と指し手で示すわけです。

対話なので自分の好き勝手にやるのではなく、相手の指し手の意味を汲み取ってそれに応える必要がある。将棋とはそういうものなんだよ、というわけです。

(dois スートとランクが分かれてる他にはちょっとないゲームです)

★トリテの面白さ

ボードゲームにもそういった要素を含むものは多くあり、その中でもトリテは、そのいわば無言のコミュニケーションの要素が顕著であるように思います。

例えばリードがハートなのにスペードが出てくればそれは「私はハートを持ってません」といっている訳だし、スペードが切り札であれば「ハート持ってないけど、トリックは取りたい」と言っているわけです。

将棋と違うところは、将棋は相手の手が完全に見えるのに対して、ほとんどのトリテは手札が非公開なので、その対話も推測の域を出ないというところです。

私はそこがトリテの醍醐味のように思います。

相手はトリックを獲りにきているのか?どの程度手札が強いのか?ゲーム全体の状況(誰が勝ちそうか?とか)場の現状(どんなカードがでているのか?とか)を統合的に観て勝負に出るか、ガマンするか判断する必要があります。

そして相手も私の出したカードをみて推測を重ねるわけです。このようにお互いに読み合うわけですが、これがハマると実に気持ちいい。もし、いままでトリテをあまり遊ばれてないようでしたら是非遊んでもらいたいと思います。

(七つの紋章、七つの部族 チーム戦のトリテ)

★是非遊んでもらいたいトリテ

最後にいくつかトリテを紹介したいと思います。

トリテとは何か?という定義は良く分かりませんので、もしかしたらトリテじゃないもの含まれるかもしれません。そこはご容赦下さい。どれも面白いのは間違いないですから。

・ウィザード

非常にベーシックなトリテ。ラウンドの開始時に何トリック勝つかを予想して当たればプラス点、外せばマイナス点。規定のラウンドを経て点数が最も多い人が勝ち。じっくりしっかり遊びたい人にお薦めしたいゲームです。お店では最近あまり見かけませんがamazonにはあるみたいです。

・ペッパー

こちらは失点を少なくすることを競うトリテ。昔の作品なのですが最近リメイクされて手に入りやすくなりました。要はトリックに勝たなければいいのですが、そうは簡単にいきません。ラウンド終盤にかけてドラマチックな展開がしばしば起きるのでとても盛り上がります。9人まで遊べるというところもプラスポイントです。

・5本のキュウリ

 各ラウンドの最後のトリックで勝ってしまうとマイナス点という、ちょっと変わったゲームです。とはいえ途中のトリックは適当でいいかというとそうではなく、しっかり手札をマネジメントする必要があります。ルールも単純で、しかも短時間で終わるので軽めのゲームで遊びたいときに重宝します。


・シュティッヒルン

 マストフォローではなく、手札から好きなカードが出せる(メイフォローといいます)というゲームです。好きなカードを出せるのでプレイが楽かというと全然そんなことはなく一歩間違えるととんでもないマイナス点を喰らって再起不能になります。ルールはかなり独特で、他のトリテとはまったく異なったプレイ感です。針の山を彷彿させるチクチクヒリヒリした感じを味わいたいという方は是非試してみて下さい。


以上です。だらだらと書いてしまいましたが、ここまで読んでくれた方、どうもありがとうございます。

これまであまりトリックテイキングゲームで遊んだことがないという方は年末年始のお休みの際に是非遊んでみてください!


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猫山福太郎

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