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『SUNABACO今治』へ行ったら2回も生き返った話 【番外編】

この記事は猫山が2023年9月にSUNABACO今治でセミナーをした時の旅行記【番外編】です。本編に収まりきらず、外出ししましたw 【後編】の後のお話です。内輪ネタ前提で書いてますごめんなさい。

2023年9月3日
《2日目 今治〜香川県高松市》


セミナーが終わってから、多くの方とお話をさせていただいた。30分以上話していたと思う。

色々な方とお話しできるのは本当にありがたいことだ。もっとお話ししたかったが時間である。これから高松に行かなければならない。

高松へはなんとみやさんが送って下さることになっている。みやさんはSUNABACOの公式サポーターとも言える方で、控えめに言って神である。僕も過去何度もお世話になっている。

疲れ果てているのでめっちゃありがたい。マジで助かる。LOVEである。

同行者はいつもの副サラ。副サラは副サラである。いつも朗らかでバカ喰いなのである。

驚いたのだが、JAZZライブの日の朝、副サラは朝からハンバーグカレーを食っていた。

朝からハンバーグカレーはクレイジーだが、まあいい。俺だって朝カレーしないわけじゃないし。

問題はその後である。

さっきのカレーから1時間もたたずに今治名物焼豚玉子飯+ラーメンを食べている。こいつ大丈夫かと思う。お前の胃袋は4次元ポケットか? 「いけますよ!」じゃねえんだよ。どうなってんだお前の消化器系は。

いつも過剰に食う地球に優しくない副サラだが、正直羨ましい。僕は旅先ではあまり食欲が出ず、名物をたらふく食べることができた試しがない。遠慮も躊躇もなく喰らい尽くす副サラが羨ましい。その胃をよこせ。

みやさんに乗せていってもらうと書いたけど、運転するのはやらかい貝さんである。

やらかい貝さんはSUNABACO高松のスクール生である。Xでもチラチラ見かけたのでお顔は知っていた。昨日のJAZZライブの後の懇親会で初めて挨拶させていただいたのだ。

話を聞くと、僕のセミナー後は高松に帰るという。なら一緒に行きませんかと声をかけた(自分の車でもないのに)。快諾いただいて同行となったのである。

実はやらかい貝さんは元タクシードライバーで2種免許をもっている。なら運転ヨロ!!ということで運転はやらかい貝さんになった。みやさんは二日前に東京日帰りをしており、今治まで自分で運転してきたので内心もう運転したくないと思っていたらしい。渡りに船である。

社内で色々お話をさせてもらう。みやさんと副サラとは何回もあっているのでもう気さくにお話ができる。やらかい貝さんとは初めてだが、初めてとは思えないほど気楽にお話ができる。ベラベラ喋って楽しい社内である。

やらかい貝さんの運転技術がすごくて、車がめっちゃスムーズに走る。なんというか、新幹線に乗っている感じだ。さすがだと感心してしまった。


本日の一つ目の目的地である「おか泉」に到着する。

ここは有名店であるが、みやさんが一番好き(だったかな?)といううどん店である。ここは香川県。やはりうどんでしょう。嬉しい。

「ひや天おろし」

名物、というか看板メニューの「ひや天おろし」をみんなで注文する。

見ての通り、大きな海老天2本と芋とカボチャの天ぷら、そして大根おろしが冷たい麺に乗っている。ここにツユをぶっかけるという寸法だ。まずいわけがない。

実際に、アホほどうまい。麺がいい。この硬さと厚みがベストと言いたくなる。好き。LOVEである。また海老天も立派なこと。これもうまい。

これでおいくら万円なのか。なんと1100円である。1100円である。驚いてしまう。

「安いですね!」といったら、3人から苦い顔をされた。なんで?

どうやら当地の人からするとうどんで1000円越えはちょっとありえないらしい。確かにここおか泉でかけうどんがで400円を切っているみたいなので(HPで確認)、さもありなんといった感じである。

とはいえ大海老天2本で1100円は安いと思う。しかもこのクオリティでだ。香川県の消費者が厳しいのはわかるけども、デフレの原因を見た気がした。香川県民は地元の食文化の維持のために値上げを受け入れるべきではないか? うどんは香川県民を甘やかしすぎだ。岸田政権のせいである(違う)。

そして驚きの作法も教えていただいた。香川県民はぶっかけうどんのツユを完飲しない。

ツユ自体が塩分が高いので残すそうだ。まじか。いや俺ラーメンみたいに完飲したいんですけど。天ぷらの旨味も移っているであろう最高のツユ。ダシも最高のツユ。許されるなら浴びたいくらいである。でも飲んじゃダメって圧力を隣のみやさんがかけてくる。

ここで飲んだら未開人扱いになりそうなので泣く泣くスルーした。地元仕草は旅の基本であろう。



すっかりご馳走になり、満腹になる。ここから一路高松を目指す。

目指すは、高松名物骨付鳥の名店「一鶴」である。

骨付鳥はXでフォロワーさんが食べているのを何度も見ていた。その度に悔しい思いをしていたのである。

僕が前回高松に来たのは今年の1月。セミナーのために行った。

その時は長女と行き、二日間のイベントをこなして帰ったのだが、なにしろ時間がなかった。何度も言うが僕は旅が下手なのである。今はちょっとマシになった方だ。

高松の名物をぜんぜん食すことができず帰郷したことがシコリのように残っていた。今回はその無念を晴らす。

一鶴は人気店であり、予約をいれても1時間は待つことになった。時間があるのでみやさんが周辺を案内してくれる。

高松中心部には立派なアーケード街がある。日曜なので人も多い。なんでもこのアーケード事業は成功事例とされており、他県から視察に来るほどらしい。確かに賑わっているし、いい感じである。


歩いていると、蕎麦屋が目に入る。

ここに来るまでの間に、みんなに質問をした。

「香川県にうどん屋さんが多いのはわかりますけど、お蕎麦屋さんってないんですか?」

その答えは「ほぼ無い」だった。全く無いくらいの勢いだった。

(かわいそうに、蕎麦はうどんに駆逐されたのだな……。まああれほど美味しいうどんを食った後だとわからなくもないなぁ……。)

と、香川の地の肥やしとなって消えていった蕎麦たちに思いを馳せながら歩いていたら元気な蕎麦屋が目に入ったのだ。

「あるじゃねぇか嘘つくんじゃねえええええ!!!!!」

と、やら貝(呼び捨て)を責める。

やら貝は「おかしいなぁ…」とか言っている。おかしいじゃねえよ元気に看板上げてんじゃねえか!!とさらに責める。しばらくしたらまたあった。どないやねん。蕎麦屋に謝れ。

そもそも最後に蕎麦を食ったのはいつなのかと聞いても覚えがないと言う。なら仕方ないのかも知れない。

うどん県の人間には蕎麦屋の看板は目に入らない。香川の蕎麦屋はまるで異教の地で隠れて祈りをささげるマイナー教団である。

ともかく、香川のお蕎麦が絶品である可能性はある。てか、うどんがこれだけ美味しいのだからその可能性は高い。なので実際に食べてみることをやら貝と約束する。レポート提出も同意した。

それが9月3日の話だが、このnoteをアップする段階でまだ報告がない。忘れているかも知れないのでわざわざこのnoteに盛り込むことにした。俺は待ってるぞ。やら貝。


みやさんに案内されてなんだかおしゃれな空間に入る。どうやら良さげなお土産、というか地域の特産品的なものが買える店のようだ。

写真を撮るのを忘れたのが悔やまれるが、どれもこれもいい感じにおしゃれな代物ばかりである。みやさんはいつもいい感じのお土産を準備されているが、なるほどこういうところを知っているのだ。

僕もお土産にはいつも悩むので、地元にこんな店があるとありがたいと思う。もしかしたらあるのかも知れないが(ありそう)、見つけられていないのだ。ここらへんがダメなところである。ちゃんと探せ。

ありがたく家族へのお土産を買わせていただく。ここには是非また来たい。


そうこうしている間に、予約の時間になり一鶴に入る。

想像していたのはくたびれた雰囲気のある街中華の店構えだったが、清潔感のあるモダンな感じの店内であった。靴が張り付くような床を想像していたのに拍子抜けである。儲かっているのだろう。

ここでは骨付鳥以外の選択肢はない。実質的に一択である。

親とひながある。親は歯ごたえがあって、ひなは柔らかい。初心者はひなということで僕はひなを頼んだ。でも親も食べてみたかったのでシェアを前提で一つ注文する。

そうすると、まずキャベツが出てくる。キャベツが皿にのってくる。それだけ。

キャベツ それ以外の感想はない

「これはサラダなの?」というと、副サラがツボっていた。ポジション的にはサラダのはずである。最初に出てくるところもサラダっぽい。サラダやろがい。

で、本命が来る。

骨付鳥 ひな

やっとご対面である。嬉しい。口に運ぶ。

スパイシーである。辛い。そうかこういう味なんだ!と感心する。完全に好きな味である。ビールと最高に合う。合いすぎる。これ書いていて食べたくなってくるほどである。(食べたくなってる)

オーダーの時にカットするかどうか選べる。僕はカットを選択したが、やら貝はカットなしだった。つまり、骨を持って豪快にかぶりつくスタイルである。おとなしい見た目なのに豪快に行くのである。やるなあ(何が?)。僕は素人なので大人しく食べる。

ひなは確かに柔らかい。美味しい。で、親はどうなのかと思い、シェア用に頼んだカットされた親へ箸を伸ばす。

取れない。肉が切り離されきってなくて取れない。副サラと2人がかりで引っ張っても取れない。笑けてくる。どうなってんだこれ根性ありすぎやろこの鶏。

仕方なく店員さんにお願いして再カットしてもらう。負けた気分である。


信じられないくらい満腹になり、満たされた気分で店を出る。

みやさんにホテルまで送っていただく。本当にありがたい。流石に体力も限界である。

再会を誓って、解散となる。本当に楽しい時間であった。


ホテルの部屋に入って、すぐに風呂に入って倒れる。オールアウト。しかし、どこを切っても最高の1日だった。

幸せものだなあと思い、寝る。




2023年9月4日
《2日目 香川県高松市〜帰郷》


目が覚める。体調は問題ない。

今日は地元に帰る日だ。全日程を無事終えたことに朝から安堵する。

さて、身支度を整えて駅に向かおう。そう思いシャワーを浴び髪を乾かし整髪料をつけようと……

ない。ジェルがない。今治に忘れてきた。あかん。

やってしまった。忘れ物だ。注意していたのに。がっかりである。

となればボサボサの髪で出るしかない。でも、髪ボサのおっさんはとにかくみっともない。そんなのは嫌なのである。

ボサボサってかパッサパサ

困ったらコンビニ。コンビニは全てを解決してくれる。

トイレでセットした

ことなきを得た。

朝食ついでに瓦町フラッグスのスタバへ行く。前回の高松の時もここで過ごしていた。とても落ち着く良いスタバである。好き。

かなり好き

Xをしつつ朝食を取る。胃も落ち着いた。さあ、高松駅へ行こう。


バスで高松駅へ。高松駅は初めてである。とても綺麗な駅でびっくりした。

かわいい

あとは特急に乗って岡山へ行き、新幹線で名古屋、そこからバスである。しかし、このまま香川県を後にするのはなんだかもったいない気がする。もう一回うどんを食べたいじゃないか。

で、駅正面にある「めりけんや」にダイブする。

すぐ近くにある

入ったものの、ルールがわからない。オロオロしてたら女性の店員が「やれやれ、ど素人がきちゃったよ」といった感じで説明してくれた。女性の冷たい感じは嫌いじゃない。

茹で上がるまでに天ぷらなどを取ってみる。アスパラとゲソ。とても美味しい。特にアスパラが感心した。ものすごく甘い。どうやら特産みたいだ。

どっちもデカイ

いよいよ主役のうどん。釜玉ってやつである。

やはり釜玉は食べたい

美味しいのだが、僕は「おか泉」の方が好きだ。うどんの厚みとか歯ごたえがあっちの方が僕にあってる。でもコンディションで変わるかも知れない。

なんにせよ大満足で店をでる。これにて四国グルメはおしまい。僕にしては満点の出来であろう。


特急に乗り込む。この電車は瀬戸大橋を走ることになる。もちろん初めて渡るから景色が楽しみである。早速乗り込む。

まさかの半地下席。2段になってる車両の1階。うそだろ。目線ホームやん。

うそだろ

指定席でこれか!と驚いたが、この上の2階席はグリーン車のようである。知らなかった。調査不足。知ってたらグリーンにしたわ。相変わらずの失態である。嫌になってくる。

絶望的な気持ちになったが、意外と景色は見えた。まあ、これでいいとしよう。

わりと見える

岡山に着く。駅から出る時間はない。即新幹線に乗り換えである。

桃らしい意匠があちこちに

何も買わずに新幹線に乗り込む。あとでシャインマスカット買っとけばよかったと後悔した。


名古屋に着く。ここまでくると何も感じることはない。名古屋は名古屋である。

バスまで時間がある。夕飯を食っておきたい。クソ暑いから熱いものは避けたい。ならば、答えは一つである。

つけ麺は正義

頑張った自分へのご褒美。大好きなつけ麺。これよこれ、と言いながらズバズバ食べる。至福。


時間となりバスへ。これで移動は最後となる。



今回の旅を思い返す。場面と、心を再現する。

何が心に残ったのか、丁寧に自分と対話する。もちろん、noteを書くためだ。noteを書くことで、僕の旅は完結する。

構想を練るこの時間は、悪くない。口元が緩んでしまう。


運転手さんが工事でバスが遅れるとのアナウンスをしている。全然構わない。

もう少し、浸らせてほしいと思っていたから。





《おしまい》






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