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SUNABACO江別 『Light My Fire』 【後編】

この記事は猫山が2023年4月22日にSUNABACO江別でセミナーを開催した時の旅行記【後編】です。前編、中編から読んでいただいた方がいいです。

前編はこちら↓

中編はこちらです↓




2023年4月22日
《2日目 江別》


いよいよイベントが始まった。

まずは、しゃおり先生の『じぶせかノートのワークショップ』。その次が僕のnote講座。そして本日のメインである(株)SUNABACO代表取締役であるなかまこさんやつしろサニーサイドファームの「農家の嫁」ことあかねちゃんのトークイベントの3本立てとなる。

しゃおり先生は公務員の立場を捨ててイラストレーター等の道を選んだ方である。人の相談を受けてそれを言語化しイラストに落とし込んでいく技がすごい。僕のセミナーも書いていただいた。マジですごい。

これを短時間で書いてしまう

なかまこさんとあかねちゃんのトークイベントでは最前列に陣取り、iPadと睨めっこしてリアルタイムで書き込んでいた。その姿は鬼気迫るものがあった。本当に全然顔を上げないので、まるで話を無視しているように見えるが、おそらく誰よりも集中して聞いていたと思う。

普段は柔らかな笑顔の素敵な方だが、書き込んでいる最中は目が完全にイッている。半端ない集中力。声をかけると噛みつかれる気がする。それくらいのレベルである。

なかまこさんとあかねちゃんのトークイベントには、夫である健太くんも参加していた。ご夫婦での登壇。仲睦ましい素敵な夫婦である。

僕はあかねちゃんの婚活noteを全て読んでいるので、この夫婦が成立するまでの流れを全て知っている。気分はほぼ身内である。2人が並ぶのを微笑ましく見る。

だがトークの内容は全然微笑ましくない。あかねちゃんの狂気とも言える執念と行動力に圧倒される内容だった。

彼女は基本的にコミュ強の強キャラだ。であるが、それはこれまでの人生の経験と努力によるものだとわかる。生まれつきなんかではない。

僕も大いに刺激を受けた。やるか、絶対やるか。そんな気持ちでやってきていたが、どこかに気の緩みがあったのかもしれない。なかまこさんとあかねちゃんを見習うと誓う。

そして、いつもながらなかまこさんのモデレーターとしての能力の高さにため息がでる。素晴らしい進行と言葉の引き出し方と聴衆を飽きさせない流れ。時間があっという間に過ぎる。その面でも学ぶものが多い。でもできる気はしない。

僕のセミナーも無事に終わった。しっかりと2時間魂を込めた。きっとご満足いただけたと思う。

会場は大入り
SUNABACOパーカーを着て

反省点としては、スライドが100枚あったので参加者のメモや撮影が追いつかなかったことだ。事前に資料配布するわけではないので配慮が必要だった。ここら辺は次回の課題になる。

今回のセミナー内容は下記のnoteとほぼ同じなので、振り返りたい方はどうかご購入をお願いします!! 「安すぎだ!!」とお叱りを受けるほどの自信作です!

なんにせよ、セミナーを無事終了することができてホッとする。十分に報恩ができたかどうかわからない。でも全力は尽くした。

そして、お楽しみの懇親会である。

じゃない、懇親会という名の相談会が始まる。

北海道でのラストダンスが始まる


SUNABACO江別には長いカウンターがある。以前は居酒屋として使用されていた名残だ。これが大変いい味を出している。

北海道でおそらく3杯目のラーメンを食す副サラ
hfujiiさんがコーヒーを豆から淹れてくれる。美味。

僕はカウンターの向こう側に陣取り、みなさんのお話を聞くという設定のようなので、おとなしくカウンターに立っている。

すると、次から次へと皆さんがお話に来てくれる。状況は下の写真を見れば概ね理解できると思う。

後ろ姿の人物が猫山

本当に多くの人とお話をさせていただいた。

スタートアップにトライしようか悩んでいる方。

不動産投資をやりたいと思っている方。

子育てと親の心配が重なっている方。

皆が、それぞれに悩みを抱えて生きているのがわかる。僕だって悩んでいる。そう、皆同じなのだ。

人生に対して悩みのない人間は、SUNABACOには来ない。

悩んでいるけど答えが出ず、ここに答えがあるんじゃないか、答えを持つ人と出会えるんじゃないかとほのかな願いを持って、SUNABACOの扉をノックした。

その気持ちは、僕には痛いほどわかる。

「ああ、ここには俺に必要なものがある。間違いない」

そんな天啓にも似た突然の確信によって、僕は2022年7月にSUNABACO八代にダイブしたのだ。

あの時、確かに僕の心に火がついた。点火されるのを感じた。

そんな瞬間を、きっと長い間待っていた。

その瞬間が、ついに来た。そう感じた。

あの夏、僕が感じたことを、ここに来たみんなも感じていたに違いない。

だからこそ、今日この場に引き寄せられている。

心に火がついた人たち。だからこそ、みな一様に目に光がある。

そんな空間にいられる。一員としてポジションが与えられている。本当にありがたい。

そして、僕はさらに感動することになる。



彼は、ずいぶん遠くから来ていた。名前はAくんとする。

来場者の中ではずいぶんと若い方だ。おそらく最年少だったと思う。

爽やかな見た目と端正な顔立ち。まるで舞台俳優のようなキレのある美顔である。でも、まだこの場に馴染んでいないような、そんな浮遊感を感じさせていた。

SUNABACO江別の卒業生だろうか? 僕はTwitterでしかSUNABACO江別は見ていなかったので、全ての卒業生や関係者を知っているわけじゃない。彼がどんな関係性でここにいるのか全然わからなかった。

そんな彼が僕に近づいてくる。そして、声をかけられた。

「わたし、質問箱で質問した者なんです」

びっくりして腰が抜けそうになった。マジか!

まさか質問箱の質問者さんと顔を合わせる日が来るなんて想像もしていなかった。それがまさか今日とは。

Aくんの質問に対して回答したnoteは下記のものだ。

僕はこれまで何本か質問回答回として質問の回答をnoteにして公開している。その内容ははっきり言って激辛だ。あえてそうしている面もある。

なので、回答が相手にちゃんと届いているか、受け止めてもらっているかとても気になっている。ありがたいことに多くの質問者さんからお礼の言葉をいただいている。

Aくんには、わけあって事前にDMで回答noteを見せていた。その後、「涙が止まりません」との返答をいただいていた。よかった、受け止めたもらえたんだと安堵していたのだ。

その彼が、いま目の前にいる。

正直言って、相当混乱していた。どう対応したらいいかわからない。僕は質問者さんと直接会うなんて想定していなかったのだ。

Aくんは、僕がSUNABACO江別でセミナーをやると知って、江別行きを決めたという。

20代前半の若い男の子が、わざわざコストをかけてこんな中年男に会いに来たのだ。

普通はそんなことはしない。でも、彼は実際に今ここにいる。そして、また涙している。

僕のnoteは、彼の心に確かに火を灯したのだ。


僕はセミナーで、人に伝えるには「祈り」が大切だと言った。

祈りとは、目の前にいる相手にのみ行う行為ではない。どちらかといえば、目の前にいない人に向けて行う行為だろう。そして、その対象は会ったことのない人でも構わない。

祈りには質量はない。空気を振動させるでもない。熱を発するわけでもない。

でも、伝わる。

僕はそう信じて、祈りを込めてnoteを書いている。

彼は、僕の祈りが伝わったからここに来たのだろう。noteに込められた祈りを、彼は感じてくれたのだ。

計らずして、今日のセミナーの内容が真実であることが証明されていた。思わず、震えた。

noteが持つ力。文章の力。動画全盛においても、テキストはその価値を失わないとセミナーで僕は吠えた。

彼が、それを証明してくれたのだ。

ありがとう。本当にありがとう。会いに来てくれて、本当にありがとう。

彼は僕に救われたと言ってくれたが、それは大間違いだ。

本当に救われたのは、僕なんだよ。

君は1人の男を救ってくれた。

君は恩人であり、そして今日から友だ。


多くの人と交わり、そして心が熱くなる夜。

人生でも指折りの最高の夜。

春の北海道は寒いと聞いていたが全然違った。

こんなに熱くなるなんて、想像してもいなかった。






2023年4月23日
《3日目 札幌〜帰郷》


目覚めてみると体調が悪い。そして、またしても部屋が暑い。

当たり前だ。昨日と同じ部屋なのだから。


昨晩部屋に戻ったのはおそらく午前2時頃だったと思う。イベントの後、SUNABACO江別からタクシーで札幌に戻り、木村さんYuichiro Kimuraさんとハマチさんとそのまま飲みに行ったのだ。

流石に疲れ切っていて半分死んでいたと思う。もうよく覚えていない。ハマチさんに叱られたのはよく覚えているけども。

今日は最終日で、帰る日でもあるが、なかまこさんが皆を連れて観光ツアーをしてくれる日でもある。

しかし、体調は最悪である。

「行けるか?」と、自分に問い合わせてみる。

「無理すればいけるかもしれないが、途中で体調悪化して車で休んでたりするとみんなの楽しい時間に水を差すし、予定変更して札幌に蜻蛉返りさせてしまうかもしれないが、どうか?」

それはダメだ。絶対にダメだ。申し訳なくてぬパターンだ。

諦めて、なかまこさんに不参加のDMを送る。本当に申し訳ないし、残念である。でも、みんなの時間を台無しにするリスクは犯したくない。

そもそも、体は昔から強くなかった。無理するとすぐにダウンしてしまう。ここら辺は全然変わらない。なので諦めている。

本当なら飛行機にギリギリ間に合う時間までホテルで寝ていたかったが、チェックアウトの時間もあるからそうもいかない。なので10時のチェックアウトギリギリまで寝ることにする。やれやれ。


10時過ぎにホテルをチェックアウトする。

体調はいぜん良くないが、少しはマシになってきていた。

よく考えれば昨日の夜もほぼ何も食べていない。昼に食べたスープカレーが最後のまともな食事である。このままじゃ体調など戻るわけがない。

なんとか食欲は戻りかけていたので、何か食べようと思う。ここは昨日食べそびれたラーメンが食べたい。副サラはおそらく北海道に来て4杯は食べている。あいつが4杯で俺がゼロとかおかしい。僕の方が偉い人なのに

絶対にラーメンを食べてやると誓って札幌駅に向かう。そうすると、魅力的な垂れ幕が目に入る。

札幌駅横のビル

「札幌らーめん共和国」に入国する。

ワクワクする作り

入ってみると多くのラーメン屋さんが軒を連ねている。どれにするか迷わない人なんているのだろうか。それくらいある。

考える力もないので、えいっ!てな感じで適当に入ってしまう。そして着丼。

よい表情の味噌ラーメン

北海道といえば味噌ラーメンだし、体調も悪いから味噌で暖まりたかった。これが本当に美味しい。カロリーが足りずにシオシオになっていた身体に熱が行き渡っていく。食欲が上がっていく。完食してしまった。

身体に火が入り、体調も上向いてきた。とはいえ今から皆さんと合流するにも時間的に申し訳ない。1人で過ごすしかない。

その頃の皆さん。とても楽しそうである。

ここから1人で観光する気力も体力も流石にない。時間まで大人しくしていることを選択する。となれば行くところは一つしかない。

札幌2カ所目のスタバ

駅の横に紀伊國屋があり、その2階に素敵なスターバックスを見つけた。ここで休むことにする。ダラダラと過ごさせてもらった。

時間になったので新千歳空港に向かう。

札幌よ、さらばだ。


新千歳空港は結構混んでいるように見える。今日は日曜日だから当たり前かもしれない。

こうやって見るとそうでもないかも

チェックインまでは時間がある。ぷらぷらしていたらお腹が減ってきた。最終日の最終盤に来て食欲が湧いてくる。まったくうまくいかない。僕は本当に旅が下手なのだ。

最後は海鮮が食べたい。北海道で海の幸を食べないなんてどうかしている。そう思ってお店を物色する。

で、注文したのがコレ

アホの所業である

なぜ、お前は生の海鮮を注文しないのか? 今この画像を見ても腹が立つくらいである。でもその時はなんだか天丼が食べたかったのだ。右上に見えるお刺身がアホほど美味しかった。だったらなおさらである。アホか。

まあともかく満腹である。これで北海道のグルメは終わり。

チェックインに向かう途中にカフェがあり、なんの気なしに目をやると、なんと木村さんがいた。

真剣にnoteを書かれていた

気づいて欲しくて店の周りをうろついたり手を振ったりしてみたが、集中状態で全然気づいてくれない。腹が立ったので店まで入って(注文しない)声をかけた。とてもびっくりされていた。そのリアクションに満足である。最後に木村さんに会えてよかった。

昨日の今日で木村さんはもうアウトプットをしている。すごい。体調崩している僕とは大違いである。反省である。

いよいよ離陸の時間になる。

さらば、北海道。きっとまた来るよ。



SUNABACO江別で感じた『熱』。それは僕だけが感じたものではない。

しゃおり先生と、僕と、あかねちゃんと健太くん、そしてなかまこさんが伝えたことに共通するのは「覚悟」だったと思う。

覚悟なくして、今の自分は越えられない。今の自分を変えることはできない。より良い人生を掴むことはできない。

打ち合わせもないのに、通底するものは同じだった。

参加したみんなも、その熱にあてられていた。その証拠に、イベントの後は多くの人がTweetしnoteを書いていた。中には決意表明もあった。

あの日、みんなの心に確かに火がついた。

でも、火は勝手に燃え続けるわけじゃない。そのまま放置したら、そのうち消えてしまう。そうしたらまた、以前と変わらない日々に戻ってしまう。

火がつくのは大切なことだ。でもそれ以上に大切なのは、その火を絶やさないこと、そして、大きな炎にしていくことだ。

それができなければ、あなたはこれまで以上に苦しむことになるかもしれない。「火がついた状態」を知ってしまったから。その賦活された感覚を知ってしまったから。

だから、また火をつけてもらいたくてSUNABACOに足を運ぶかもしれない。それもいいだろう。

でも、それを繰り返すのなら、考え直した方がいい。

火は、誰かにつけてもらったっていい。でもその火を育てていくのは自分しかいない。

一回消えた火をまたつけにもらいに行く。それは否定しない。でも、それを繰り返すのは愚かなことだ。他責と言われても仕方ないだろう。

SUNABACOでもらった種火は、消すことなく大切に育てるべきだ。絶対に消さない。自分でどんどん燃料をくべて、風を送り込んで燃やしていく。いつか自分の望むところまで到達できるように。

覚悟とは、そういう意味だ。

もし、覚悟し努力をして日々を過ごす中で、少し疲れて誰かの前向きな姿勢に触れたくなった時は、SUNABACOに来ればいい。

同じく心を燃やす人が、共感をもって接してくれるだろう。

そして、あなたはまた賦活されて歩み始めることができる。

火をつけてと甘えてばかりでは、あなたはどこへもいけない。

ついた火を絶対に絶やさない、そんな覚悟で生きよう。

そんな人こそ、SUNABACOは支えたい。

そんな人を、SUNABACOは決してひとりにさせない。


心についた火を消すな。覚悟を持って燃やし続けろ。

安心していい。同じように足掻く仲間がいる。

SUNABACO江別でみんなが感じたのは、暖かくも激しい『熱』だったに違いない。




お礼が遅くなり大変恐縮ですが、中村様、若林様、いぐお様、小野様、克俊様、かんた様、この度は大変なご厚遇を頂戴いたしまして誠にありがとうございました。おかげさまで無事セミナーを終えることができ、また大変貴重なお時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございます。

今回のイベントにご参加いただきました皆さま、並びにお土産の品を頂戴した皆さま、本当にありがとうございました。江別の熱さ。驚くほどのものでした。きっとまたお伺いすると思います。


猫山課長



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