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留学中、不登校中。このまま大学続けるか、退学するか

私は高校卒業後海外の大学に進学した。今の大学は2か国目、2つ目。一つ目はアメリカ、二つ目はオランダ。一つ目の大学を2年間で卒業後、今の大学に進学した。この今通っている大学で、初めての感情に悩んでいる。それはカルチャーショックなのか、適応障害なのか、鬱なのか、よくわからない。このあたりの症状はなんとなく自分が当てはまるものだ。あるいは単なる怠けなのかもしれない。


3年ぶりの花粉症、授業のキャンセル

3月、私は花粉症になった。3年ぶりである。アメリカでは自分のアレルギーの原因となる植物が少なかったのか、全く症状が出なかった。だから花粉症を久しぶりに発症して、あまりの苦しさに驚いた。嗅覚が麻痺し、鼻呼吸もできない。まるで水中でずっと息を止めているもたいだ。鼻水も止まらない。ハンカチで抑えているか、ティッシュを常に掴んでいる。花粉… 鼻炎… これだけ春を恨んだのは初めてかもしれない。
花粉症になって数日後、ある教授がインフルエンザになり、授業がキャンセルになった。やった。大学に行かなくてすむ。運よく、その翌日も授業がなかったので私は土日を含め連休をゲットした。私は連休しっかり休んで月曜日から大学に復帰するつもりでいた。


学校、行きたくない

月曜日になった。花粉症は少しましになった。しかし私はどうしても部屋から出て学校に行く気力がなかった。火曜日、水曜日、木曜日… とうとう一週間休んだ。
私は花粉症のせいにしつつ本当の原因がわかっていた。学校に行きたくない、学生に会いたくなかった。


孤独感

学校生活は上手くいっていなかった。誰かにいじめられていたとかではない。私は孤独だった。というか、勝手に孤独を感じていた。
授業前、前の講義が終わるまで廊下で待つ。その時、友達と雑談するのだが私は一人でスマホを触る。
同級生全員で受ける大きな講義、いつも一人で座る。席はたいてい最前列。教授の声がよく聞こえるのもあるが、両隣に人がいるとどうしても窮屈に感じる。あと一緒に座る友達がいない。授業が始まって遅刻してくる学生が隣に来ることは時々ある。

Tutorial とは20人程度のクラスで、ディスカッションやプレゼンテーションを通して講義で学んだことを深めていく。席はU字型になっていて、前にtutor が一人立っている。座席は自由だが、大抵最初の授業で座ったところが定位置になる。そして隣、あるいはグループ同士一緒に座る人も決まってくる。私は大抵一番tutor に近い席、つまり一番端の前に一人で座る。隣同士でディスカッションして、と指示が出れば普通に話すが、それ以外は誰とも話さない。休憩時間、皆は購買に軽食を買いに行ったり、たばこを吸ったり、コーヒーを淹れに行く。私は特にすることがないので一人でパソコンをいじったりスマホを触る。時々tutor の話に相槌打ったり。
そんなかんじなのでグループプレゼンテーションするために適当にグループ組んで、と言われると無駄に緊張し、そわそわする。周りの人は近くに座っている人同士で組む。しかし決まった友達がいない、誰とも会話しない私は誘われることもなく、まして自分から誘う勇気もなく、いつも一歩出遅れる。結局最後まで人数が足りてないグループにそろ~っと「私、お邪魔していい?」と尋ねなんとか居場所ができる。


劣等感

なぜそこまで私が他の学生に対し上手く接することができないのか、それは私の劣等感にある。大学には英語が母国語でない生徒がたくさんいる。私の学部ではアメリカやイギリスといった英語圏出身の学生は20%程度かなという感じだ。しかし皆、すごくきれいな、流暢な英語を話す。私だけが「英語は母国語じゃないから…」なんて言ってられない。でも私の英語は日本語なまり。それがすごく嫌だった。それは私の努力不足なのはわかっているが、他の留学生よりも下手くそな英語を話したくない、聞かれたくない、とにかくそればかり考えていた。エッセイの提出でも英語の文法ミスで大きく点数を減点される。アメリカではライティングセンターがあり、提出前に文法、スペルミスをチェックしてもらっていた。しかし、オランダでは、全て友達同士で解決しなさい、と言われた。自分の英語のできなさを同級生には素直に話せない(もう気づいていたと思うが)のにそんなこと頼めるはずがない。


摂食障害と私

もう一つ、体型に対する劣等感。私は日本にいたころから自分と他人の体型を常に比べてきた。あの人は脚が細い、あの人は脚が真っすぐだ、私の顔は丸い、あの人の横顔はフェイスラインがすっきりしててきれい… とにかく体型、外見を気にしていた。オランダ人は背が高いだけでなく、私の理想の体型をしていた。脚は細く真っすぐ、フェイスラインがくっきりでシンプルな服装がすごく映える。そんな人といると私は太った小人に思えて仕方ない。脚は短いし背が低いし顔は大きい。皆私のことを見てどう思っているんだろう。一緒に並びたくない。比較されたくない。

私はアメリカ留学中に摂食障害と診断された。これは全く食べられない、または逆にたくさん食べてしまう、という単なる食事の問題ではない。根本的な問題は、この摂食というのは体型のコンプレックスから起こり得る、ということ。痩せると褒めてもらえる。痩せるときれいになる。痩せていないと存在価値がない。そんな考えからどんどん痩せていき、私は拒食症になった。
そしてその反動から今度は過食症に。私は吐けないタイプだったので、食べた分だけ太っていった。そのままオランダへと来てしまった。日本人は痩せ型が多いというが、それと並ぶほど華奢な人たちに囲まれ、加えて過食症で太ったせいで自分に対する体型の劣等感はより増加した。


学校に行けない

私は学校へ行くのが精神的に無理になった。誰とも話したくないし自分の体型を見られたくない。これは単なるカルチャーショックなのか、鬱なのか、自分の努力が足りないだけなのか… こうなった原因に摂食障害が絡んでいることは明らか。
大学は自由に授業を選択することはできない。学生ができるのは学期ごとにあらかじめ決められた授業の講義とtutorial に登録するだけだ。最近大学に行けていないので既に単位を落としてしまった授業がある。
こうなると問題はこのまま大学に通い続けるのは可能なのか、可能であればそうするべきか、あるいは別の大学へ移るべきかである。
このままこの大学で頑張れと言われたら仕方ない。しかし私はそれで幸せなのか、それが本当に私のやりたいことなのか。
今の大学を辞めることに引け目を感じるのは自分が納得するまで努力してないから?有名な大学だから?学費ができるだけ安く抑えられるから?

これからどうしたらいいのか、どんな決断をすればいいのかよく分からない。

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