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思い通りにいかない状況にイライラしないようになりたい

最近は意識して、いろんな方の介護体験談を見聞きして気付いたことがある。それは、子の思うように老親は動いてくれないということ。

危ないから車の運転をやめようと言っても、まだ乗れるから大丈夫。夕方暗いから照明をつけると、まぶしいと言ってわざわざ照明を消して真っ暗な部屋でテレビを見る。

にしおかすみこさんも、母親が認知症となり姉は障害を持っていて、父親は酔っ払い、壮絶な言い争いの介護エッセイを書かれているらしい。専門家によると「遠慮ない感情の吐き出し合いこそ、介護には必要」だそうだ。

だから黙ってお互い我慢しあうより、気に入らないことは言ってしまう方がいい。まあ言った所で話し合いにはならなくて、疲れるだけなのだが。



父の留守に、電話がかかってきて昼頃戻ると伝えたら、12時ちょうどに再び電話があり、帰宅したのにモタモタしてなかなか姿を現さない父にイライラし、「電話」と受話器を押し付けた。

その私の態度が気に入らなかったらしく、「女はおしとやかにしろ、俺は殿様なんだ」と言われ、腹が立ち「バカ殿様」と言い返した。

こんなアホみたいなことは、書かない方が賢明だと思うが、感情の吐き出しは重要だとお墨付きを得たので書いてしまう。

8050介護の予備段階で、弱音を吐いていては、この先が思いやられるから能天気に「なんとかなるさ」と考える。思い通りにならない自分にイライラしているのに、父母に対して怒りをぶつけてしまうのはよくない。

でも自分のことしか考えない父に優しい気持ちは持てず、ぶっきらぼうに要件しか言えない。理想主義の父は、温かい会話を求めているのだが「何ねぼけたこと言ってやがる」という感情しかわかない。

生活は経済力がすべてと信じて疑わない父。お金だけでは、生きていけない。誰かが買物をし、料理をし、片付けて、ゴミ出しをして、掃除して洗濯して地球は回っているんだと言っても、俺様には通じない。

父からすると俺が正しくて、お前たちが悪いから改めろとケンカのたびに言われる。口では女に勝てないとも言われる。どこまで女を見下してるのかと思う。でも、変わることはない古い考えの石頭をどう転がしていくか、これからも先輩方の知見を集めていきたい。