お笑い王になった野田クリ

R-1ぐらんぷり ここで花が咲くとは|根暗ポップ男子 #note https://note.com/nekurapop/n/n53493c11a55e

M-1から結構過ぎちゃいました。

このR-1のやつで私のマヂラブ愛は分かると思います。

それで話は2017年に遡りますが、
ご存知の通りのM-1決勝最下位。

私の感覚的には、ただマヂカルラブリーが最下位を取ったという意味だけで捉えられなくて、
自分の好きなお笑いが、M-1グランプリという絶対正義の場で、全く認められなかったというか、自分の好きなお笑いが世間には認められませんよって烙印を押されてしまった、そんな感覚でした。

ものすごく絶望しました。

翌年も準決勝でウケたのにダメで、これが後に優勝ネタとなるフレンチ…

2019年もウケたけどこれは落とされるなというネタで、案の定ダメで、

そして今年、準決勝大爆発。吊り革。
これならえみちゃん見返せる!と思った。
それでも優勝は全く感じなかった。4位ぐらいと思った。

迎えた決勝、おいでやすこがの爆ウケの直後、笑御籤から出たマヂカルラブリー。

いいぞ!とヤバいな…が共存。

ただ、前回と明らかに違うのが、前VTRで「えみちゃんの壁」が出てきたところでクスクスウケてる。
せり上がりで正座での登場、めちゃくちゃワクワクしました。

チョイスしたネタはまさかの高級フレンチ。

マジか…と思ってしまいました。フレンチは野田ミュージカルとパターンは似ていて、2017年の絶望を思い出しました。

どうしても決勝の舞台で吊り革が見たかったのにな…

と思ったら、一撃目がウケるウケる。

大ガッツポーズ。

結果的にこのチョイスは大正解でした。

結果はファーストラウンド2位。

実はもうここで優勝は確信していました。
見取り図とおいでやすこがは今年の勝負ネタは既にかけている中、マヂラブには「吊り革」が残っているのだから…

一本目で温まっているので勿論大ウケ。

そして優勝。あんなに割れるとは思いませんでしたが。

そして野田クリの「最下位取っても優勝出来たぞ!」には胸を打たれました。

次はホテイソンだぞ、頼むぞ。

まあでも正直マヂラブが優勝まで漕ぎ着けたのは本当に奇跡というか、

・かまいたちや和牛という正統派漫才師が昨年ごっそり抜けたこと

・コロナで世間の気持ちも沈んでいる中、ただただ笑えるような漫才に暖かかったこと

・2017年の惨敗や野田クリのR-1で、どんな漫才師か知られている状態

・そんな年に吊り革という最強漫才を産み出したこと

これらが全て合わさっての今回の優勝でした。

これからのM-1はどうなっていくのでしょうか。自分は「漫才じゃない」寄りの漫才が好きなのですが、「漫才である」寄りの漫才が強いM-1がやっぱり好きです。

ただ、たまにはこういう回があってもいいんじゃないでしょうか。本当におめでとうございました。心から嬉しいです。

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