2021/08/28 頭が赤い魚を食べる猫

この間、恐山さんのスク―を見ていた。

最近出版した本に関する授業らしい。途中からしか聞けなかったけど面白かった。noteの日記とか10万字ボックスとかは知っていたけど、どういう思想で始めたのかは知らなかったので、新しく知ることは多かった。言われてみれば何も入っていないものを買えるマガジンのシステムって面白い。

以前もやっていたんだけどそれは聞けていなかった。それは無料で見られそうなので、見てみたい。


2週間くらい前に、わかりにくいニュースの見出しが話題になっていた。

尾身氏が理事長務める行政法人本部に侵入 玄関壊した男 逮捕

今見るというほどわかりにくくないな。と思ってTwitterを遡ったら「見出しがわかりにくい」という声が多かったようで、見出しを変更していたらしい。元の見出しは

尾身会長が理事長の法人建物に侵入 玄関壊した疑いで逮捕

だった。これは尾身さんが建物に侵入して逮捕されたみたいじゃない?これを一目見たときに第三者の存在を想像できる人いる?わかりにくすぎる。

分かりにくい見出しがもう一つあった。

菅首相 ワクチン接種1億回超え「1日も早く2回の接種進める」

初見では「菅さん1億回ワクチン接種したの?」みたいに思った。少し考えれば「ワクチン接種が1億回を超え、菅首相がコメントしたんだな」と分かるけれど、ちょっと文句を言いたくなってしまった。

尾身先生のニュースの元の見出しが分かりにくいことについては異論はないはず。


分かりにくい見出しは係り受けの関係が複数とれることによる。上記の非常に分かりにくい例(尾身氏が理事長務める行政法人本部に侵入)でいえば、「尾身氏」が「侵入」にかかっているのか、「尾身氏」が「務める」にかかっているのか、といった差だと思う。構文木を書いているわかりやすいツイートがあったはずだけど探せなかった。

何通りの読み方にもとれる文の例として「頭が赤い魚を食べる猫」がある。

どれも「頭が赤い魚を食べる猫」だけど、意味は大きく異なる。こういう構文解析をやる分野に自然言語処理がある。自然言語処理は幅広いのでこれ以外にもいろいろあるんだけど。この分野も興味があるし、関係する本も持っているので久しぶりに読もうかな。

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