第十期天鳳名人戦牌譜検討第59回

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 役牌以外で雀頭ができると平和確定1シャンテンになる手牌につき役牌の価値が低いですが、それでも基本はドラ白を残しそうなもの。白切りは対門の仕掛けに対応したものでしょう。対門は客風南ポン打赤5mと明確な一色手傾向ですが、ドラ白がトイツなら白ドラ3でも満貫につき1巡目から赤5mが河に並ぶことは少ないもの。一色手以外のアガリが難しいアガリに遠い手牌の可能性が高く、白を1枚だけ持っているケースだとすれば重なる前に先切りしたいところです。

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 雀頭無しの形なので14mの1mもツモ234mで活きる形。北残しからのホンイツ移行もありますが、ドラ3sを切ることになり、メンゼンでリーチツモ中ドラの満貫手を狙いやすいので残すメリットは薄いとみての判断。結果的に北がかぶったのはやむなしとみますが、ドラ3sでないなら打1mでしょうか。

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 2m2枚切れですが6pくっつきも含めれば先制テンパイが狙いやすい1シャンテン。トップ目とはいえ南家と僅差で、北家から11600(中をアンカンすれば中ドラ2でもよい)出アガリでトップ終了。中をカンしにくい要素が揃ってるとはいえ、それでも中アンカンに分がありそうに見えます。

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 一手変わり四暗刻とはいえリャンメンダマ2翻は基本リーチを打つところですが、3200でもアガればラス目とはかなり余裕のある点差になり、満貫をツモってもトップに届かない3着目。これくらいだともしもの手変わりを狙いそうではあります。手変わりする前に南家から5pが出て3200のアガリになりましたが、もしここで他の牌が切られていれば、北家から白が切られて3p4p白が全部残り1枚(白ポンで満貫タンキにするくらいなら鳴かずにリーチして6400以上良形がよい)になったのでリーチに切り替える手はあったかもしれません。

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 2mから切るとツモ4mで245667mの3m受けを逃しますが、代わりに6pが残っていることにより456、567三色変化を残せます。南家から満貫出アガリで3着終了なのに対し、跳満出アガリになればトップ終了。仮に1mから切っても4mをツモっても打2mとした方がよいまであるかもしれません。それなら北家の現物1mを残して2mから切ります。

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 北家が25m残りの1シャンテン。少しツモがずれていれば2m先切りが結果的に放銃回避になった可能性もありました。ここで高め5pをツモって一気にトップに立ちます。

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 北家が北トイツを落としてリーチしているので単騎にしか当たらない西はドラとはいえほぼ安牌。北家が1300−2600や満貫をツモれば南家のトビでトップ終了。ドラ西が見えているのでハネ満以上になる可能性は薄い。一発目の放銃は特に避けたい点数状況と言えます。

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 何と西を引き戻して再度テンパイ。一発目かどうかで押し引き判断を変えることはそれほど多くなく、テンパイし返したところで即アガリ牌が出たとなるといかにも運がよかっただけのように見えてしまいますが、この点数状況なら好判断に見えます。

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 ハネ満ツモでもトップに届かないのでダマに受けて1300−2600をツモって南家が飛んで終了。完全に結果論ですが、前局降りていれば上家が1300−2600ツモ。親が流れていればこの手牌が入ったのは上家で、今度はハネ満ツモでトップに届くのでリーチを打たれてツモられ逆転終了。可能ならリードを広げるつもりで打たないと、リードを守るのは難しいと知らされます。

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