第十期天鳳名人戦牌譜検討第42回

第三節二回戦卓3

スクリーンショット(2020-11-18 9.08.42)

 河に赤5sが置かれているのは、「隣の牌を切ってしまう」オンライン麻雀特有のミスと思われます。1300オールのアガリになったので結果的に赤5s切りが3900点の損失。こんな時、アガれなかったらミスが結果に影響しないからよかったのにと思ってしまうのは私だけでしょうか。

スクリーンショット(2020-11-18 9.14.06)

 残りスジは25m36m69m25p36p58pの6本。2mはリャンメン以外には当たりづらく、ギリギリテンパイ取りが正当化されるとみます。

スクリーンショット(2020-11-18 9.16.41)

 1mは123三色の目があり、タンヤオ移行もある手牌なので将来的にペンチャンを落とすことが多いので、この段階で落としてもロスが小さいというところでしょうか。ただし中を残す意義も薄いとみて中切りがよいとみます。東家はメンツ手5シャンテンチートイツ4シャンテン国士5シャンテン。打6sが妥当とみます。

スクリーンショット(2020-11-18 9.17.35)

 唯一の雀頭は残すのが基本。今回も6m雀頭+3445m中ぶくれと見ると4m周辺の受けがいずれも強い。最大限にタンピンの受け入れを残す打1pがよいとみます。東家は7巡目になっても4シャンテンのまま。アガリは相当厳しいので、打1mはマンズ一色手と見せかけて他家のミスリードを誘う意図もあるかもしれません。南家の6m先切りもミスリードに釣られた故の選択かもしれませんね。結果的には南家のアガリになりましたが、ミスリードによってアガリ損ねる未来も有り得ました。

スクリーンショット(2020-11-18 9.21.02)

 打4mならツモ6pで高めドラ+イーペーコー。ツモ8pで打2pとしてリャンメンカンチャン+高めイーペーコー。役牌ポン打6pとアガリが近そうな西家に対しても将来4mの方が当たりになりやすいのもあり、なおのこと打4mがよいとみます。

スクリーンショット(2020-11-18 9.24.40)

 1枚切れ北が重なれば倍満(三暗刻までつけば三倍満)1シャンテン。3枚切れの発切り一択と思いきや何と打北。

スクリーンショット(2020-11-18 9.25.33)

 結果的には東家から跳満和了。切り順が1枚切れ北→3枚切れ発なので、東家視点から見れば北家はメンツ候補の揃ったクイタン手。まさか1枚切れ白が当たりになるとは思いもよらなかったのではないでしょうか。北家もそれを見越しての北先切りと思われます。ドラ3mポンで他家からマークが入っている局面。ラス牌の白が他家から出るかどうかはアガリ率に非常に大きな差がつきます。北かぶりのリスクが大きいからこそ、河作りとして効果的であるとも言えますが、個人的には何回打っても発しか切れそうにない手牌。有識者の見解が待たれます。

スクリーンショット(2020-11-18 9.28.40)

 三元牌を2種ポンされても3種目の牌を切るときは切る。3種目を切って大三元が出たことが天鳳名人戦だけで既に2回もあるのですが、あくまでその局面に応じた損得で判断するだけのこと。序盤で数牌にくっつけば1シャンテン。アガればトップを決定づけるアガリとなる手牌。巡目が深くなればなるほど中を使われる可能性が増えるのですから中切り一択でありましょう。結果的にも南家から5800をアガリトップを盤石なものとします。

スクリーンショット(2020-11-18 9.35.34)

 北家がリーチ後に赤5pを切っているので5pなら北家にも通っていました。鳴かれた牌を見落とすのもありがちなミスなので注意したいです。

スクリーンショット(2020-11-18 9.37.21)

 もし南3の放銃がなければ、あるいは東1のアガリが2600オールになっていれば、2着確保のために鳴いてそうなもの。しかしこの点数状況ならメンゼンテンパイなら着順浮上も狙えるところ。南ならともかく9pはスルーしてしまいそうです。

スクリーンショット(2020-11-18 9.38.06)

 しかし結果的に一歩出遅れになり、ラス目の親リーチに押さざるを得なくなって12000放銃。半荘をラスで終えることとなってしまいました。一場面を切り取れば不運な結果であっても、それまでにミスをしていなければ避けられた不運も多々あるもの。どこまで行っても結果ではなく、選択に着目して対局に臨むようにしたいものです。

宜しければサポートお願いします。サポートは全てラーメンのトッピングに使わせていただきます。ラーメンと麻雀は世界を救う!