第十期天鳳名人戦牌譜検討第55回

第四節三回戦卓2

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 ペンチャン落としの打2pならマンズ良形変化が残りますが、端牌が雀頭になれば純チャンがついて鳴いて7700になる変化の方がずっと強い。1p1枚切れにつき打3mを選択。

 しかしこの手牌で巡目も早いとなれば、最大限に純チャン三色変化を追う打4mが有力そうです。ツモ7sで2000点のテンパイより、12m13pの4種で7700テンパイになる1シャンテンが勝るとみます。

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 上家からリーチが入りこちらは2シャンテン。現物の打2pが妥当ですが、この河で3pが当たるケースがどれほどあるでしょうか。36p待ちだとすれば2pを切ったところで12455p67s東東のような牌姿だったことになりますが、これならツモ3pでドラ5pを雀頭にするために1pから切られます。今回は余裕のあるトップ目なのでここからわざわざ放銃リスクを負うこともないですが、親が流れると苦しいラス目なら3pを切りたいです。

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 5pが4枚見えになったので打3p。リーチの現物を切って東家のダマに放銃するような展開を避けるうえでも、他家視点でも東家の手牌に5pが2枚ある可能性を想定しておきたいですね。

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 ダマでもアガればトップ盤石の手で一旦ダマにしましたが、西家の鳴きを受けてリーチに切り替え。西家は回し気味にホンイツを狙っていますが、うっかり満貫をツモられるようならトップが危うくなるので降ろしてしまった方がよいという判断でしょうか。5p4枚見えにつき北家は47pを持っておらず、回し気味ながらまだアガリを目指している西家も47pをまだ掴んでいなとみて、47pが山に結構残っていてアガれる公算が高いと踏んだというのもありそうです。

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結果的にも西家が河底で4pを引き跳満とダメ押しのアガリになりました。

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 トップが極めて遠く、367mツモの手変わりがあり、手変わりすればリーチして北家から出アガリして2着を維持して終われるとなるとダマが妥当にも見えます。

 しかしここで北家からダマでアガると次局上家に2600オールで3着終了。リーチして上家からアガれば裏が乗れば2着終了、裏無しでも南家出アガリかツモなら次局の2600オールを耐えられます。手変わりする前にアガリ牌が出るなりツモるなりする可能性が高いのですから、これくらいでも即リーチが良かったように思われますが、そうするとここで見逃して次巡手変わりの有無に関わらずリーチに切り替える手もあるのでしょうか。この辺りの判断は未だに自信がありません。

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 東家の仕掛けに対応して、雀頭が無く片アガリターツも残るとこからクイタン移行。通常ならスルーしそうですが、この点数状況で東家の仕掛けがツモや西家からのロンで3着終了の手とは考えにくいので少しでもアガリを阻止できる可能性を高めたいところ。実際に東家の手牌は満貫1シャンテンになっていました。

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 河だけみるとこれだけで親が満貫テンパイだとは思えませんが、先述のことを踏まえると、この局面では南も切らずに5sを抜き打ち、次巡以降も赤5sまたぎの47s切りで降りた方がよさそうです。東家がツモるか西家からロンすればトップ終了ですが、東家に12000振ったので次局東家が満貫ツモで逆転されてしまう点差になってしまいました。

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