見出し画像

新江古田『えごた湯』の神聖テラコッタ空間(サウナレポ)

要約

  • えごた湯は、土の雰囲気が良いリノベ銭湯。サウナも水風呂もけっこう良かった。リノベ銭湯の中では突出しているわけではないが、不思議と落ち着く空間だった。

本編

今日は用事がなかったので、最近リニューアルオープンした『えごた湯』のサウナに入りにきた。

開店凸すると浴室内は清潔で、お風呂の水面の光が天井に反射してゆらゆらと美しい。
炭酸泉はかなりぬるめ、そして濃度はそこそこ。しばらく入っていると気泡が肌について良い。足をひろびろのばせる広さはやはり家では味わえない。
もう一つの浴槽はかなり熱め、ジェットと電気風呂も搭載したコンパクトなもの。ジェットの当たり加減がちょうどいい。

サウナはほぼ一番風呂で入ると、木の香りがしてすばらしい。ゴンゴン音を立てる電気ストーブ、二段になっていて広さ自体は狭め。98度ぐらいでけっこう熱く、ストーブとの距離も近いのでグリル感がある。
サウナから水風呂までの導線の間にシャワーと浴槽があるので、動きは簡潔だ。水風呂にはいるとかなり冷たく深さがある。若干のカルキ臭はするものの、十分な深さと冷たさで一気に体が冷えて心地よい。
外気浴は作り付けのととのいスペースがあり、追加で椅子が数脚ある。そこに座って壁に背中を預けるとかなりゆったりできる。
『えごた湯』の浴室は、全体的に土のタイル、テラコッタ的な色合いになっていて珍しい。他のところだと白かったり黒かったりするのだが、土の質感があり余計な張り紙とかがほとんどない。いい意味で風呂っぽくなく、なぜか懐かしいような、神聖な空間のような……田舎の寺のお堂か、教会みたいな、いったことあるようなないような、あたたかな気分になる。心がゆったりするのでおすすめだ。

同じぐらいの時期にリニューアルした『松本湯』と比べるとあまり意外性や設備としてのすごさには欠けるが、「こんな銭湯が地元にあったらいいなぁ」と思わせてくれる、やすらぎの銭湯サウナであった。

サウナに行きたいです!