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東京パルプ飲み2023 振り返り

パルプ飲みをやった!

以前から、普段インターネットでよく見る創作関連のフォロワーと話してみたいという気持ちがあった。
創作とかを始めたのがちょうどコロナとかで人に会えない時期だったため、機会にあまり恵まれなかったが、今回逆噴射小説大賞が近づくのにあわせて、飲み会的な物を開催することにした。
ちょうど前回の賞でそれなりに良い位置に入れたことや、大谷がバズったこともあってネームバリュー的にも「誰だてめー」とならないぐらいにはなったと思うし、さらに声をかけてみたら前回チャンプのしゅげんじゃさんも手伝ってくれるというので、これはもう参加者にとってメリットのあるイベントにできるだろう、という確信もできたからだ。
そしたらものすごく多くのパルプスリンガー(僕はあまりこの言い方にしっくりきてなかったが、今回同じものを目指す仲間感が芽生えたのでわりと好きになった)に反応をもらい、2日にわたって開催する運びとなった。
多少不安もあったが、主催経験者であるしゅげんじゃさんもいるので、なんとかなるだろう。と大いに力を借りた。大変ありがとうございました。

①9/27

歌舞伎町のメキシコ居酒屋という、逆噴射飲みにぴったりすぎる場所を抑えていただいた。しかも、飲み物はなんとコロナが飲み放題。これは前祝だ。

開催前に時間があったので、名札をつくりながらはす向かいの串カツやで時間をつぶしていると、参加者の面々がぽつぽつ集まってきて、そういうシークエンスみたいでかなり良かった。
みな基本的に初対面のため最初こそぎこちなかったが、まあツイッターで知っているのですぐに打ち解けた。
したら、棺桶六さんが兜をかぶって来て、マジでびびった。

そうこうしているうちに時間がきて、パルプ飲み開幕!

かなり楽しくて写真を取り損ねてしまった。次回はちゃんと撮ろう。

前述の通り、本当にほとんどの人が初対面だったのだが、同じ創作を楽しんでいること・作品を読んだことがあること・ツイッターで趣味とかを知っていることもあり、会話の絶えない飲み会になって本当によかった。
僕も含め、みんな創作や逆噴射の話に飢えていたんだと思う。
「今年何書くか決めてますか」
「実はもう書いてて」
「今年は最終選考に残りたい」
とか、そんな会話が飛び交うのは本当に面白くて、開催しなければ発生しなかった空間だと思う。

あとは創作関係の飲み会らしく、「モチベーションがないときにはどうする」とか、「キャシャーンとデビルマンをいっしょの枠に入れるな」とか、面白い会話が繰り広げられていてよかった。

(しれっとしゅげんじゃさんに自作を見てもらってアドバイスもらったりしてました。お先だぜ)

メキシコ料理もおいしかったし。コロナ5本ぐらい飲んだかな。
何より、普段ネットで見ている人たちの実在とか、キャラが確認できたのが本当に楽しかった。天狗が一本下駄はいてきたりしたし。


②10/7

ありがたいことに沢山の人に参加表明をいただいていたため分割した後半戦。今回は新宿到着がギリギリになったが、油断のない感じの人々が集まっていてすぐにわかった。良いね。

この会は①の会より初めましての人も多く、みなそれぞれのスタイルのある人が集まっていて(ししジニーさんとか電楽サロンさんとか)、会ってみると「ああ、この人だなあ」という感じがしてとてもよかった。これからは作家の顔も見え、親近感がわく。

創作談義をしながらお酒が進む。
「あれ読みましたよ!」「あれ続き待ってますよ!」「何食ったらそんなの書けるんですか?」といったやりとり、自作の感想を聞ける、読んだ人が目の前にいるというのはすごく良い体験だ。
あとは、「もう逆噴射書けました?」「まだこれからです」とか。いよいよ次の日から逆噴射小説大賞2023が開幕ということもあり、かなりの盛り上がりだった。
楽しすぎて沢山お酒を飲んでしまい、会話の内容をあまり覚えていないのがちょっと残念。「俺にはデッキ構築しかないんですよ」みたいなことを早口で言ったことは覚えている。


2次会までにぎにぎしく進み、すでに書き上げてる人たちが回し読みをしたり(それもあまり酔っ払って「アーマードコアですねえ!」とかしか言えなかったり)新宿のど真ん中で創作談義に花を咲かせていた我々に、ついにその時がくる。0:00、つまり逆噴射小説大賞開幕のときが迫っているのだ。
さすがに終電があるので、3次会=同時投稿会にまで残った人は選ばれた戦士だけだった。まだ酔いが残ったまま、喫茶店に入り、その時を待ち……。

選ばれ者たち

誰かが時報を鳴らしていた。雑談していると突然にその時がきた。

「やばっもう0時だ」

そして、パルプスリンガーの初弾が、夜の新宿から放たれる。

「また平等院っすかあ!」ってしゅげんじゃさんに言ったのを覚えている。しゅげんじゃさんとは2回しか会っていないが、もう長い友達みたいな感覚があった。

俺のはこれだった。2次会3次会であらかじめ沢山の人に見てもらい、(まあ話題作りと自己満のためもあったが)それがかなり自信になっていた。面白いはずだ。

その他にもぞくぞくと作品が投稿され、「すげえ!」「これは……」「天狗ァ!」などとうめいている。

残ったアルコールと、逆噴射開催の大きな興奮があり、素晴らしい夜だった。できればもっとうめいていたかったが、終電があるので泣く泣く喫茶店をアトにした。

終電のために去るパルプスリンガーたちが、自分の分のお金をおいて、「また会いましょう」「逆噴射で!」と一人ひとり去っていくのは、なんだかすごく良い光景だった。

タグの共有を忘れてた…


③おわりに

俺は人望があるほうではない。イベントの主催とかもぜんぜんやったことがない。それでも今回、パルプ飲みを立ち上げて、しゅげんじゃさんにも助けていただいて、飲み会ができてよかった。
持論として、「趣味の作家なのだから、自分にしか書けないものを書くべき」というものがある。その人が書くことでしか生まれえない作品があり、それは売れる・売れないとか読まれる・読まれないとか以前に素晴らしいのだ。
今回のパルプ飲みも、そういうところがあった。このとき、こうして集めたメンツでないと起こり得ない会があり、化学反応があり、すごく楽しかった。
やってよかったと思う。参加いただいた皆さんありがとうございました!!

次回は、この逆噴射小説大賞2023の結果が出たころに、またできればと思っています。

それでは、またメキシコの荒野で。

サウナに行きたいです!